遂にスタンド登場「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース/荒木飛呂彦」レビュー 評価はまだありません

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目次

第12戦「ジョジョ一行○-×不明(ホウィール・オブ・フォーチュン)/インド」

今回のスタンドは車型のスタンドで一般人にも見える実体型です。以前出てきたオラウータンのスタンド『ストレングス』と同じですね。スタンドが消滅したあとの本体はおんぼろの小さい車だったことも酷似しています。

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そして…これは完全にスティーブン・スピルバーグ監督のオリジナル初監督作品『激突!』そのままです。ストーリーの流れも設定も見せ方も何から何まで同じです。ここまでまるっきり同じだとさすがにパクりと言われても仕方が無いような…。

 

ちなみに、この激突!は物凄く面白いです。テレビ映画と言って劇場公開していないテレビ放送された2時間物なのですが、これで一気にスピルバーグ監督の評価が上がった出世作です。詳しい…とは言えませんがそちらのレビューも過去に書いていますので、興味があれば読んでみてください。この映画は面白いですよ。

 

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【不明(ホウィール・オブ・フォーチュン)/不明】

破壊力 - B / スピード - D / 持続力 - A/ 射程距離 - D / 精密動作性 - E / 成長性 - D

 

外見は年代物のボロ車で、インドからパキスタン国境へと向かう山岳部の道路で承太郎一行の車につきまとい、最初は悪質ドライバーかと思われたが、本性を現わすや、車の外見も凶悪なものに変わり、襲い掛かってきた。

 

第13戦「空条承太郎(スタープラチナ)○-×エンヤ婆(ジャスティス)/パキスタン」

遂にディオにスタンドを教えたエンヤ婆とのバトルです。スタンドはどこから来て、どうなるとスタンド使いになるのかなどは今後第四部、第五部へと話が続いていくことになります。

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ポルナレフに倒されたJ・ガイルの母親でもあるエンヤ婆は、息子の敵とディオへの忠誠心のためジョジョ一行に挑むのですが、スタンド名ジャスティスとは名ばかりの卑怯な戦法に、死体を操ると言う嫌悪すべき能力。そして今回も奇妙なバトルをするのは主にポルナレフとなってしまいました。オチから察するに、ポルナレフはあの汚い便所を舐めてますね…。

 

【エンヤ婆(ジャスティス)/不明】

破壊力:D/スピード:E/射程距離:A/持続力:A/精密動作性:E/成長性:E

 

霧を操り幻覚を見せることができる。その効力は荒野の墓地に町ひとつ丸ごと再現できるほど広大で強力。 さらに相手(死人を含む)の傷口から身体に侵入することで意のままに操ることも可能。操る際は傷口の血液を蒸発させコイン大の穴を作り、そこに霧の糸を通して操作する。同時に操れる人数にはっきりした上限はないようで、本人は「百人だろうと千人だろうとあやつれる」と豪語している。

 

第14戦「ジョジョ一行○-×ダン(ラバーズ)/パキスタン」

今回の敵はスタンド使い自ら弱いと言うほど非力なスタンドで、自分では何もできないスタンドです。小さいスタンドが体内に入り、入り込まれた者はダンが受けた数倍のダメージを受けるという厄介な物。

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ジョセフの脳内に入ったラバーズを倒すため、ポルナレフと花京院のスタンドがミクロ化して体内でのバトルに。激突に続いて映画の『ミクロの決死圏』みたいですね。ちなみにこのダンのラバーズは第三部史上最も弱いスタンドと言われています。

 

【ダン(ラバーズ)/不明】

破壊力:E / スピード:D / 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:D / 成長性:E

 

「髪の毛一本動かす力さえもない」と自称するほどパワーが弱く、「史上最弱のスタンド」と自ら認めているが、「史上最弱が最も恐ろしい」という哲学に基づき、数百kmに及ぶ射程範囲の広さを活かしたトリッキーな攻撃を仕掛けてくる。

 

第15戦「ジョジョ一行○-×アラビア・ファッツ(サン)/アラブ首長国連邦」

今回のスタンドは疑似太陽。太陽のスタンド自体は破壊力があったのですが、本体が間抜けで、かつ人がいない砂漠で襲ったことで、近くにいる人間=スタンド使いと言う方程式が当てはまってしまいました。人混みで使っていればバレなかったのかも。

