「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」映画レビュー ~あのシティーハンターが20年ぶりにそのまま帰って来た!スタッフもキャストも観客も同窓会~

今回レビューするのは『劇場版シティーハンター新宿プライベート・アイズ』です。

 

20年ぶりの新作で話題となり、CMも2019年2月現在バンバン流れていて目に留まった人も多いはず。興行成績も評判もなかなか良いみたいなので先日映画館へ観に行ってきました。私は重度の原作ファンで、アニメも原作エピソード以外受け付けない人間ですが果たして…。

 

それでは早速レビューを書いていきたいと思います。

 

ちなみに、未見の人が知らない方が良いネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。

 

あらすじ・解説

1980~90年代にテレビ放送された大ヒットアニメ「シティーハンター」の20年ぶりの新作となる長編アニメーション映画。新宿に事務所を構えるシティーハンターの冴羽リョウと相棒・槇村香のもとに、何者かに襲われたというモデルの進藤亜衣がボディガードを依頼にやって来る。美女の依頼を快諾するリョウだったが、撮影スタジオで更衣室を覗いたりとやりたい放題。亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT会社の社長・御国真司は香の幼なじみで、撮影現場で久々に再会した彼女をデートに誘う。一方、海坊主と美樹は新宿に傭兵が集結するという情報を入手するが、その傭兵たちはなぜか亜衣を狙っており……。声優陣にはリョウ役の神谷明、香役の伊倉一恵らオリジナルキャストが再結集。進藤亜衣役を女優の飯豊まりえ、御国真司役を人気声優の山寺宏一が担当するほか、お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実が特別出演。初代監督のこだま兼嗣が総監督を務め、「TM NETWORK」によるおなじみの主題歌「Get Wild」も起用。同じ北条原作の「キャッツ・アイ」からも主人公の来生三姉妹が登場する。

 

スタッフ

  • 総監督:こだま兼嗣
  • 原作:北条司
  • 脚本:加藤陽一
  • チーフ演出:佐藤照雄、京極尚彦

 

キャスト

  • 神谷明:冴羽リョウ
  • 伊倉一恵:槇村香
  • 飯豊まりえ:進藤亜衣
  • 山寺宏一:御国真司
  • 一龍斎春水:野上冴子

 

作品データ

  • 製作年:2019年
  • 製作国:日本
  • 配給:アニプレックス
  • 上映時間:95分

 

3点要約

  1. あのシティーハンターが20年ぶりにそのまま帰って来た
  2. シティーハンター恒例のボディガード
  3. 懐かしい音楽がこれでもかというくらい掛かる

 

揺さぶられる感情

  • 笑い
  • 感動
  • 幸せ
  • 懐かしさ

 

長所と短所

  • ◎あのシティーハンターがそのままに帰って来た
  • ◎オープニングでいきなり心を鷲づかみにする演出
  • △やはり声優の声質には違和感あり
  • ○飯豊まりえが声優として上手い
  • ◎作画のクオリティが高すぎる
  • △絵柄は今のアニメに寄せている
  • ○ヌルヌル動くアクションシーン
  • △ストーリーは良くも悪くもアニメのシティーハンター王道
  • ○舞台を現代にしたシティーハンター
  • ○もっこり、ハンマーは勿論あり
  • △キャッツ・アイの絵柄は違和感あり
  • ◎ミュージックビデオとしてだけでも楽しめる
  • ◎ひしひしと感じるシティーハンター愛
  • ◎オチが良い

 

動画

 

感想

◎あのシティーハンターがそのままに帰って来た
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20年ぶりにシティーハンターがアニメになり、劇場版になって帰ってくるとのことで観に行ってきました。20年ぶりなのでどうなのかなと思っていましたが、間違いなく『あの』シティーハンターでした。

 

キャラやストーリーにおかしな所は一切ありません。それもそのはずで、監督はシティーハンターをずっと担当していたこだま兼嗣さんです。シティーハンターのなんたるかを知っている方です。また、声優陣もオリジナルキャストが集結です。冴羽リョウ、槇村香、野上冴子、海坊主、美樹。全員オリジナルキャストです。また、リョウと香の完全に信頼しあった関係もシティーハンターでは良く話で出てきていましたが、これもあのシティーハンターらしく、しっかりツボを押さえていて感動しました。

 

◎オープニングでいきなり心を鷲づかみにする演出

なんでも掴みは大事ですが、シティーハンターはこれが大成功でした。

 

