漫画全話レビュー「めぞん一刻 第010話「金網は越えられない!!」」 5/5 (1)

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掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1981年07月15日号

 

アニメでは

 

時系列とでき事
  • 1981年初夏 音無響子、三鷹瞬と出会う
  • 1981年初夏 音無響子、三鷹瞬がコーチを務めるテニスクラブに入る

 

この頃のでき事
  • 7月1日 - マルエツがダイエーグループのサンコーと合併、新生マルエツが発足。
  • 7月7日 - 広告付きはがき(エコーはがき)が発売される(売価35円)。
  • 7月20日 - 第7回サミットがオタワで開催される( - 21日)。
  • 7月23日 - 山口組三代目組長田岡一雄が急性心不全により死去
  • 7月26日 - 福岡市地下鉄空港線の室見駅 - 天神駅間が開業。
  • 7月27日 - アメリカ映画監督のウィリアム・ワイラーが心臓麻痺で急死。(代表作 ローマの休日 ベン・ハー)
  • 7月29日 - ダイアナ妃、チャールズ・ウィンザー(イギリス王子)と結婚。

 

あらすじ

五代君の告白が酒の上の冗談だと誤解し、 響子さんは五代君と喧嘩中。そんな折、亡くなった夫に操を立てているのはよくないと、近所の奥さんにテニスクラブに誘われます。そこで響子さんは、五代君の恋のライバルとなる三鷹コーチと出会います。

 

みどころ

  • 三鷹瞬初登場
  • 五代君の見栄

 

初登場人物

  • 三鷹瞬

 

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はじめに

今回は五代君の恋のライバルとなる三鷹さんが登場しました。この手のキャラはとことん嫌みな人も良く出るのですが、三鷹さんは強引なところがあるものの、三鷹さんなりに誠実で筋を通す人なので憎めませんでした。

 

また、今回から掲載雑誌であるビックコミックスピリッツが、月刊から隔週になったことにより、このめぞん一刻も隔週連載となりました。これはめぞん一刻にも非常に大きいでき事です。ただ単に掲載間隔が月刊から隔週に変わり、たくさん読めてラッキーって話ではないんです。

 

めぞん一刻は、以前の記事でも触れましたが、漫画内の時間と現実の時間が同じように進んでいます。現実で1ヶ月進んだら漫画の中の時間も1ヶ月進むんです。つまり月刊連載だった頃は、1話で1ヶ月の話をやっていました。ところがページ数は22ページと少なかったので、少しこれは無理があり、余りにも時間が飛びすぎていたんです。それが今回隔週化したことにより、漫画の1話=2週間のでき事となったおかげで、時間の飛び方が緩やかになり、めぞん一刻と同じ時間を過ごしている感覚が一気に強くなりました。

 

1ヶ月の間に起こるイベントを22ページで全て表現することは、いくらなんでも至難の業ですからね。それが今回の隔週化で、1ヶ月の間に起こるイベントを、2回漫画にすることができるようになったんです。

 

例えるなら、今までは映画を5分早送りしては1分見ると言う感じだったのですが、隔週化により、2分早送りして1分見るを繰り返す感じになりました。話の理解度や入り込み方は今までの比ではありません。ここからが本格的なめぞん一刻の始まりです。

 

五代君と響子さんの喧嘩

今回は記念すべきと言っていいのか、作中初めて五代君と響子さんが喧嘩をしました。響子さんは喧嘩をしているとは認めませんが…。響子さんはこのパターンが多いです。同じレベルで張り合っているのを認めたくない。嫉妬しているのを認めたくない。だから喧嘩はしていませんよ。冷たくしたり無視はしますけど。このような冷戦がパターンです。

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少し話し合えばすぐ解決するようなことも、響子さんは言い訳を聞かない耳を塞いだ冷戦に入ってしまうので、ほんの少しの誤解がいつまでも解決しないんです。第1話で五代君は天岩戸よろしく押し入れに閉じこもっていましたが、実は響子さんこそが天岩戸なんです。

 

テニススクールへ

響子さんは一刻館に毎日籠もっていたので、近所の名も無き奥さんからテニスクラブへ誘われるのですが、一の瀬さんが誘ったのではないんですよね。ここは記憶が曖昧な人の場合、一の瀬さんが誘ったと誤解している人が居るのですが、一の瀬さんもこの時一緒に誘われていました。

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五代君も三鷹さんを認識

一方その頃五代君はと言うと、氷屋のアルバイトをしていました。そのバイトで氷を自転車で配達中、たまたまテニスコートの前を通り掛かり、響子さんがテニスクラブに入ったことや、女たらし(っぽい)コーチにベタベタされているのを目撃し、嫉妬で長時間張り付いて氷を溶かしてしまいます。

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この氷屋と言う業者は、今では全く馴染みがありませんが、当時は各家庭やお店に冷凍庫が無いところもまだ多かったので、氷を製造して運搬、販売する業者が結構あったみたいです。だからと言って今は絶滅したのかと言えばそんなことはなく、特殊な氷を売る氷屋は、数は少なくなったものの未だにあるみたいです。

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純氷(じゅんぴょう)と言う溶けにくい氷だったり、綺麗な形をかたどった氷だったり。お洒落なバーなんかで出る、あのもの凄く透明な氷などがそうみたいです。

 

 

総評

今回、三鷹さんが登場しましたが、この時点ではまだ女たらしの格好良い男の人ってだけの情報しか出てきませんでした。

 

イケメンライバルと言うのは、憎らしい奴だったり、性格が悪い奴だったり、薄っぺらい奴だったりするのですが、この三鷹さんは女癖の悪ささえなければ、主人公になれるくらいのキャラなんですよね。女癖と強引ささえなければ…ね。

 

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