「江戸前エルフ/樋口彰彦」レビュー ~エルフが日本に来て神社の神様になった~

今回レビューするのは、江戸前エルフさんの漫画『江戸前エルフ』です。

 

この記事を執筆現在はまだ連載中なので、4巻までのレビューとなります。

 

それでは早速レビューを書いていきたいと思います。

 

未読の人が知らない方が良いネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。

 

あらすじ

東京都中央区月島。江戸時代より400年以上の歴史を刻む『高耳神社』。祀られたるそのご神体は、異世界から召喚され、すっかりひきこもったエルフのエルダでした。「自分の代わりにーー、江戸をーー、この国を見届けてくれ」と約束したのは、なんと徳川家康!? 不老不死がゆえに、江戸から令和へと伝わる伝統はさることながら、オタク的知識もどんどん蓄え、文明生活を満喫中です。

 

感想

もしもエルフが日本に来たら

異世界転生物が流行りだして長いことたちますが、未だにその勢いは衰えることを知りません。異世界転生物の王道パターンとしては、現代の日本から中世ヨーロッパ風の異世界に転送し、現代の知識や技術で無双する…とのものです。

 

しかし、この『江戸前エルフ』は少し変わっていて、異世界のエルフが現代の日本に来たら…との話です。厳密には徳川家康に呼び出されてからずっと生きてきて現代になっているのですが、そのあたりは後述します。

 

エルフは当然美人女性です。そんな異世界から来た美人エルフが日本での生活を満喫(?)する話で、ジャンル的には日常漫画になるでしょうか。

 

このエルフは基本引き籠もりでぐうたらで、一般的なエルフの凜としたイメージとはかけ離れており…。そんなぐうたら美人エルフの日常漫画です。

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現代の利器を駆使してぐうたらするエルフ

主人公の美人エルフのエルダは、周りからは『エルダ様』として、高耳神社に祀られています。とは言え、当然死んでいるわけではありません。生きているのですが、1500年代にこの日本に異世界から召還されたので、まさに生きている神として祀られています。年齢は621歳。そりゃあ神様として見られるよなって年齢です。

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エルダ様には神社の一角に部屋が与えられており、24時間そこに引き籠もり、ゲームをしたりアニメを見たりプラモを作ったりAmazonで買い物をしたり…。しかし、たまには神社のお仕事で外に出たりします。本当にたまーにですけどね。

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このエルダ様の世話をするのは、代々の巫女で、現巫女の小糸(こいと)16歳と、その妹小柚子(こゆず)です。基本的にはぐうたらエルフと小糸、小柚子の掛け合い日常漫画です。ちなみに、舞台は東京中野区の月島にある神社です。

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詳しくは語られていませんが、高耳神社という名前からもわかるように、エルダ様のために神社が建ったのでしょうね。

 

登場人物とのなにげない日常にほっこりする

エルダ様は基本的に小糸と小柚子としか話しませんが、近所の人(氏子)からは慕われています。定期的にお供え物として、エルダ様が好きそうな物が奉納されてきます。お菓子とかコーラとかゲーム機とか…。

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日本に召還されてから400年以上たつので、近所の人のことは皆小さい頃から知っています。子供だったあの子もお爺ちゃんやお婆ちゃんになっていたりします。お婆ちゃんのことを、いつまでのその子供の感覚のまま思い出話をしたり。エルフと人間は寿命の差があるので、このあたりのギャップは漫画などでも良く出てきますね。

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江戸前エルフには毒がありません。読んでいてダークな気持ちには一切なりません。日常漫画というジャンルが人気なのはこの辺も大きいと思います。しっかりそのルールは守っています。

 

頭を悩ますような謎も、難解な話も人間関係もないので、頭を使わず、目の前で起こったことをそのまま読めば読んで楽しめば良いだけの実にシンプルな漫画です。

 

江戸豆知識が面白い

前述しましたが、この江戸前エルフの主人公『エルダ』は、現代日本に召喚されたわけではありません。戦国時代の武将であり、江戸幕府を開いた徳川家康に呼び出されてこちらの世界に来ました。

 

どのように召還されたのか、本人の意思は、召還されたあとどうなっのかなどなど、召還時の様子は4巻現在、全くと言って良いほど語られていません。小糸との会話などで、「そう言えば家康君がさ~」などと、思い出話としてチラッと出てくる程度です。

 

このあと連載が長く続くのであれば、召還時の様子や生活の様なども過去編として描かれるかもしれません。そうすると、ただの日常漫画の枠を超えて、感動する話なども出てきそうなので期待しています。しかし、そうすると逆に日常漫画好きからすると、その枠から大きく外れそうなので一長一短でしょうか。

 

そんな江戸時代を良く知るエルダ様なので、小糸などとの会話や回想シーンで、ときおり江戸時代豆知識が出てきます。

 

男は出さない確固たるスタンス

話が少し進むと、異世界から日本に召還されたエルフが2人出てきます。また、そのエルフも他の地域の神社に祀られており、お世話をする巫女も出てきます。つまり、人間関係としては、エルフ+巫女の2人で1セットです。

 

他のエルフも2人も、エルダ様と同じく戦国時代に召還されており、少し年齢の差はあるので、どっちがお姉さんだとかで揉めたりもします。

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小糸、小柚子の姉妹の他、近所の人もたまに出てきますが、男性は全くと言って良いほど出てきません。なんかそんなアイドルアニメがあったような…。モブとして、ちょっと挨拶する程度で、近所のお爺さんが出てくるくらいです。

 

総評

日常系の漫画が好きな方なら楽しく読めると思います。また、それに加えて異世界転生物やエルフ、可愛い女の子がいっぱい出てくる漫画が好きならドストライクでしょう。

 

ダークな気持ちには一切ならない漫画なので、気分が落ち込んでいたり、精神的に弱っているときも気軽に読めると思います。

 

この記事を書いているときは、まだ既刊4巻で新しい漫画ですが、人気が出るツボは抑えているので、早い段階でアニメ化もあるかもしれません。

 

こんな人にお勧め

  • 日常漫画が好きな人
  • 異世界転生物が好きな人
  • 可愛い女の子がいっぱい出てくる漫画が好きな人
  • 毒のない漫画が好きな人

 

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