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ユニークで感動も出来る2015年ナンバーワンアニメ「ワンパンマン」

あらすじ

就職活動に行き詰る青年・サイタマは、ある日街で暴れていた怪人から顎の割れた少年を救う。その際、「ヒーローになりたい」という幼き日の夢を思い出し、就活をやめてヒーローになることを決意。3年間に及ぶ懸命なトレーニングの末、彼はどんな敵でも一撃で倒せる最強の力を手に入れたが、その代償として頭髪全てを失う。しかし、いつも一撃で決着が付いてしまうことから戦いに対する緊張感などを喪失、ヒーローになった現在でも無気力な日々を送っていた。

 

 

ワンパンマンとは

ワンパンマンアニメが先日終了したので、ここでワンパンマンアニメ全体のレビューを書いておきたいと思います。先に結論から核とむちゃくちゃ面白かったです。

 

このワンパンマンは非常にユニークです。他にはないストーリーや特徴になっており、それだけで掴みはOKよろしく、見る者の興味を惹いてしまいます。更にストーリーや設定のインパクトのみならず、その後に続く話も物凄く面白いです。最初だけインパクトがあってその後は尻すぼみなんて話もあるのですが、これに関しては漫画は未だにどんどん面白くなっています。

 

このワンパンマンは、元は素人がネットに投稿した漫画であることも面白いです。ONEさんオリジナルの漫画を見れば分かるのですが…凄く絵が下手です。一応漫画作成ソフトの練習用漫画との位置付けになってはいますが素人以下かも知れません。しかしそれでも話がむちゃくちゃ面白いんです。実際その面白さが評判になり、1日2万アクセスを記録するなどしたそうで、これに目を付けた『アイシールド21』の村田雄介さんが、ONEさんにコンタクトを取り、リメイク漫画が作られ、そしてアニメ化された現在へと至ります。

 

 

特徴

まず特徴として挙げられるのは、どんな敵をもワンパンで倒してしまう主人公の話だということ。これはインパクトがあります。そんなトンデモ設定が出てくる発想力の勝利です。

 

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ONEさんはこのほかにモブサイコなる漫画も連載しており、そちらも先日アニメ化が決まりました。このモブサイコの設定もユニークで、超能力を使える主人公がいるところまでは良くある話なのですが、その主人公は超能力を生きる上で必要のないものだと割り切り、極力超能力を使わないでいるとの話なんです。ONEさんは発想力が凄いですね。

 

 

話がそれましたがモブサイコの話は置いておいてワンパンマンの話に戻ると、まずこのワンパンでどんな敵をも倒してしまうユニークな設定を見て、「こんなむちゃくちゃな設定で話が作れるのか?そして続けられるのか?」と頭が疑問でいっぱいでした。どんな敵も一発のパンチで倒してしまったら話が成立しません。ヒーロー物に限らず主人公は敵と戦う際、ある程度力が拮抗し、そこでの攻防や戦い方、勝利した後の爽快感が物語の軸であり、また、負けたとしても修行をしたり頭を使って工夫をしたりしてリベンジをして勝つ。これが王道であり、これ以外のヒーロー物なんてあり得ませんでした。ところがこのワンパンマンは、どんな強大な敵でもワンパンで倒してしまい、主人公のサイタマは未だかつで本気で敵と戦ったことがありません。あまりにも強くなりすぎたため、孤独で虚しいなんて感情もあるみたいです。

 

基本的に話の流れとしては、サイタマ以外のヒーローたちが強大な怪人に立ち向かい苦戦し、負けそうになったところで遅れてサイタマが救世主のようにやってきて、その怪人をワンパンで倒す。こんな流れです。しかし、このサイタマは自分で功績を喧伝するわけでもなく、また、そのあまりの強さに、無名のヒーローが強大な怪人を倒せるわけがないと周りは信じず、ヒーローとして認められたり称えられることはありません。それどころか、イカサマで怪人を倒していると噂が立ったり、他のヒーローの強さに疑問を持った一般市民から負けたヒーローたちの名誉を守るため、自ら悪役になるなどダークヒーローの一面も持ち合わせています。

 

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基本的に『どんな強大な怪人をもワンパンで倒してしまう』とのギャグアニメなのですが、感動や涙、ほっこりする話なんかも散りばめられていて、ギャグアニメの枠に収まらない作品です。こんなところが一発ネタで終わらず大人気になった所以でしょうね。

