面白いバトル漫画かはたまた雑学漫画か「テラフォーマーズ/貴家悠×橘賢一」(第1~10巻)レビュー

あらすじ

テラフォーマーズ – Wikipedia

火星のゴキブリを駆除・清掃するため宇宙船・バグズ2号は地球を発つ。火星に降りると15人の乗組員達はテラフォーマーの襲撃に遭う。乗組員達は「火星の厳しい環境下で任務遂行」の名目で受けさせられた、「バグズ手術」によって昆虫人間へと変身し対抗するが、テラフォーマーの想像以上の力と、無数の敵に囲まれ次々に仲間を失っていく。さらにテラフォーマーの力を独占しようとする者達の思惑に翻弄され、ついに小町と蛭間の2名を残し壊滅するが、辛うじて2人は火星を脱出する。

 

他方地球の中南米密林地帯では、リカバリー・ゾーン解放戦線軍と言うゲリラ部隊と政府軍との抗争が加熱していた。闇バグズ手術を施された兵士達が、何故かそこでテラフォーマーと遭遇していた。4人の兵士と1人の女性は、テラフォーマーと熾烈な戦闘を繰り広げていく。

 

1巻が1番面白い

アニメが始まったことで興味を持ち、つい先日大人買いして読みました。

 

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これは、1巻と2巻でガラッと登場人物も話も変わっていたので、なんだろうと思って調べたら、1巻はミラクルジャンプで連載し、一旦終了した物を収録した物で、2巻からはヤングジャンプに連載した物、現在連載中の漫画だそうです。要は短期集中連載で一旦1巻で終わったんですね。小見出しにも書いた通り、個人的な意見を言わせて貰えば、1巻が一番面白かったです。

 

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シリーズ物ではどうしても1発目が面白いのが必定なのですが、これもその例に漏れずでした。設定が奇抜だったり、アイディアが特異だと特にこの傾向が強いので、このテラフォーマーズのストーリーを考えるとそうなりますよね。

 

ゴキブリが進化する着想

テラフォーマーズは、火星をテラフォーミングするために大気を温めなければならない。そのためにどうするか。繁殖力の強いコケ類と、太陽光を吸収しやすい黒い生物「ゴキブリ」を火星にに送り込み、500年後に人類が生活可能に近い環境になったので、ゴキブリを駆除しに行くと言う突飛な話です。しかし何故かそのゴキブリがムキムキになり、火星に送り込まれた人類と戦闘をすると言う、もはや理解不能な漫画なのですがこれが面白い。

 

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1巻は文句なしに面白く、その後本格的に連載開始になった2巻、3巻、4巻くらいまでは面白かったのですが…。

 

もはや生き物雑学事典では

巻が進むにつれ、第1世代は昆虫とDNAを融合した世代だったのですが、技術が進んだ第2世代は、昆虫以外の爬虫類や鳥類まで融合可能になり、特殊能力が劇的に増えたのですが、新たなバトルが始まる度に、生物うんちくがこれでもかってくら入ってきて…。これって漫画を読んでいるのか、図鑑を見ているのか不思議な感覚になってきます。図鑑が好きな人は面白いんでしょうが、私は漫画(ストーリー)を読みたいので…。

 

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人類の内ゲバばかり

更に気になったのが、火星の進化したゴキブリ対人類のはずだったのですが、2巻以降の第2部からは、最初こそ対ゴキブリだったのですが、途中から延々と人類、国家間の内ゲバが続き、中国が裏切った、ロシアが裏切った、その思惑は…などなど。バトルも人間対人間で、火星とゴキブリの話はどこに行ったのかと…。

 

単純な対人のバトル漫画として見ると、生物のDNAを埋め込んでいる特殊な戦いと言う事はあれど、稚拙さがやはりどうしても目立ってしまいます。バトル漫画は先人たちがこれでもかってほどクオリティの高い物を世に送り出していますからね。その同じ土俵で勝負するのはやはり分が悪すぎます。

 

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取り敢えず1巻だけでも

と、まあ第2部の中盤以降に関しては色々不満を書いてきましたが、中盤くらいまでは確実に面白いです。

 

話題になってアニメになるだけはあります。途中からは本当に昆虫図鑑、生き物図鑑、うんちくに偏ってしまっているので、突然面白く感じなくなるかも知れません。しかし1巻は間違いなく面白いので、取り敢えず1巻を買い、その後様子を見ながら単巻ごとに買うのが賢いかも知れません。

 

こんな人にお勧め

  • バトル漫画が好きな人

 

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