目次
あらすじ
1987年10月14日放送。
今回は久々の一話完全アニメオリジナルの回です。
一刻館に二度目の籠城をした八神。八神部長も終いには折れて、二回目の紹介状を一刻館に持ってくるのですが、五代君は最後のプライドでこれを断ってしまいます。そこでなんと、坂本が紹介状をくれと八神部長に土下座をするという行動に打って出ます。
新オープニングと新エンディング
この回からオープニングとエンディングが新しくなりました。私はめぞん一刻のオープニングでは、この「陽だまり」が一番好きです。
初めてめぞん一刻を見たときは、めぞん一刻の象徴でもある斉藤由貴の「悲しみよこんにちわ」が好きだったのですが、何回も見ているうちに、この陽だまりが一番好きになりました。
理由は二つあって、一つは歌詞が内容に合っていること。もう一つはクライマックスに向けて最後のオープニングなので、内容と一緒に気分が高揚しているときに聴いた曲で、心に深く刻み込まれたこと。この二つの理由で、陽だまりを聞くだけで切なくなってきます。パブロフの犬状態ですね。
第四期の特徴
第四期は、原作漫画を消化しなければならないので、これまでの引き延ばしとは逆に、詰め込みが若干気になるシーズンでもあります。原作漫画三話をアニメ一話に詰め込むのは当たり前で、時には原作漫画四話をアニメ一話に詰め込んだりしていました。
もうこの時期になると、初期のドタバタコメディの色合いは完全になくなり、純愛ストーリー一本です。しかしその中にも高橋留美子さん独特の笑いが入っているので、非常にバランスの良い恋愛物といった感じでしょうか。
これで立場の明示は完了
アニメオリジナルの回を入れたり、原作漫画の回でも所々改変を入れたりして、なんとかかんとか四苦八苦して、原作漫画通りの登場人物の立ち位置がこれで完成します。
立ち位置とは、五代君が就職浪人(アニメでは就職が極限までできない)、坂本が社会人(アニメでは就職確定)、八神が五代君への就職の世話を諦める、悲惨な五代君vs三鷹さんの構図、辛い立場の五代君と響子さんの関係、などの事です。
アニメは就職浪人しないので、この辺の人間関係や五代君の切羽詰まった窮状、坂本のお気楽な立場、三鷹さんとの社会的地位の差、ヤキモキする響子さんなどを再現するのはなかなか難しかったことと思います。
なにせ、「就職浪人で切羽詰まってる状況」と、「大学四年でまだ就活している状況」は雲泥の差ですからね。五代君の窮状をアニメでいかに再現するか。これは大変だったんだと思います。まあハッキリ言って、だったら素直に原作漫画通り就職浪人させればいいのにとは思いますが、時間帯や視聴者層、スポンサーからの要望などで、色々制限もあったんでしょう。
さすがに夜7時半にアニメを見ているお茶の間で、就職できずにフリーターで苦しむ姿ってのは、素人考えにも受けるとは思えませんからね。原作漫画を知っている私たちはそっちの方が良いのですが、当時のアニメって、原作漫画ファンだけに向けたものじゃなかったですからね。
原作漫画では
オリジナル
それにしても坂本の土下座の潔いこと
アニメオリジナルの話とは言え、坂本の土下座は見事でした。
土下座一つで就職できるなら安いもんですよ。
関連リンク
この記事と関係のある商品