 

作画が凄い

ワンパンマンは、テレビアニメとは思えないほど作画のクオリティが高いです。もう少し詳しく書くとバトルシーンが凄いんです。よくまあこれだけの動きを、1週間に1話やらなければならないテレビアニメで出来るなあと感心してしまいます。

 

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ギャグアニメなのでそんなに戦闘シーンに力を入れてどうするんだと思われるかも知れませんが、実はこのワンパンマンでの戦闘シーンは物凄く大事なんです。これは他のアニメと少し立ち位置が違っていて、ドラゴンボールのような純粋なバトルアニメの場合、バトルは『本編』なので力を入れるのは当然ですし、そこが見所なのもわかりますよね。しかしこのワンパンマンの場合、バトルシーンの位置付けは何なのかと考えると…『前振り』なんです。つまりバトルシーンは、サイタマがのちに強大な敵をワンパンで倒す『オチ』の前振りなんです。サイタマがとんでもなく強い怪人をワンパンで倒す滑稽さ。これをより強調するために、いかに怪人が強いのかを描く方法としての、怪人vsサイタマ以外のヒーローとのバトルシーンなんです。この前振りのバトルシーンがしょぼく、怪人が強そうに見える話がなければ、のちにサイタマが『強大な怪人を倒す滑稽さ』が薄れてしまいます。

 

 

…と、言うわけで、ジェノスはやられ役の適任となってしまっていました。規格外に強いヒーローのはずなのに、サイタマに弟子入りしてしまったための損な役回りです。

 

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無免ライダーで涙

ギャグだけではなく感動や涙要素もあると前述しましたが、勿論その最たる例は言わずもがな無免ライダーでしょう。まさかこんなギャグ漫画なのに本気で涙ぐむとは思いもしませんでした。それだけにやられた感が凄かったです。これは感動するなという方が無理でしょう。

 

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サイタマは規格外の強さを手に入れたため、どんな怪人をも倒せるヒーローになりました。そして心の内は趣味でヒーローをしていたほど本気でヒーローに憧れる純粋な正義の人です。一方無免ライダーは、心の内はサイタマと同じくヒーローに使命感を燃やす正義の人なのですがその力はと言うと…サイタマはおろか、他のB級ヒーローにも及ばず、怪人を倒すこともほとんど出来ません。しかし無免ライダーはそれをわかって、ヒーローとは市民を助けるための存在であり、ヒーローが戦わないでどうするんだと、周りが諦めて敗走していく中、敵に立ち向かいます。そのエピソードが第8話から第9話でこれには泣きました。完全にギャグを見る体勢だったのにこんな話にされるとは…。

 

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この無免ライダーは『もしサイタマが強くなかったら』のifの存在でもあるのだと思います。たまたまサイタマはとんでもなく強くなりましたが、強かろうが弱かろうがヒーロー願望は強かったですから、サイタマが強さを手に入れてなければ、そのままこの無免ライダーのようになっていたのではないでしょうか。

 

ちなみにこんなことは説明しなくてもわかっていると思いますが、仮面ライダーに掛けて無免ライダーですね。『仮面』と『無免』を掛けたギャグです。

 

 

脇役が素晴らしい

漫画アニメに限らずドラマや映画も含め、脇役が魅力的なのは名作の基本です。そしてこのワンパンマンもその例に漏れず脇役が非常に魅力的です。最初はどんな敵をもワンパンで倒してしまうという強烈なキャラが主人公で、言ってみれば出オチみたいなものだったので、ここまで魅力ある脇役が沢山出てくるとは思いもしませんでした。

 

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主人公のサイタマに弟子入りしているジェノスはサイタマの強さを引き立てる良いやられ役ですし、前述もしたような弱くても悪に立ち向かう無免ライダーもいます。また、ギャグ要素の強いガチムチゲイのぷりぷりプリズナー。ヒロイン的立ち位置のタツマキ、フブキ姉妹。その他にも、今回のアニメ化ではほとんど活躍の場がなかったS級ヒーローの面々も魅力的です。だからこそ是非とも二期をやって欲しいんです。

 