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【アラビア・ファッツ(サン)/不明】

破壊力:B / スピード:E / 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:E

 

名前通りそのまんま太陽である(厳密には「太陽に似た火球」)。異常なスタンドパワーを誇り、出しただけで夜を真昼と勘違いさせるほどの光を放つ。そして辺り一帯の気温をラクダが倒れ込むほどの異常なレベルに上げる事ができる。

 

第16戦「花京院典明(ハイエロファントグリーン)○-×マニッシュ・ボーイ(デスサーティーン)/アラブ首長国連邦」

これまでしばらくはジョジョ一行を襲ってくるスタンド使い1人対ジョジョ一行4人のバトルが続いてきたのですが、今回は久々に一対一の戦いとなりました。

 

敵本体は赤ちゃんであるため誰もスタンド使いだとは思いません。眠ったらその夢の世界でデスサーティーンが襲ってくるのですが、夢から覚めるとそれまでのことを一切忘れてしまうとの能力。この厄介な能力をどうやって打ち破るかが工夫のしどころになります。

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この夢のスタンドを打ち破ったのは花京院で、花京院はこのように厄介なスタンドを工夫して倒すパターンが多いです。逆にポルナレフはタイトルの奇妙な冒険を体現するようなちょとおかしなバトル担当ですね。しかし今回は夢の中にスタンドを持ち込めたか花京院だけが敵のことを認知していて、他は誰も敵が襲ってきたことすら気付いていないと言う奇妙な冒険でした。

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【マニッシュ・ボーイ(デスサーティーン)/不明】

破壊力:C/スピード:D/射程距離:E/持続力:B/精密動作性:D/成長性:B

 

ターゲットが眠りに落ちた時に自らが作り出した「悪夢世界」の中に引きずり込む能力。ターゲットが寝ないと効果を発動できないかわりに、夢の中ではマニッシュ・ボーイが意図する通りの自在な変化を及ぼす事ができる。例えば相手の衣服や髪の毛を自由に操ったり、ニセのスタンドを作り出すなどと言った芸当が可能。

 

第17戦「ジャン・ピエール・ポルナレフ(シルバーチャリオッツ)&モハメド・アブドゥル(マジシャンズレッド)-×カメオ(ジャッジエント)/紅海」

アブドゥルの実家の島を訪れたときに待ち構えていた敵。本体は地中に隠れ潜んでいて、アラジンのランプよろしくな演出をすることにより、自然に三つの願いのスタンド能力を発揮しました。結局復活したアブドゥルにより倒され終了。

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ジョジョの敵スタンドはこのように昔話をモチーフにしていたり、映画をモチーフにしていたりが多いです。

 

【カメオ(ジャッジエント)/不明】

破壊力:B/スピード:B/射程距離:C/持続力:B/精密動作性:D/成長性:D

 

ターゲットの「願い」を土に投影して実体化させる能力を持つ。実体化させた物のできは非常に精巧で、見た目だけでなく硬度や掴んだ際の感触、光沢さえも本物と同じで見分けがつかない。物質・生物を問わず実体化でき、死人となった者を生き返ったように見せかける事もできる。ポルナレフの妹シェリーを蘇らせた際には姿や声だけでなく、当人達しか覚えていない過去の記憶まで語らせていた。

 

第18戦「ジョジョ一行○-×ミドラー(ハイプリエステス)/エジプト沖」

またまた実体型のスタンドです。元々スタンドは精神力の発現だったはずなのですが、実体化できるスタンドが意外と多いです。

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潜水艦の中に潜り込んできたハイプリステスは、潜水艦の計器や取っ手に変身したかと思ったらカミソリに変身したりと、ジョジョたちを地味に苦しめるのですが、海底の鉱物に化けたスタンドをスタープラチナが撃破し、本体は見るも無惨な姿になってしまいました。

 

【ミドラー(ハイプリエステス)/不明】

破壊力:C / スピード:B / 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:D / 成長性:D

 

