目次
掲載情報
掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ 1981年03月号
アニメでは
時系列とでき事
- 1981年2月 私大受験シーズン
この頃のでき事
- 3月3日 - 国鉄再建法(前年12月27日に制定)施行令が決定される。
- 3月16日 - 土光敏夫により第2次臨時行政調査会を発足。
- 3月20日 - 神戸市でポートピア'81が開幕( - 9月15日)。
- 3月20日 - 中国残留孤児が初来日。
- 3月29日 - 第1回ロンドンマラソン開催。
- 3月30日 - レーガン米大統領がワシントンD.C.の路上で銃で胸を撃たれ重傷。
- 3月31日 - ピンク・レディーが後楽園球場でのコンサートをもって解散。
あらすじ
1981年2月、私大受験シーズン真っ只中。受験票を間違えたりとどうにも危なっかしい五代君を響子さんは心配します。そんな中、響子さんは受験しているはずの時間に、時計坂商店街で五代君を見掛けます。勘違いと思いきや、食事に入った豆蔵で五代君本人とばったり遭遇。余りにも難しい問題だからと途中で逃げたしてきていたのです。
みどころ
- 五代君のダメっぷり
- 響子さんの世話好きの一面
はじめに
今回は五代君がいかにダメ人間かがよく分かります。
五代君は普通すぎる程普通の人なのですが、この浪人生時代は響子さんの胸をどさくさ紛れに触ったり、暗闇で肩を抱こうとしたり、結構ゲスいのですが、今回は受験から逃げてしまいます。スペック的にはダメ人間に分類されます。まあここから最終的に長い時間掛けてゆっくりと成長していくのが良いんですけどね。
一の瀬さん
今までは、一刻館住人の四谷さんと朱美さんと言う非常識な人間の話で、一の瀬さんは全くと言っていいほど出ていませんでした。むしろ息子である賢太郎の方がキャラが立っていたのですが、今回は一の瀬さんが初めて目立つ話でした。一の瀬さんだけ一刻館住人の中でキャラが立っていなかったのですが、今回の話で一刻館住人全員の紹介的エピソードが一巡しました。
最終的には一の瀬さんは物凄く良いキャラで、見方によると四谷さんや朱美さんより目立つキャラになるのですが、最初の頃は主婦との設定もあってか、結構常識人でただのおばちゃんキャラだったんですよね。
今回の勘違い
今回は一の瀬さんが響子さんにお見合いの話を持っていったことから勘違いが始まります。
若く独身であるのにもかかわらず、お見合いに消極的な響子さんを見て、一の瀬さんは「好きな人がいないのか?」と聞きます。これに対して響子さんは惣一郎さんを忘れられないので、「いるようないないような」と曖昧な答えをするのですが、これを一の瀬さんは勝手に、「五代君のことか!」と勘違いしてしまいます。
そしてそれを耳をそばだてて聞いていた五代君も、「自分のことが好きなんだ!」と勘違い。誤解を解こうとするも、一の瀬さんと五代君で勝手に盛り上がり、誤解を解く暇も無くそのまま話が進んでしまい…。
話を全部聞かないで勝手に思い込み暴走するパターンですね。一の瀬さんの場合はこれが多いです。
受験から逃げた五代君とバッタリ
五代君は今回、受験が難しくて途中で逃げてきてしまったのですが、豆蔵でバッタリ響子さんに出会います。ちなみにこの豆蔵は、のちにすれ違い劇で出てくるあの豆蔵です。
たまたま一の瀬さんとお酒を飲んで酔っ払っていた響子さんは、五代君を叱責し、次は自分が付いて行く…と。ちなみにこの時の五代君の受験は、響子さんが時計坂商店街を買い物して歩いているときに、独り言で言っていましたが、一番大事な受験だったそうです。本命の受験で難しいからと途中で逃げ出すとは…。
ダメな弟
今回最後に響子さんは、「ダメな弟を持った気分よ。」と思っていましたが、当然ながらこの頃は五代君のことを男として見ていませんでした。そしてポイントは「弟」ではなく、「”ダメな”弟」なんです。弟よりもっと下ですね。
総評
今回で一刻館住人のキャラ紹介は一通り終わりました。そして五代君のダメ人間ぶり。響子さんの世話女房ぶり。更には響子さんの五代君に対するダメな弟との評価も明らかになりました。
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