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主人公のサイタマは強すぎてどんな敵をもワンパンで倒してしまいます。そのため、敵との一進一退の攻防や、少しずつ強くなっていく様子、修行要素などのサイタマでは描けない部分をこの脇役が補っているので、脇役の重要性は他の普通作品より重要です。言ってみれば脇役が脇役で終わらず、サイタマが出てくる(遅れて到着する)までは主人公の役割をするので、ここが魅力的じゃないと話にならないんです。

 

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サクセスストーリーの要素もあり

スポーツ物などで何が気持ち良いかといえば、私は『駆け上がっていく様』だと思っています。弱者(無名)が駆け上がっていく下克上とも言えるかも知れません。

 

このワンパンマンはヒーローにボクシングのようなランキングがあり、上からS級、A級、B級、C級なっていて、更にその中でも1位から○位まで明確に順位付けされています。ジェノスは体力テスト、筆記テストともに満点に近くいきなりS級からのデビュー。サイタマは体力テストは満点…というか歴代最高の計測不能だったものの、筆記テストが芳しくなくC級最下位からのスタート。となると、サイタマは元々強いわけですから、最下位からグングン順位が上がっていきます。この駆け上がっていく段階が気持ち良いんです。弱い者が強くなっていく様だったり、無名だった者がだんだん認められ栄光を勝ち取っていく様。物語に感情移入して自分を投影していればいるほど、その爽快さや面白さは大きくなります。

 

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サイタマは元々最強なので強くなっていく様はないのですが、サイタマの強さを目の当たりにした一部のヒーローたちがサイタマを認め、そして仲間になっていく様は、やはりスポーツ物の下克上に近い気持ち良さがあります。また、強すぎるが故、その強さや功績を信じてもらえない、認めてもらえないじれったさもあり、成り上がっていきながらも、それでも中々認めてもらえないバランスが実に絶妙です。

 

海外でも大人気

近年、アニメのネット配信の環境も整いつつあるようで、『DAISUKI』という日本のアニメ関係会社が共同背設立した、海外向けアニメ配信サイトが人気で、そこでもこのワンパンマンは大人気となっています。また、アメリカAmazonが選ぶ、2015年コミックベストブックで1位になったり、そのほかのアニメサイトでも次々1位を獲得しています。

 

 

1位: ワンパンマン (47.6%)
2位: デスパレード (17.9%)
3位: ノラガミ (15.6%)
4位: FateUBW (13.8%)
5位: ソーマ (13.1%)
6位: 血界 (13.0%)

 

なにせアメリカはヒーローの本場と言って過言ではありませんからね。スーパーマンやバットマンのような、アメコミヒーロー物の映画を公開すれば皆食いついて、興行成績が軒並み上位になることからも、ヒーロー物への渇望は強いのでしょう。そんな風土に、真正面からのヒーロー物(サイタマ以外のヒーロー)であり、また正統派ヒーロー物へのアンチテーゼ(サイタマ)なども込められているストーリーは、アメリカ人にドストライクだった模様。言ってみればアメリカのヒーロー物に、日本風の人情だったり、弱者が巨悪に立ち向かうど根性をミックスさせた物語なので、ヒーロー物を見慣れている海外の人も、ひと味違うヒーロー物にはまったのでしょう。

 

ちなみに海外では…というか日本でもでしょうが、少し海外ファンの書き込みを見てみたら、アマイマスクは凄い嫌われようでした。理由は主に「お前は戦っていないのに偉そうに言うな」系でした。女性視聴者からも嫌われ罵詈雑言で…。イケメン要素だけではこの嫌われ要素排除出来なかったみたいです。まあ今のところ意図的な憎まれ役なので狙い通りなのでしょうけどね。逆に人気なのは当然無免ライダーでした。

 

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オープニングとエンディングが素晴らしい

このワンパンマンはオープニング曲とエンディング曲が素晴らしいです。

 

オープニングはJAM Projectさんの曲で、メタルチックで歌詞もこのワンパンマンの内容に合っていて、それでいてヒーローの熱いノリ曲です。

 

 

 

また、エンディングは森口博子さんの曲で、最初は誰が歌っているのか気付きませんでした。透き通った女性で若々しい(失礼)声だったので、まさか森口博子さんだとは思いませんでした。凄い綺麗な歌声だなあと思って何話か見た後テロップで確認すると森口博子さんで驚きました。