新宿の街をリョウと香が敵とカーチェイスするのですが、そこで掛かっている曲がシティーハンター2のOPでもある『SARA』でした。始まって数秒でもう「おぉ~」と心を掴まれます。そして、本オープニングに移るのですが、ここでは原作漫画の絵が次々と出てくるんです。思い出深い漫画のシーンが次々と出てきます。ニヤニヤしてしまいました。

 

△やはり声優の声質には違和感あり

主要キャラのキャストが全員オリジナルと前述しましたが、やはり皆さんそれぞれ年齢を重ねているので違和感も若干ありました。特に冴羽リョウ役の神谷明さんは、意識して滑舌良く喋っているのだろうなとのしゃべり方が目立っていましたし、美樹役の小山茉美さんは声が数段低くなっていました。

 

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逆に、槇村香役の伊倉一恵さん、海坊主役の玄田哲章さんはかなり昔の声に近かったです。伊倉一恵さんも声は一段低くなっていたのですが、しゃべり方や滑舌はそのままなので違和感は覚えませんでした。また、玄田哲章さんの場合、洋画の吹き替えででもいつも聞いているというのもありそうですけどね。海坊主なんてそのままに感じました。

 

○飯豊まりえが声優として上手い

近年のアニメでは俳優が声優をやることも多いです。それで話題になりニュースになりを狙っているのですが、今回はこの枠が女優の飯豊まりえさんでした。俳優が声優をやると、話題先行のあまり演技力を軽視して下手で浮いてしまうか、その逆に声優と変わらないくらい上手くてビックリ!の2通りだと思うのですが、飯豊まりえさんは…後者でした。

 

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飯豊まりえさんは声優経験がないとは思えないくらい上手くて驚きました。ヒロインの『進藤亜衣』という重要な役割で、それこそ作中出ずっぱりで、普通の会話、怒った演技、悲しむ演技など色々ありましたが違和感0%です。凄いです。

 

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声だけの演技だと俳優とは違い、声の抑揚、喋りの終わりなどなんか妙な感じになる場合が多いのですが、息づかいも抑揚も言葉の終わりもまるで違和感ななかったです。少なくとも中堅声優くらいの実力はありそう。

 

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チュートリアルの徳井さんも出ていたのですが、こちらはオカマのファッションデザイナー『コニータ』役で出ていました。こちらも違和感なし。ただ、特別出演なので出演シーンは1シーンのみでした。

 

 

◎作画のクオリティが高すぎる

90年代前半以前のアニメは作画監督が回によってバラバラで、さらにシリーズ通して絵柄が統一されていませんでした。作画監督の特徴が色濃く出るので、回によって絵柄がかなり違うのも当たり前でした。また、全て手描きなので作画の崩壊も今とは比べものにならないくらい多かったです。そして、シティーハンターのTVアニメはその頃のアニメです。なので、シティーハンターでも、特にアニメオリジナルエピソードの場合、絵柄が変なこともしょっちゅうありました。

 

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今回の劇場版で驚いたのは作画の崩壊が全くなく、最初から最後までハイクオリティだったことです。これっぽっちも変なところがありませんでした。遠目だから顔を手抜きで描かないとか、回りのモブキャラの動きがおかしいとか、周囲の建物や岩が変なことも一切なし。あまりにも絵が綺麗でビックリしました。

 

勿論、シティーハンターの制作陣が頑張ったのでしょうが、それと同時にアニメーションの技術の進歩を感じました。手描きは手描きの暖かみがあるのですが、それだと1から100まで綺麗で破綻のないアニメは至難の業ですからね。

 

△絵柄は今のアニメに寄せている
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作画が素晴らしいと前述しましたが、絵柄は『今のアニメ』に若干寄せています。なんと言って良いのか難しいのですが、優しいゆるい絵になっています。北条司さんといえば写実的な絵柄が特徴で、TVアニメもそれを再現しようとしていたのですが、それに比べれば今のアニメ寄りになっています。

 

私は最近の深夜アニメもチラホラ見るので全く問題なく受け入れられましたが、それこそ90年代からアニメを全く見ていない方だと違和感を覚えるかもしれません。

 

○ヌルヌル動くアクションシーン
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絵柄とともに素晴らしかったのがアクション、格闘シーン。リョウの登場は襲われているヒロインを助けに入るシティーハンター王道パターンなのですが、そこでの蹴りが滑らかで動きも自然でヌルヌルでした。

 