スタンド能力は「鉱物やガラス品、プラスチック類に化ける事ができる」というもの。それらの素材でできたものであればどんな物品にも化けることができる(例:マグカップ、機械類、カミソリ、岩)。変身精度は非常に高く、スタープラチナの超視力でも本物と見分けがつけられない。さらに化けたものの材質までコピーできるので、実際触れても偽物かどうか判別する事はできない。周辺の物質に擬態して近づき、スタンドの爪や自ら変身した武器で攻撃してくる。スタープラチナに一時捕らえられた際もカミソリに化けて逆に相手にダメージを与えた。

 

第19戦「空条承太郎(スタープラチナ)&イギー(ザ・フール)○-×ンドゥール(ゲフ神)/エジプト」

人間ではないスタンド使いもいて、それは今まで敵でしか出てこなかったのですが、動物のスタンド使いがこのバトルからジョジョ一行に加わりました。ただし、イギーは無理矢理連れてこられたので全く協力的ではなく、ともすれば敵に倒させてしまおうとの行動も見受けられるほど非協力的。そしてここからは遂にディオのいるエジプトに上陸しての敵本拠地でのバトルになっていきます。

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エジプト上陸後初戦の敵は盲目のスタンド使い。このような身体障害者の描写は、日本だと絶対正義に描かれることが多く、敵や悪者に描かれることは未だにほとんどないのでこのキャラは珍しいですね。逆にハリウッドなんかだと多様性を理由に、障害者も猟奇殺人犯に描くことも当たり前で、更に驚くことにそのような描き方を障害者団体も特に問題視もしません。日本だとこのような場合、障害者を悪く書くなんて誤解を生むと、当該団体や市民団体から抗議が来るのでしょうね。お国柄や文化、考え方の違いがこの辺りにも出ていて興味深いです。とは言っても、この敵のンドゥールは武士道と言うか騎士道と言うか、敵ではあるものの人格的には優れた人物のように描かれていて、その辺はさすがに配慮したのかななんて思わせます。

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話が横道に逸れましたが、このバトルは嫌がるイギーをいかに工夫して戦闘に参加させるか、参加せざるを得ない状況に持っていくかに重きが置かれ、これもひとつの変わった形の頭脳戦ですね。そして今回、後に戻っては来ますが目を負傷した花京院が一時離脱です。

 

【ンドゥール(ゲフ神)/不明】

破壊力:C / スピード:B / 射程距離:A / 持続力:B / 精密動作性:D / 成長性:D

 

水で構成された、普段は鋭利な爪を持った腕のような形状をしているが、千変万化のスタンドで速力が高く切れ味も抜群。目が無いので代わりに物音で索敵する。少しでも音を立てたら水が鋭敏に反応しターゲットを捕捉して切り裂いたり、体を銃弾のように射抜く。承太郎のスタープラチナと渡り合うほどの驚異的なスピードを持ち、さらには砂中に潜って移動したり敵の体内に侵入する事も可能で、体内へ潜り込めば溺死させる事もできる。

 

【イギー(ザ・フール)/不明】

破壊力 - B / スピード - C / 射程距離 - D / 持続力 - C / 精密動作性 - D / 成長性 - C

 

スタンドの形状を砂状にすることができ、変幻自在。見た目を本体(イギー)に化けたりシェルターにして身を守ったり自由自在な使い方ができる。翼のある形にすれば風に乗って飛行も可能。ただし長距離まで飛べず紙飛行機のように舞っているだけである。

 

第20戦「ジョジョ一行○-○オインゴ(クムヌ神)&ボインゴ(トト神)/エジプト」

これぞ奇妙な冒険と言う奇妙なバトルです。オインゴ、ボインゴ兄弟はジョジョ一行を倒そうと画策するのですが、やることなすこと全てが上手くいかず、ジョジョたちに気付いてさえもらえずいつのまにか自滅してしまいました。そしてここでは作者本人の荒木飛呂彦さんを思わせるキャラがモブで出てきて…ボインゴの本の予言通り死んでしまいました。