 

 

 

機動戦士Zガンダム』や『機動戦士ガンダムF91』の主題歌で、歌唱力が凄く高いのは知っていたんですけどね。若い頃ならいざ知らず、未だにこんな透き通った声の高音で歌えるんですね。

 

 

 

強さを考える

ちょっとここでお遊びですが、登場キャラの強さを考えてみたいと思います。

 

今回のアニメ化でラスボスとなったボロスですが、宇宙を20年さまよい、自分と対等に戦える強者を探していたとのこと。これを考えるとドラゴンボールのフリーザと被る気がします。フリーザも全宇宙最強で、対等に戦える者が長いこといませんでした。勿論作品が違いますしifの話でしかないのですが、ボロスはフリーザと同じくらいの強さで、フリーザと同等のボロスを簡単に倒すサイタマは、ドラゴンボールの物語終盤の悟空くらいなのかなと想像します。

 

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ワンパンマン最終戦のボロス戦では、ワンパンマンとのタイトルとは違い、ワンパンで倒していないんですよね。ボロスはサイタマの連続普通のパンチに耐えていますし、マジ殴りでも形を留め意識もありました。このようなことを考えると、単純な戦闘力ではドラゴンボール終盤の悟空より若干弱い気がします。ただ、ワンパンマンのそもそもの設定である、『どんな敵をもワンパンで倒す』とのギャグの世界になってしまうと、悟空だろうと誰だろうと敵うわけないんですけどね。

 

最終回感がなかった

漫画を読んでいる者からすると想像出来ていたことなのですが、アニメの最終回は最終回感が全くありませんでしたね。漫画を見ると区切りの良いところはあそこしかなく、ここから先に進むとガロウ編に突入してしまいます。現在、村田版ワンパンマンはそのガロウ編の序盤なので、ここしかアニメで最終回とする部分はあり得ないのですが、それにしても中途半端感が…。S級ヒーローたちが全員紹介され、これから各人個性が出てくるところですからね。更にガロウの話も作中に出てきてしまっているので、どう見ても続きがあるとしか思えず、漫画を読んでいない人にとっては消化不良かも知れません。

 

一応ONE版ワンパンマン(原作の原作)ではガロウ編が終わっているので、第2期のアニメをやろうと思えば出来るストックがあります。一方、村田版ワンパンマンは前述もしたようにまだガロウ編序盤です。そして悪いことに村田版ワンパンマンは隔週連載であり、かつ掲載ページ数は12ページ前後です…。一体いつになったら村田版ワンパンマンで、アニメ第2期になるガロウ編が終わるのか…。少なくともあと1年で終わるレベルでないことは確かです。どんなに良くてもワンパンマンアニメ第2期が出来るのは2年後ってところでしょうか。新しく面白い漫画は常に出てきているので、それまでにこのワンパンマン人気、面白さが続くかどうか…。

 

2015年一番のアニメ

ワンパンマンは1クール13話で短いのですが、個人的には2015年で一番面白かったアニメでした。とは言っても、そんなに多くのアニメを追い掛けているわけではないですけどね。下ネタや恋愛話が一切無いので、老若男女、家族で楽しめるアニメだと思います。正直、深夜にやるのは勿体ないくらい素晴らしいヒーローアニメでした。

 

ワンパンマンの面白さ本領発揮は、ジェノス、そしてヒーロー協会が出てきて、ストーリー漫画の体を整えてからなので、漫画ではそこまで、アニメでも2話3話見てから面白いかどうか判断することをオススメします。序盤のヒーロー協会が出てくる以前の話までだと、もしかしたら一発ネタの話だと思って、読むことや視聴を止めてしまうかも知れません。本編はヒーロー協会が出てきてからです。

 

アニメのテンポは早くて、13話でコミックの7巻まで消化しました。アニメ2話でコミック1巻分ですからね。かなり濃縮された密度の濃いアニメになっていました。笑いあり、涙あり、温かい話あり、バトルありでオススメのアニメです。

 

しかしこの三ヶ月、日本で、いや世界で、最も埼玉という単語が叫ばれた期間だったんではないでしょうか。

 

こんな人にお勧め

  • 変わったヒーローものが見たい人

 

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