アニメ全話レビュー「寄生獣 セイの格率 第22話 「静と醒」」 評価はまだありません

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全体のあらすじ

平凡な高校生である泉新一は、ある日突然飛来してきた「パラサイト」の襲撃を受ける。間一髪で脳への寄生は免れるが、パラサイトは新一の右腕に寄生、同化してしまう。右手にちなんで「ミギー」と自ら名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活が始まることに―。周囲に真実を話すことができず悩んでいた新一だが、やがて新一とミギーは友情に近いものを感じるようになっていく。

 

しかし、新一とミギーの前には他のパラサイトが現れ始め、次々に人を殺し、また人がパラサイトを殺す事態に発展。新一の同級生・里美にも危険が迫る。その中で、高校教師として目の前に現れた田宮良子らパラサイトたちにもそれぞれの価値観が生まれ始める。 「われわれはなぜ生まれてきたのか?」

 

地球を壊し続ける人間たちを淘汰するために生まれてきたというパラサイトたち。そのパラサイトを殺し、生き延びようとする人間たち。「果たして生き残るべきはどちらなのか?」それでも、地球を、そして愛する人を守らなければいけない。ゆらぐ価値観の中で、新一とミギーはパラサイトとの戦いに身を投じていく。

 

今回のあらすじ

里美に生きる力をもらい後藤と戦う決心をする新一。人気の無い山の中、ミギーと協力し合い後藤相手にも有利に戦いを進める。だがあと一歩というところで仕留めることができず、さらにミギーをも失い敗走することになる。悲しみの中、山里を彷徨っているとある一軒家へとたどり着く。

 

原作漫画だと

  • 第57話 「ヒーロー」途中から
  • 第58話 「ミギー」
  • 第59話 「老婆」
  • 第60話 「覚悟」

 

サブタイトルの元ネタ

サブタイトルは書籍名から取っているのですが、今回はこちら。

 

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原作漫画との違い

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車を盗むシーンのカット。車を落とす場所を選ぶシーンカット。

 

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水はタダのテレビシーンカット。美津代と別れのお酒を飲むシーンカット。

 

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新一が警官に面通しされるシーンカット。

 

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新一が蚊を捕まえるシーンカット。

 

今回はカット満載でした。

 

ダイジェスト

今回のアニメは正直に言ってダイジェストでしたね…。相当話を端折っていました。

 

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特に後藤と新一の追いかけっこ部分はまるまるカットと言っていい物で、追ってくる後藤に車を落とす際に、絶好の場所を探す様子や、新一とミギーのやり取りがありませんでした。また、森に入る理由も本来、新一とミギーが走って逃げながら相談して決めるのですがそれも無し。そのため新一とミギーがいかに追い詰められたのかの絶望感もなく、また後藤が何をしても追ってくる恐ろしさもないので、あまりにも唐突な戦いになってしまいました。

 

これだけ追い詰められたので、「最後の手段」としてミギー分離作戦になったのですが、追い詰められた感が全く見えないので、もの凄く適当な作戦に見えてしまい残念です。

 

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今回もう一つ大きな違和感を感じたのは、間が全くと言っていいほどなかったことです。アニメの残り話数も少なくなり、なんとか原作漫画の最後までやらなければならないので、時間が無いのは分かるのですが、それにしても後藤との追いかけっこ然り、美津代さんのと会話然り、「間」が全くないので、淡々と、そして淡泊に話が進んでいました。話の重さが全く感じられません。

 

予想外

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原作漫画が20年たっても語り継がれる物なので、適当に作っても面白くなるに決まっていると思っていたのですが、こんなことになるとは思いもしませんでした。始まる前は、アニメはアニメで楽しもうと思っていましたし、始まっても前半はアニメはアニメで楽しんでいたんですけどね。後半は手抜きがあからさまでどうしても気になってしまいます。

 

まず季節のことはもう何回も書いているので端折るとしても、表情の軽さ、大袈裟さ。BGMの軽さ、少なさ。シリアスな場面での演出の軽さ。切る所(終わる所)のおかしさ。枚挙にいとまがありません。ネガティブなことは書きたくないんですけどね…。無視できないレベルの適当感が…。

 

季節に関して補足

季節に関してちょっと補足すると、おそらくアニメスタッフは、単純に放送時期に合わせただけだと思います。

 

こういうのは他のアニメでもあって、めぞん一刻がアニメ化されたときがそうでした。めぞん一刻も、アニメ放送時期の季節をそのまま話に取り入れて、原作漫画の季節を変えていました。そのお陰で、だいぶ話を弄らなければならなくなりましたが…。

 

本来3年間普通に作中も時間が進む物語を、こうやって無理に放送時期に季節を合わせれば、無理が出るに決まっているんです。

 

美津代の存在意義が薄い

原作漫画では、美津代は今回アニメでカットされた蚊のシーンや、猟奇的な死体を見て、人間ならざる化け物の存在を予感して新一を送り出すのですが、今回はそれらが完全にカットされてしまったことにより、美津代の心中では、ちょっとした連続殺人鬼いるかもねって軽い気持ちになってしまったはずです。これでは美津代が化け物の存在を半ば信じていた胸中が変わってしまうんです。この辺も勿体ないというか、こういうことを言うのはおこがましいのですが、アニメの制作スタッフは、原作漫画をちゃんと読み解いているのかなと疑問に思ってしまいます。

 

申し訳ないですがここ数話見る限り、適当に作っている感じが凄いです。ここからラスト数話で持ち直すとも思えないので、きっとこのクオリティのままですね…。

 

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