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また、海坊主が格闘するシーンも後半にあるのですがこちらも良く動いて違和感なし。いくら劇場版とは言え、ここまで滑らかな動きは珍しいと思います。この他、カーチェイスでの車の走り方、重心の移動、リョウが走り回るシーンなんかも動く動く。これだけでも凄いなと感じました。ただ、ドローンやロボットの動きはコンピューターで3Dを描いて動かしているな…って感じで、アニメからは少し浮いていました。この辺りはどのアニメでも未だに同じですね。

 

△ストーリーは良くも悪くもアニメのシティーハンター王道
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肝心のストーリーですが、良くも悪くも『アニメ』のシティーハンターです。北条司さんの原作漫画の場合、今回のような若手エリート、若手社長って出てこないんですよね。ところが、アニメオリジナルエピソードだったり劇場版、TVSP版はこの手のキャラが結構出てきます。個人的にはこの辺り、原作漫画とアニメオリジナルストーリーの大きな差だと思っています。

 

襲われるヒロイン、近しい若手エリート、社長、そして黒幕は…ってアニメのシティーハンターならではのストーリーです。

 

最初に書きましたが、私は原作漫画が大好きです。原作漫画のエピソードをアニメ化した回は素晴らしいと思っているのですが、アニメオリジナルの回は「う~ん…」といった感想を持っています。しかし、今回の劇場版は原作漫画大好きの私が観てもかなり面白かったです。

 

20年ぶりの感傷だったり、オリジナルキャスト集結の感動などで、自分も知らず知らずのうちに加点していると思いますが、アニメならではのストーリーではあるものの、原作ファンでも十分に楽しめるはずです。

 

○舞台を現代にしたシティーハンター

今回の劇場版は厳密に2019年かは示唆されていませんが舞台が現在です。エンジェル・ハートとは話が繋がりませんね。

 

 

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舞台が現代なので現代のアイテムがいっぱい出てきます。例えば最初からそうなのですが、シティーハンター恒例、新宿の掲示板にXYZを書くシーンでは、スマホで見えるバーチャル掲示板にXYZと書いていました。また、敵の武器にはドローンやロボットが満載。リョウも女子更衣室ののぞきでドローンを使うハイテクぶり。

 

あと少し変わったところでは、明らかにプレミアムモルツのビールを露骨に出す宣伝するシーンがありました。このような映画内の広告は昔からありますけどね。プレミアムモルツの文字がでかでかと何回もこっちに向けて映るので、アニメでもこんな時代かあと思ってしまいました。

 

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○もっこり、ハンマーは勿論あり
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シティーハンターと言えばリョウのもっこりと香のハンマーですが、当然この劇場版にもありました。ただ、香のハンマーはともかく、もっこりは表現的に許されるか現在微妙なので、回数も表現も控えめでした。TVアニメの頃から股間がもっこりする絵は自重されていましたが、今回もやはりそれはありませんでした。

 

その代わり…でもないのでしょうが、アキラ100%さんのお盆を使った裸踊りをリョウがしていました。もっこりをあまり出せない代わりに、このようなリョウの下品さを出したんですかね。今となってはちょっとネタ的に古くなってしまいましたが…。ただ、面白いことにこの『もっこり』とのフレーズはアイキャッチのように物語の最初と最後に出てきて、それに笑っている観客の方もいました。

 

△キャッツ・アイの絵柄は違和感あり
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キャッツ・アイの来生三姉妹も登場するのですが、絵柄は違和感を感じました。何故だろうと自分でも考えた結果、時代の乖離がシティーハンターよりもあるからだろうなと結論付けました。

 

 

シティーハンターのアニメ最後が1999年。一方、キャッツ・アイの最後のアニメは1985年。勿論、原作漫画だとキャッツ・アイの次にシティーハンターなので、それほど時間は空いていないのですが、アニメ化最後を比較すると開きが実に14年もあるんです。つまり、1999年のキャラを2019年化するのと、1985年のキャラを2019年化する違いですね。ただ、それでも2019年になったらこんなキャラなんだろうなとの説得力のある絵ではありました。

 

ちなみに、キャッツ・アイの声優陣も、来生泪以外はオリジナルキャストでした。来生泪役の藤田淑子さんは先日亡くなってしまいましたからね…。来生瞳役の戸田恵子さん、来生愛役の坂本千夏さんはそのままでした。

 

ここからは多少のネタバレありです。オチには関係ありません。キャッツ・アイがいつどのようにどれくらい出てくるか…です。未見の方で知りたくない方は次のオレンジマーカーまで読み飛ばしてください。

 

