目次
掲載情報
掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ 1984年11月30日号
アニメでは
時系列とでき事
- 1984年9月30日 八神いぶき、響子さんの部屋に泊まる
- 1984年10月1日 五代裕作と八神いぶき、一刻館から通学
この頃のでき事
- 11月1日 - 新紙幣発行「1万円札福澤諭吉」「5千円札新渡戸稲造」「千円札夏目漱石」。
- 11月1日 - 第2次中曽根改造内閣発足。新自由クラブからは山口敏夫が幹事長として入閣。
- 11月1日 - 大阪産業大学付属高校同級生殺害事件。加害者の少年らは被害者に公然猥褻の強要を含むいじめを受けていた。
- 11月6日 - アメリカ大統領選挙でレーガンが再選。
- 11月7日 - “かい人21面相”ことグリコ・森永脅迫犯がハウス食品にも脅迫。
- 11月9日 - 講談社から写真週刊誌「フライデー」創刊。新潮社の「FOCUS」と共に“FF戦争”が始まる。
- 11月11日 - シンボリルドルフが菊花賞を勝ち、2年連続、日本競馬史上4頭めの三冠馬となる(無敗の三冠馬は史上初)。
- 11月11日 - 東宝、日比谷映画街再開発計画発表。
- 11月16日 - 東京都世田谷区の通信ケーブル火災で電話などがマヒ。
- 11月30日 - 日本石油・三菱石油が業務提携を発表。石油業界再編のきっかけとなる。
- 11月30日 - 日本電信電話公社がキャプテンシステムのサービスを開始。
- 11月30日 - 国鉄宮原線が全線廃止。
あらすじ
五代君の部屋に強引に泊まりに来た八神。揉めた末、響子さんの部屋に泊まることになります。八神は話を付けるチャンスだと思い、ズカズカと響子さんに質問攻め。なんとか五代君を諦めるように説得する響子さんも、これは無駄だと諦めてしまいます。
みどころ
- 何を言っても無駄な八神
- 初めて八神に怒る響子さん
はじめに
今回は前回に続き、八神の一刻館お泊まりエピソードの後編です。前回は五代君の部屋に泊まると言い出すまでで、今回は実際に響子さんの部屋に泊まり、響子さんと八神が直接対決する話です。八神は響子さんの苦悩を知らないので、ズケズケと土足で心の内へ入る質問をしていきます。
やはり「その先」は考えられない八神
以前の下着でアタックの回でもそうでしたが、今回も五代君の部屋に泊まるとの、明らかに男女の関係を覚悟しなければならない状況なのにも関わらず、そのことを八神は一切考えていない無鉄砲さやウブさが面白く、そして可愛いです。
ここでいつもの一刻館住人のからかいが面白く、何も打ち合わせをしていないのですが、見事息の合った連携で、食事が終わると皆で布団を敷き、八神にさあどうぞと促していました。これが万が一成功していたら、四谷さんは覗きたかったのでしょうねえ。
そして更に響子さんの追い打ちで、戸惑い、断る八神に、「帰るなら今ですよ」と大人目線から子供を諭すように言ってしまったことにより、八神はまたしても意地になり、布団にガバッと入ってしまいます。響子さんは煽っている気は全くないのでしょうが、八神にとってはライバルに馬鹿にされた、子供扱いされたと受け取り、その挑発を受けなければならなかったのでしょう。凄く小さいことですが、ここで諦めた五代君が八神に、「いーよ、泊まってっても。」と言ったとき、八神が少し驚いて頬を赤らめるところがまた可愛いです。
結局五代君の部屋に八神を泊めることはできないとのことで、響子さんが八神を泊めることになるのですが、これは前回の記事でも書いたように八神の計算通りです。元々響子さんと話を付けるために一刻館に泊まりに来たのです。
響子さんvs八神
響子さんの部屋に泊まることになった八神は、念願の直接対決を挑むのですが、ここでも暖簾に腕押しの八神と、珍しくムキになって八神を諫める響子さんが面白く、また何故か五代君が悪く言われる様も滑稽です。
しかし八神はろくに会ったことも無い、そして恋のライバルである響子さんと2人きりで泊まり、言いたいことを存分に言い、挙げ句の果てにはぐっすり眠るその神経の太さは凄いです。八神なら一刻館に順応できるでしょう
。
初めて八神へ感情を露わにする響子さん
八神が登場した当初は、響子さんは大人の余裕綽々だったのですが、今回のでき事で響子さんはいつのまにかムキになっており、最後にはほうきをボキッと折ってしまう程怒り心頭でした。これは嫉妬と言っていいのか、単純に八神の図々しさに我慢ならなかった怒りなのか、判別は難しいところですが、この話で響子さんの八神への余裕綽々とのスタンスは完全に崩れ、しっかりと八神と張り合っていくことになります。
総評
今回で八神のお泊まり大作戦は終わり、次回で五代君の教育実習が終わってしまいます。もっともっと五代君の教育実習で繰り広げられる八神との騒動を見たかったのですけどね。めぞん一刻は漫画の世界と現実の世界が同じように時間が進むスタイルなので、時間が止まってしまうこのエピソードはこの辺りが限界なのでしょう。
ちなみに、少しだけ今回出てきましたが、二階堂はさっぱり出てこなくなりましたね…。
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