アニメ全話レビュー「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 第10話「重なる想い」」

今回レビューするのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOの第10話です。

 

それでは早速レビューを書いていきたいと思います。

 

ちなみに、YU-NOの解説・考察は別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。

 

先の展開のネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。

 

あらすじ

澪を探しに三角山の洞窟に潜入するたくや。
リフレクターデバイスで数々の危機を回避し、やっと澪の元にたどり着く。
出口を探し続けるたくやの前に現れたのは…

 

みどころ

  • 結城の死に方
  • ケイティア登場

 

感想

結城の死に方

今回は前回の続きで、三角山に結城を入ったところからで、王冠を目の前の壁に填めたら扉が開いていました。これは原作でもそうだったのですが、このような仕掛けがいくつかあり、あっちに行ったりこっちに行ったりして王冠や円盤を見付けては填めてを繰り返して進んだのですが、アニメでは王冠ひとつ填めるだけで先に進んでいました。まあ、これは仕方ないカットの仕方かなと想います。アニメで原作ゲームのアイテム拾って使ってを繰り返すのは冗長になりますからね。ただ、王冠を填める穴の目の前にただそれが落ちているのはいかがなものかと…。鍵の意味がまるでありません。

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アニメでは結城は扉が開いた後、澪を心配する余り錯乱して駆け出し、たくやの目の前で落とし穴に落っこちていました。原作だと開けた扉が再び閉まってしまい、たくやと結城が別れ別れになったあと、結城が一旦戻ろうとしてたくやの見えない暗闇で落下し、なにがどうなったのかわからず…との展開でした。アニメではこの顛末もカット。また、原作では既に事切れていた結城ですが、アニメではまだ息があり後悔の念をたくやに伝えていました。

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今回の話は序盤だけでも原作から話を変えまくりでした。また、作中でやっている設定の『魔人ゲルゲ』の話が出て、その地下基地に似ていると結城は行っていましたが、それも原作には全くありませんでした。察するに奴隷として働かされていたとのことを、共通点としてここで出したかったのでしょうが…。

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ここ数話は比較的原作に沿った形になっていたのですが、今回はかなり原作を弄っていました。

 

美月の錯乱

結城が死んだ後はいつものようにリフレクターデバイスでサクッとロード。今度は結城ではなく美月を同行者として選択。原作でも両方選択しないと先に進めませんでした。ただ、結城を罵倒して美月を連れていきましたが、ここはアニメオリジナルです。

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美月の頭痛描写は初回から出ていたのですが、案の定…と言うかまあ予想通りですが、龍造寺のナイアーブに掛けられており、たくやのリフレクターデバイスを奪いに来ました。ちょっと美月の頭痛描写はくどかったかなと思います。伏線はわかるかわからないかくらいがちょうど良いのに、誰しもがなんかあるなと思ってしまうほどわかりやすい提示は逆効果かなと…。

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ヒーロー感ゼロ

アニメなので原作のアイテムを拾って使っての行ったり来たりの描写をカットするのはわかるのですが、棺から地底湖に降りるパズル要素もカットされていました。まあ、これもわかるんです。ゲームならではのパズル要素はアニメに入れづらいですから。ただ、『偶然』落下して澪のいる地底湖に辿り着くというのはどうなのでしょう…。さすがに謎解き要素を省きすぎではと思ってしまいます。

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たくやは地底湖に落下して気絶するのですが、澪に起こされて気付くという…。原作では1つ1つ謎を自力で丁寧に解き、地底湖の澪を発見。そして澪は「あの謎を今川教授のヒントなしにすぐに解いてくるなんて、たくやくん凄いわ…」となっていました。たくやは澪を探しに来た澪にとってはヒーローであるはずなのに、その要素がゼロになったのはいただけないです。偶然落下して気絶し、地底湖に辿り着いて澪に起こされるって…。『澪を助けに行くたくや』の要素がなさ過ぎます。

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また、今川教授の若い頃の描写や、この洞窟を探検している様子が描かれていましたが、これもアニメオリジナルで、今川教授の生前の様子は原作では一切出てきませんでした。

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何故かケイティア登場

そして最後に…金髪の女性が幻影のように現れていましたが、たくやが「母さん」と呟いたとおり、恵子ことケイティアでした。

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ここからはこの先の重大なネタバレがあるので、知りたくない方は次のオレンジ色のマーカーまで飛ばしてください。

 

原作だとここはケイティアではなく、異世界でたくやの妻になるセーレスが現れていました。これ物凄い改変だと思うのですが…。ただ、じゃあこの幻影は後のストーリーに関係あるかと言えばないんですけどね。アニメの制作スタッフは、ここにまだ出会っていないセーレスが出てくるのはおかしいと思ったんですかね。

 

ここからはこの下りの私的解釈ですが、この三角山の地は8000年ごとに異世界のデラ=グラントと衝突して消滅するということを繰り返しています。いわゆるループ構造になっています。なので、YU-NOは最終的にこの悲惨なループ構造を脱出する方法があると良いねとなります。つまり、8000年前にデラ=グラントはこの地に落ちているので、デラ=グラントにあったセーレスのお墓、つまりセーレスの霊がこの地底湖に現れ、たくやを導いた…と私は推察していました。ただ、これはそれぞれの解釈の問題なので、ここで出会っていないセーレスが出てきてたくやを導くのはおかしいと、アニメ制作スタッフは思ったので改変したのでしょうね。まあ確かに非常に分かりづらい話ではありますが…。

 

ネタバレはここまで。

 

ちなみに、アニメでは澪と致しませんでした。原作では当然ガッツリ致します。ただ、この状況でおでこにキスだけってのも高校生というかオヤジみたいです。

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澪はたくやに抱かれる過程で、たくやのことを本当は好きだと言うことを告白するのですが、これがバッサリなくなってしまったことは残念。もっと言えば、澪は原作だともっとたくやにツンツンしていて、それが段々とほだされていく過程が良かったのですが、この辺り澪のツンデレの魅力がほぼなくなってしまったような…。そもそも澪ってこれじゃあ正式にたくやに告白していないんですよね。

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総評

 

今回は久々にアニメオリジナルの話が非常に多く、原作ファンとしては首を捻りたくなるところが正直いくつもありました。あと、美月ルートの序盤から完全に澪ルートに以降してしまたので、美月ルートのお話は放り出したままです。梅さんが色々思わせぶりなことを言ったり、土蔵の謎もそのまま放置。この後やるのは間違いないですが、間が随分開いてしまいますね。

 

こんな人にお勧め

  • タイムトラベル、タイムリープものが好きな人
  • 異世界ものが好きな人
  • 壮大な話が好きな人

 

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