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キャッツ・アイが出てくるとは予告編で知っていました。「どこで出てくるかな~」と注目して観ていたのですがオマケ程度でした。海坊主と美樹が経営する喫茶店キャッツ・アイが襲撃されて破壊されるのですが、そこでキャッツ・アイのオーナーである来生三姉妹が登場。その後、香を御国信司の会社に送り届ける。最後に戦いの様子を見る。この3シーンだけでした。もしかしてガッツリ共闘するかと思ったのですがそれはありませんでした。

 

しかし、薄々そうかなとは思っていたのですが、海坊主と美樹の喫茶店って来生三姉妹から借りていたのですね。原作、アニメ通してこれが明言されたのは初めてです。これは公式設定って事で良いんですかね。

 

ちなみに、来生三姉妹は海外から一時帰国と言っていましたが、それってつまり原作漫画の続きのキャッツ・アイですよね?アニメはキャッツ・アイの劇を来生三姉妹が演じるとの終わり方でした。原作漫画のキャッツ・アイだと瞳が記憶をなくしていましたが、再びキャッツ・アイとして行動していたということは記憶が戻った設定なのでしょうか。それとも、そもそも2019年にシティーハンターがいるので、割り切って全部パラレルワールドなのか。はたまたそんなことは考えず、ゲストとしてキャッツ・アイを出したのか。まあ、この辺を考えるとキリがないのですが…。2019年にシティーハンターがいるので、それはそれ、これはこれってことで…。

 

ネタバレはここまでです。

 

◎ミュージックビデオとしてだけでも楽しめる

ビックリしたのは…ビックリしっぱなしですが、音楽がふんだんに掛かることです。これには痺れました。ところで、ふんだんに掛かるってどれくらいだと思います?以下に列挙します。

 

  1. 【シティーハンター2/OP2】SARA/FENCE OF DEFENSE
  2. 【シティーハンター3/OP】RUNNING TO HORIZON/小室哲哉
  3. 【シティーハンター2/ED1】SUPER GIRL/岡村靖幸
  4. 【シティーハンター2/IN】PARTY DOWN/北代桃子
  5. 【シティーハンター2/ED2】Still Love Her ~失われた風景~/TM NETWORK
  6. 【キャッツ・アイ/OP】CAT’S EYE/AMAZON
  7. 【シティーハンター2/OP2】SARA/FENCE OF DEFENSE
  8. 【シティーハンター/IN】FOOT STEPS/北代桃子
  9. 【シティーハンター/OP】City Hunter ~愛よ消えないで~/小比類巻かほ
  10. 【シティーハンター/ED】Get Wild/TM NETWORK
  11. 【シティーハンター2/ED2】Still Love Her ~失われた風景~/TM NETWORK

 

どうです?これだけ掛かるんですよ。シティーハンターのOP、ED、挿入歌がこれでもかってくらい掛かります。シティーハンター好きならこれだけでもテンションマックスになること請け合いです。

 

しかも、無理矢理掛かるわけでもありません。その時々によって曲がマッチしていました。時には店内BGMとして掛かったり、往年のシティーハンターファンに喜んで貰おうと、たくさん曲を掛ける努力は見えましたけどね。曲が掛かる度にニヤニヤしてしまいました。

 

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95分の作中に11曲掛かるので、『掛かりまくり』との表現が決して大袈裟ではないことがお分かりいただけると思います。ただ、全ての曲は1番など途中まで掛かるだけで、フルで掛かった曲はありません。なので、90秒×11曲ってところでしょうか。なんにせよ、これだけシティーハンター思い出の曲が掛かるので、ミュージックビデオとして観ても十分楽しめる作品です。

 

この劇場版シティーハンターが評判良いこと、そして音楽が重要であることを示す1つの証拠として、今劇場版に合わせて発売されたCDアルバムが売れていることが挙げられます。Amazonのアニメ・ゲーム音楽部門の新着ランキングで2019年2月14日現在1位です。

 

 

この映画を観た後だと音楽に感動し、頭の中で再生されるので、ついつい皆さん買ってしまうのでしょうね。気持ちはよく分かります。ただ、ちょっとだけ『?』になった部分があります。CAT’S EYEの歌がオリジナルの杏里さんじゃないんです。エンディングテロップだと『AMAZON』とクレジットされていたのでカバー曲です。で、何故こうなったかと言うと…多分権利の関係でしょうね。

 

このシティーハンターの制作会社はサンライズさんで、キャッツ・アイは東京ムービー新社さんで違いますし、おそらく杏里さんのCAT’S EYEもレコード会社が違うのでしょう。

 

