今回解説・考察するのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NO の第25話「約束の儀式」です。
原作をやっていない方はいまいち分からないこともあると思うので、原作の話を降りませながらアニメを1話1話追い、その都度出てきた謎やわかったことを解説したり考察したりしていきます。
原作のゲームがとっくの昔に出ているので、その先のことやどうなるかは全て分かっているのですが、あくまでアニメの『その時点まで』をネタバレなしで記載してます。ネタバレが気になる方も読んで問題ありません。
それでは早速解説・考察を書いていきたいと思います。
ちなみに、YU-NOの全話レビューは別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。
未視聴の人が知らない方が良いネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。
あらすじ
デラ=グラントを救うためにはユーノの犠牲が必要…
理不尽な事実に迷うたくやであったが、ユーノの決心を聞きデラ=グラントを救うことを決める。
そして始まった巫女の儀式であったが、儀式を妨害しようと次元犯罪者=龍蔵寺が襲いかかる…
今回の謎(★)とわかった(☆)ところ
- ☆アマンダ以下レジスタンスはAIの言葉をあっさり信じた
- ☆儀式が成功しても巫女は多分助からない
- ☆儀式を行わなければ2つの世界は破滅する
- ★ユーノに宝玉を渡したのはなぜ?
- ☆街に普通に人がいる
- ☆龍造寺は事象ツリーを3つ消滅させている
- ☆龍造寺が事象を消滅させる理由はそうしたいから
- ☆儀式は公衆の面前で行われた
- ★カウントダウンはなに?
- ★次元の間と怪物はなに?
- ★アマンダの行方は?
解説・考察
☆アマンダ以下レジスタンスはAIの言葉をあっさり信じた
アマンダはいきなり出てきたAIのアイちゃんの言葉をあっさり信じ、それまで何年間も活動してきたレジスタンスの方向性を180度転換。神帝の儀式成功に協力することになりました。アマンダだけならともかく、レジスタンスのメンバー全員が1分もたたずに理解して納得し、神帝に協力することに…。
原作ではAIではなく、神帝の亜由美の話を直接聞いて信じていました、原作ははレジスタンスのメンバーは他に一切出ずアマンダだけで行動しており、信じて態度が変わったのもアマンダだけなので無理はありませんでした。
☆儀式が成功しても巫女は多分助からない
儀式が成功しても巫女はまず助からないと亜由美から語られていました。100億分の1くらいの確率で、どこか別の世界へ放り出されて助かるそうです。このことを聞くと、最初にたくやが出会った謎の少女=YU-NOがどういった経緯でああなったかわかりますよね。
☆儀式を行わなければ2つの世界は破滅する
儀式を行わなければどうなるかと言うと、地球とデラ=グラントが事象衝突(次元同士の衝突)を起こし、両方とも滅びるそうです。それを回避するため、マザーコンピューターを操作し、デラ=グラントの軌道を修正しようとしています。
★ユーノに宝玉を渡したのはなぜ?
たくやはユーノにリフレクターデバイスの宝玉を渡していました。アニメだとリフレクターデバイスの大きな鏡を押してセーブし、最新の一カ所のみしかセーブできない仕様なので、これは少し意味が分かりづらいです。
原作のリフレクターデバイスの仕様だと、宝玉セーブすると宝玉が1つその次元のその時間に目に見えませんが固定されます。そして、宝玉ロードを使用すると、そも次元のその時間に移動し、宝玉はリフレクターデバイスに戻ります。宝玉そのものが次元と時間を記憶する目印なのですが、アニメでは宝玉をこのように使用していないので、アニメだけ見ている方は置いてけぼりの気がします。
要は宝玉を持っていればそこに飛べると言うことなので、ユーノがどこにいようとたくやはすぐに助けに行けると言うことです。
☆街に普通に人がいる
原作ではこの世界の終末感が凄く、帝都には人口が二桁しかいませんでした。ところがアニメはまるでその終末感がなく、帝都にも数百人数千人規模の市民が今も暮らしているようです。儀式が公開イベント化された際には広場に集まっていました。
☆龍造寺は事象ツリーを3つ消滅させている
龍造寺はこれまで事象ツリーを3つ消滅させているとのこと。要は宇宙そのものを3つ消滅させているようなものなので、A級次元犯罪者として次元捜査官の絵理子先生に追われています。
現代編で絵理子先生は未来から来たとハッキリ言っていたのですが、このアニメの設定はなくなったのでしょうか。あれ以来、未来とか時間のことは一切触れず、次元のことしか触れません。勿論、未来から来たなんて言ったのはアニオリで、これだと話がおかしくなります。途中で気付いたのでしょうか…。
☆龍造寺が事象を消滅させる理由はそうしたいから
龍造寺の中の思念体が事象を消滅させるのは簡単に言うと暇だからです。悪質な暇潰しと言ったところ。龍造寺は永遠に近い時間を生きるので、時間を持てあましてこのようなことをしているようです。
☆儀式は公衆の面前で行われた
原作だと密室で行われた儀式ですが、アニメでは中央広場のようなところで行われ、公開イベント化していました。
原作ではユーノが寝ていた祭壇の後ろに隠し部屋があり、そこにたくや、ユーノ、亜由美、龍造寺、絵理子先生の5人だけで行われるシーンだったので大幅な改変と言って良いと思います。
★カウントダウンはなに?
マザーが「完全シンクロまで1500秒」などと言っていましたが、原作だとこれは「半径半径突入まで910秒」などと言い、この時間を過ぎると事象衝突は避けられないとのタイムリミットでした。
★次元の間と怪物はなに?
次元の間も怪物(思念体)はアニオリです。原作だと龍造寺がマザーを操作して転移装置を作動。そこにアマンダが飲み込まれるだけでした。近衛兵や一般市民も吸い込まれてしまいました。
★アマンダの行方は?
アマンダが吸い込まれた次元の間は、原作の転移装置と違い、亜由美が言っていた100億分の1で助かるかも…のアレだと思います。そこにアマンダが吸い込まれて助かるのは奇跡ですね。この後ユーノも吸い込まれて助かるのですが、そんなことが2回連続で続くことになってしまいました。原作だと前述したように転移装置だったので、別に次元の間に放り込まれたわけでは無く、どこか別の場所に飛ばすだけでした。
原作だと次元空間的に地球に最接近しているときなので、まず間違いなく地球へ飛ばされました。そしてその後マザーの計算によると誤差は50年と言ったところなので、ここでプレイヤーはアマンダが神奈の母親なんだと理解しました。
総評
今回は儀式を公開ベント化したことにより、儀式の流れや雰囲気が随分と変わりました。また、アマンダが吸い込まれた次元の間も原作とが違い、Tっy造次も50年のことを言わなかったので、おそらく次回アマンダと神奈の話があるのではないでしょうか。
こんな人にお勧め
- タイムトラベル、タイムリープものが好きな人
- 異世界ものが好きな人
- 壮大な話が好きな人
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