漫画全話レビュー「めぞん一刻 第113話「チャート式恋愛」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1985年10月30日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1985年10月  八神いぶき、五代君を騙して家庭教師の授業を受ける

 

この頃の出来事
  • 10月1日 – 国勢調査。日本の総人口、約1億2100万人に。
  • 10月1日 – 花王石鹸、花王へ社名変更。
  • 10月1日 – 東京ガスが創業100周年を機にCI導入。
  • 10月1日 – テレビ東京系列が初めて東名阪地区以外を放送エリアとする、テレビせとうち(TSC。岡山県・香川県が放送エリア)開局(昭和最後の民放テレビ開局)。
  • 10月1日 – 東海道・山陽新幹線の新型車両100系がデビュー。0系以来21年ぶりの新型車両。
  • 10月2日 – 関越自動車道が全線開通(前橋IC – 湯沢IC)。
  • 10月3日 – 大阪・上六に都ホテル大阪と近鉄劇場がオープン。
  • 10月4日 – 東京に56年ぶりの震度5の地震が発生。鉄道網が大混乱し、帰省中だった1万2000人に影響を与えた。
  • 10月6日 – 毎日放送(MBS)制作の視聴者参加型クイズ番組『アップダウンクイズ』(NET系→TBS系)が、JAL123便事故の影響を受け、同日の放送を以て22年全1084回の歴史に幕。
  • 10月7日 – テレビ朝日、『ニュースステーション』(キャスター:久米宏)放送開始。
  • 10月7日 – キヤノンが同社初のVTR一体型ビデオカメラ「キヤノビジョン8」を発売。同年のグッドデザイン賞を受賞。
  • 10月11日 – 政府が1987年4月1日付での国鉄分割・民営化を正式決定。
  • 10月16日 – 阪神タイガースが21年ぶりのセ・リーグ優勝。
  • 10月16日 – テレビ朝日系ワイドショー番組『アフタヌーンショー』にて女子中学生のリンチ事件報道につき「やらせ」であることが発覚、同番組ディレクターが逮捕され、2日後の同月18日放送を以て番組は打ち切りとなる。
  • 10月18日 – 北米でNintendo Entertainment System(日本のファミリーコンピュータに相当)が発売される。
  • 10月20日 – 中核派など過激派が千葉県成田市三里塚交差点付近で、丸太、鉄パイプ、角材、火炎瓶などを武器に、機動隊と大規模衝突を起こす(10.20成田現地闘争)。
  • 10月20日 – 西鉄北九州線の門司駅 – 砂津駅間と同線の支線である戸畑線・枝光線の全線が廃止。
  • 10月24日 – 広島東洋カープ監督の古葉竹識が勇退し、後任に阿南準郎が昇格。
  • 10月24日 – 東急不動産の100%子会社として東急スポーツオアシス設立。
  • 10月25日 – 本田技研工業が「レジェンド」を発売し、高級セダン市場に参入。

 

あらすじ

策略を張り巡らせ、なんとか五代君に家庭教師をして貰うことになった八神。騙して家庭教師をして貰っているため、来月にはこの方法は使えなくなると焦る八神は、五代君を両親のいない家に呼び、勉強を教えて貰う約束をします。

 

 

みどころ

  • 八神の的確なツッコミ

 

はじめに

八神は、五代君と響子さんの異常な関係を突っ込み、そして一刻館の異常な状況を惜しげも無く出し、更には八神の響子さんへの辛辣な意見。この八神の家庭教師エピソードは、めぞん一刻全体を通して最もニヤニヤしてしまうエピソードかも知れません。読んでいて全ページで笑いが込み上げてきます。

 

精神安定剤

八神は五代君に家庭教師をして貰うことを精神安定剤と表現していましたが、家庭教師本来の役割である勉強には期待していなかったのですね…。また、五代君は真面目な性格で、騙されて家庭教師をするのですから、適当にやれば良い物を、1度引き受けてしまた責任から、家庭教師をする前に自分が勉強をすると言うね。どこまで真面目で実直なんだと。

 

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そして八神の家庭教師の日に響子さんが、夜にも関わらず一刻館の玄関で掃除をしており、これを見た八神が門番と評していました。これが響子さんが門番とファンの間でも言われる所以です。今回の八神はズバズバと的確に、五代君と響子さんの関係、一刻館の異常性を指摘していき、これがいちいち面白くてニヤニヤしてしまいました。

 

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精神安定剤でない

冒頭、五代君に家庭教師をして貰うことは精神安定剤だと語っていた八神ですが、異常に響子さんに怯え、気を遣う五代君にイライラし、響子さんに憎悪を燃やします。精神安定剤とつい数ページ前で見たはずなのに、あっと言う間に真逆の効果が現れるとは…。この辺のテンポの良さもめぞん一刻は素晴らしいです。コメディ~ラブコメの時期なのに、ダラダラしたり、冗長な会話で引き延ばすことなく、次から次へと話が展開していきます。

 

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私のような凡人だったら、1度思い付いた面白い話は、勿体ないので出来るだけ引っ張る気がしますが、作者の高橋留美子さんはそんなことを一切せず、面白い話もサクッと終わらせ、また次の面白い話を出してくるのです。アイディアが溢れているのでしょうね。

 

男の夢かも

騙して五代君に家庭教師をさせているため、来月は家庭教師を受けてくれないと理解している八神は、体育館の下着でアタックよろしく、今回も無謀なアタックに打って出ます。

 

両親がいないところを見計らい、家に来て貰っての家庭教師です。これ男性なら1度は妄想したシチュエーションかも知れません。可愛い女子高生の家に両親がおらず、そこでの家庭教師。お約束の展開ですね。しかしそこは全くいやらしくならず、めぞん一刻らしい話になります。

 

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ところで八神は、下着でアタック、パジャマでお邪魔よろしく、「その後のこと」を一切考えていません。考えていたらいやらしくなってしまうのでそれで良いのですが、このような八神のキャラクターがおかしく、そして可愛いです。

 

おわりに

前回は八神が五代君を騙し、家庭教師をしてもらうようにしていましたが、今回も八神が五代君を騙し、家に家庭教師をしてもらうことを約束させていました。前回も今回も八神は五代君を騙すと言う点では共通点があります。しかし五代君は騙されやすい性格をしていすね。のちにこの騙されやすい性格が、響子さんとキスをする要因にもなるのですが、それはまだ先のお話。

 

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