◎ひしひしと感じるシティーハンター愛

前述もしたように、劇中にシティーハンターの思い出深い曲が何曲も掛かったり、オリジナルキャストを勢揃いさせたり、制作者側のシティーハンター愛が溢れている作品なのですが、エンディングロールを観てさらにその感想は強まりました。

 

ちなみに、エンディングロール後もオチが最後に1分ほどあるので、これから観に行く方は気を付けてください。まあ、『あの』エンディングロールで席を立つ人はいないと思いますが…。

 

エンディングロールにも心憎い演出があったので、その点についてこの先は書いています。未見で知りたくない方は、次のオレンジマーカーまで読み飛ばしてください。

 

エンディングロールではGET WILDとStill Love Herが掛かるのですが、まずここに歌詞が出ることが1つ。TVアニメでも歌詞が出ていましたがあの演出そのままです。家でシティーハンターのTVアニメを観ている感が物凄く強く、「おぉ~」と思ってしまいました。

 

また、TVアニメのGET WILDでは、アスファルトに映る車のライトをイメージしたアニメが流れていましたが、そのイメージのまま物凄く綺麗にしたアニメが出てきて、「あのTVアニメのエンディングを今の感覚と技術で描くとこうなるのか~」と感慨深かったです。

 

また、Still Love HerのTVアニメエンディングでは、背景に新宿の景色写真が次々と映り、その中をリョウと香の止め絵が歩くようなイメージでした。これもこのコンセプトのままで、今の写真と今のリョウと香の絵で新たなエンディングアニメを作っていました。ちなみに、これらは画面全体ではなく右上の小窓で流れていました。

 

さらに驚くこともあって、実はこのGET WILDとStill Love Herのエンディングアニメが流れる前、過去のシティーハンターの名シーンが新作静止画で次々と映し出されました。勿論、全部を網羅しているわけではありませんが、死んだ槇村秀幸のシーンもありました。

 

エンディングロールは曲も演出も素晴らしくて目が離せませんでした。テロップはほとんど追っていませんが、右上小窓の絵をずっと見ていました。それだけでも楽しかったです。

 

ネタバレはここまでです。

 

◎オチが良い

オチに関する重大なネタバレがあるので、未見の方は次のオレンジマーカーまで読み飛ばしてください。

 

前述したように、エンディングロールも素晴らしかったのですが、その先に真のオチが続きます。劇場版にはAパート、Bパートなんてありませんが、TVアニメで言うところのCパートです。

 

オチはこれから先の話を期待させるお洒落で良いオチでした。まあ、良くあるオチでもありますが、それだけ万人受けして評価されているパターンってことです。

 

物語最初では新宿駅から掲示板がなくなり、スマホのバーチャル掲示板でXYZの依頼を受けていたのですが、最後は冴子の粋な計らいで実際に掲示板が設置されて復活。そこに新たな依頼者らしき美女がXYZと書いて終了。いわゆる天丼です。オープニングとエンディングが同じか、それに類した終わり方をするお洒落で感慨深い素晴らしいオチです。

 

今後シリーズ化されることはさすがに厳しいと思うので、これで本当にシティーハンターのアニメは最後かもしれませんね。と、なると、シティーハンターという作品の最後のオチがこれってことになります。それでも良いかなってくらい良いオチでした。個人的にはこのクオリティならまた作って欲しいですが…。

 

ネタバレはここまでです。

 

総評

さて、映画を見終わっての評価ですが…★5つの満点です。ただ、これはシティーハンター好きだからとの要素がかなり強いので、その辺は差し引いてお考えください。シティーハンターを良く知らないとか、なんとなく見ていたくらいの方だと、もっと評価は低くなるかもしれません。逆に、シティーハンターの原作漫画を全て持っていて、アニメも全部見ている方だと、満点かそれに近い評価になる可能性が高いと思います。

 

評判が良いのは知っていましたが、私も観に行く前はさすがに満点になるとは思っていませんでしたからね。しかし、いざ観たら満点にせざるを得ないくらい素晴らしかったです。

 

シティーハンター好きなら是非とも観に行ってください。お勧めです。

 

おまけ

シティーハンターの原作レビューや、全エピソードの振り返りも書いていますので、興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。

 

 

また、2019年2月現在、『もしもCITY HUNTERの世界に転生したら』というユニークなスピンオフ漫画が連載中です。シティーハンター好きには是非お勧めしたいので、そちらの記事も読んでいただけると嬉しいです。

 

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こんな人にお勧め

  • シティーハンターが好きな人
  • キャッツ・アイが好きな人

 

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