設定に無理が目立つ「はんだくん/ヨシノサツキ」(第3巻)レビュー 1/5 (1)

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あらすじ

「ばらかもん」のスピンオフ…って、もはや言っちゃいけない気がする(汗

 

高校生書道家・半田清。いろいろあってマンガのド定番☆記憶喪失に…! ? 「ばらかもん」の6年前、半田清舟17歳…って思いたくない?わかります! むしろパラレルワールドとして楽しんでいただけますでしょうか! 奇想天外第3巻!

 

今回収録されている話

今回収録されている話は、主なところを挙げると、半田君が記憶喪失になる話、記憶を取り戻す話、追試の話、占いの話です。

 

無理がある設定

以前の記事でも書いたのですが、やはりこれはかなり設定や話に無理があります。

 

ばらかもんの主役である半田清舟の高校時代は、散々友達が誰もおらず嫌われたと語られているので、その設定は絶対に守らなければなりません。その上で、実は周りに慕われていて、カリスマ的存在で、女子にももてていた。しかしそれらに一切気付かず、自分は嫌われてると思い通して高校生活を終える。どうしても無理があるんです。

 

更に言えば、ろくにクラスメイトと喋ったことすらないとばらかもんで語っているので、クラスメイトと喋ることすらほぼできないんです。なので、勘違いと誤解「だけ」で話を作るしかありません。勘違いと誤解が主な要素とのことなら、話の幅は広がりやすいのですが、はんだくんに限っては、勘違いと誤解の話しか許されません。

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この無茶な設定が面白くなることもあるのですが、個人的には面白さより設定や話の持って行き方の無理さの方が目立っている気がします。

 

キャラの渋滞

前述したような無理のある話なので、誰か特定の登場人物と仲良くさせるわけにもいかないので、次から次へと新キャラを登場させるので、キャラの渋滞が3巻で既に起こっています。

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高校生活で誰一人友達ができない、孤独な生活を送ったとの設定は絶対に崩せないので、新しいキャラを出しては薄く絡ませ、そしてまた新しいキャラを出しては薄く絡ませの連続です。今回も、新キャラとして男装の生徒会長、天王寺佐和子と、占い女子つぐみちゃんが出てきました。

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基本的に1ページ4コマときっちり決まったコマ割りで進んでいる、コマの大きい漫画3巻で、これだけ既に登場人物が出ているのは珍しいです。

 

また、 ばらかもんと同時連載のため、世界やキャラがもろにリンクしているので、ばらかもんで出したキャラや思い出は、はんだくんにフィードバックしなければならず、逆にはんだくんで出したかキャラはばらかもんにも出せる相互作用があるので、お互いに干渉し合っています。これを制限と捉えるか、世界の広がりと捉えるか難しいところです。いつか矛盾が出てきそうですが、ばらかもんで最近出てきたダッシュ東野は、このはんだくんにも即時フィードバックしていました。

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そこそこは面白い

面白いかどうかと言われれば、つまらなくはありません。そこそこには面白いです。ただ、ばらかもんがもの凄く面白かったので、その基準で見てしまうと、どうしても肩透かしを食らった感があるのと、話の無理さが面白さを上回っている感じがします。

 

こんな人にお勧め

  • ばらかもんが好きな人

 

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