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絶対に外れることの無い予言を描き出す本を持つ弟のボインゴ。そのボインゴの本を見てジョジョ一行を倒すように本の通りに事を持っていこうとする兄オインゴ。やることなすこと裏目に出て、本の通りにジョジョたちは倒れるのですが、何故かいつも被害を受けるのはオインゴ、ボインゴ兄弟。ここで兄弟は敗北してリタイアしてしまうのですが、弟のボインゴはのちにホル・ホースとコンビを組んで、またしても奇妙な冒険を演出することになります。

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【オインゴ(クムヌ神)/不明】

破壊力:E / スピード:E / 射程距離:E / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:E

 

自分の姿かたちを自在に変えるスタンド能力。具体的なスタンド像を持たないスタンドで、オインゴと一体化している。

 

【ボインゴ(トト神)/不明】

破壊力:E/スピード:E/射程距離:E/持続力:A/精密動作性:E/成長性:E

 

本の形をしたスタンド。一般人の眼にも見えることから、実在する本に憑依した物質一体化スタンドと思われる。能力は「近い未来を予言する」こと。本には一定時間ごとにこれから先起こる事がマンガ形式で自動的に描かれる。スタンド使い本人が予言を描き込んだり、予言が現れるタイミングを操作したり、一度書かれた予言を取り消す事はできない。

 

第21戦「ジャン・ピエール・ポルナレフ(シルバーチャリオッツ)&空条承太郎(スタープラチナ)○-×刀剣(アヌビス神)/エジプト」

今回も前回のオインゴ、ボインゴ兄弟に続いて実に奇妙なバトルでした。

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スタンドの本体が刀剣自体であるのは勿論、最後もユニークで、自分自身で動くことのできない刀剣だからこその敗北の仕方です。ちょっとした選択肢のミスから川底に沈んでしまい、人や動物に触れられない場所であることからここでリタイア。また、数日で錆びるであろうことから、ディオやカーズのように眠っている状態でも無く、実質スタンドの消滅となってしまいました。

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【刀剣(アヌビス神)/不明】

破壊力:B / スピード:B / 射程距離:E / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:C

 

刀剣のスタンド。本作で最初に登場した、「スタンドが本体から独立し単独で存在するスタンド能力」である。自らが宿る刀剣を鞘から抜いたり、触った者の精神を支配して、凄腕の刀剣使い(=自らの本体)として操る事ができる。精神を支配した相手は剣術の心得がない一般人だろうと達人級の剣の腕を身に着け、さらには目の前に障害物(生物でも)があってもそれを透過して向こうの標的のみを直接斬るという技も使う。透過させずにそのまま一刀両断する事もでき、アヌビスの意志一つで使い分けが可能。剣の切れ味もまた鋭く、ポルナレフの横幅以上に径が太い石柱を真っ二つにしてしまえるほど。また鞘に収まった状態では、剣はアヌビス神が選んだ者でなければ抜剣する事ができず、大人が数人がかりで鞘から引き抜こうとしてもビクともしない。

 

第22戦「ジョセフ・ジョースター(ハーミットパープル)&モハメド・アブドゥル(マジシャンズレッド)○-×マライア(バステスト女神)/エジプト」

今回の敵スタンドの能力は、コンセントに触れた者にあらゆる金属を引きつける磁力を植え付けると言う物。このコンセントに触れたのはジョセフとアブドゥルで、それ以外は敵スタンドにも気付いていないいつものパターン。

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本体と距離が離れすぎるとスタンドの効果がなくなってしまうため、マライアは付かず離れずの距離を保つのですが、この敵の特性(弱点)を頭を使って利用して打ち破ります。このバトルも、対J・ガイル戦と同じくお気に入りのバトルです。

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【マライア(バステスト女神)/不明】

破壊力:E / スピード:E / 射程距離:B / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:E

 

具現化形態はコンセントの差し込み口という今まで登場したスタンドの中でも特に機械的なものとなっている。その差込口に触れた人間に磁力を植え付けて周りにある金属類を吸い付ける体質にしてしまう能力で、その磁力は時間を追う事に強まって行き、最初は釘や瓶の蓋くらいだが最終的には車や鉄骨までありとあらゆる金属製品を引き寄せるようになってしまう。さらに近くに同じ体質となった人間が居た場合も同じように互いの身体がくっ付くようになる。

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