目次
掲載情報
掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ 1983年8月15日号
アニメでは
時系列とでき事
- 1983年7-8月 一刻館住人とお婆ちゃん、プールへ行く
この頃のでき事
- 8月7日 - 成田空港-千葉港間の燃料パイプライン完成。
- 8月7日 - 甲斐バンドが、東京新宿副都心都有5号地で野外コンサート-THE BIG GIGを開催。3万人を集める。
- 8月10日 - フランスがチャド内戦に軍事介入。
- 8月12日 - 防衛庁がパトリオットミサイルの導入決定。
- 8月15日 - 協和発酵工業元会長で同社中興の祖と言われた加藤辨三郎が死去。
- 8月21日 - フィリピンのベニグノ・アキノ元上院議員暗殺。
- 8月21日 - 第65回全国高校野球選手権大会は大阪・PL学園高校が桑田真澄・清原和博の1年生コンビの活躍で5年ぶり2度目の優勝。前日の準決勝で池田高校の史上初となる甲子園3連覇を阻止。
- 8月30日 - ガイオン・ブルーフォードがアフリカ系アメリカ人として初めて宇宙へ飛び立つ(STS-8)。
あらすじ
お婆ちゃんの奢りでホテルのプールへ来た一刻館の面々。昨晩坂本の家に泊まった五代君は、寝ぼけて坂本に付けられたキスマークを響子さんに見られ、例の如く勘違いされてしまいます。
みどころ
- 響子さんの嫉妬
はじめに
今回は五代君が坂本に寝ぼけて付けられたキスマークを、響子さんが女の人に付けられたものだと思い、嫉妬して五代君に噛みつく話です。
この話はアニメでは随分ミックスされており、翌年にもプールの話が出てくるのですが、そのエピソードと合体されてグチャグチャになっています。
キスマーク
朱美さんのキスマークから始まり、五代君のキスマークに話が移るのですが、この辺りは上手いです。普通なら五代君が、「これ坂本が寝ぼけて付けたキスマークでさあ」と笑って言えば済む状況なのですが、先に朱美さんのキスマークを出して、その朱美さんが堂々と男に付けられたキスマークだと言ったことで、この後に五代君がこのキスマークは…と説明しても、どうしても言い訳っぽくなってしまうので、この朱美さんのキスマークの話が先に出てしまったことにより、五代君の言い訳が通用しづらくなってしまいました。
それでも自分に非がないので堂々と言っていいんですけどね。ただ、以前の白石衿子の事件もあるので、響子さんの性格と関係上、言っても信じて貰えない確率が高いんでしょうね。しかし坂本と一つのベッドで寝るって本当に仲が良いです…。ちなみに坂本の家にはちゃんとあの猫の響子ちゃんまだいましたね。
響子さんは問い詰めない
これもめぞん一刻のパターンなのですが、こういう疑問が生じたとき、響子さんは直接五代君に問い詰めたり説明を求めたりしません。周りの登場人物が五代君と遣り取りをするのを見たり聞いたりして、それを自分なりに勝手に解釈して結論を出してしまいます。今回の件で言うと、キスマークを響子さんが見付けたのに問い詰めず、お婆ちゃんもそのキスマークに気付いたので、それをお婆ちゃんがからかい、五代君が言い訳をし、それを響子さんが聞く構図です。こういうめぞん一刻のシーンを見るに付け、ドラマなどでたまに見る、「喧嘩でお互い口をきかなくなっている状況で、犬を通して相手に言いたいことを言う」シーンが思い浮かびます。
五代君はお婆ちゃん(を通して響子さん)に必死で言い訳するものの、タイミングが悪いことに坂本の家に泊まる前にこずえちゃんと会っているので、それが五代君の言い訳の信憑性をなくしています。
坂本のために
五代君がお婆ちゃんを通して響子さんに必死で言い訳している最中に、偶然ここでバイトをしている坂本が現れ、振られて傷ついているのだから黙っていてくれと言われてしまいます。坂本は、五代君にキスマークを付けた理由を言われると、自分が女に振られてメソメソしていたこともセットでバレるので言われたくなかったんですね。それが影響して、響子さんに直接尋ねられたときも、五代君は泊まっていないと嘘を言っていました。
誤解が解けず
大体めぞん一刻では回り回って、その回のうちに誤解が解けることが多いのですが、今回は五代君のキスマークの誤解が解けませんでした。これは次回の北海道旅行に繋がるのですが、アニメではこの北海道旅行が無いので、この回のうちに坂本が自らばらして誤解が解けていました。
総評
しかし管理人が店子の五代君のキスマークに嫉妬して、「大嫌い」と言いながら肩を噛むのは、どう考えても管理人と店子の関係でもなく、お友達の関係ですらないですよね。これだけ嫉妬するのは、もう十分好意を持っているんでしょうね。もしくは自分を好きだと言ったのに他の女にふらふらしてとの、「私を馬鹿にして」との気持ちか…。どちらにしろなんとも思われてないフラットな状況よりはよっぽど良いんでしょうね。
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