アニメ全話レビュー「めぞん一刻 第89話 「結ばれぬ愛!五代と響子今日でお別れ?」」

あらすじ

1988年01月13日放送。

 

卒業試験が終わり、キャバレーから一刻館へ戻った五代君。しかしこずえちゃんとのキスを目撃した響子さんは当然不機嫌さMAX。

 

電話でこずえちゃんに呼び出された五代君は、こずえちゃんがプロポーズを他の男性からされているのを知り、遂に勇気を出して、結婚したい「ある女性(響子さん)」がいると言うのですが、言い方が曖昧だったため、「ある女性」が「こずえちゃん」だと勘違いされ、事態は最悪の方向へと進みます。

 

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帰宅した五代君を待っていた響子さんは、珍しくストレートに、こずえちゃんとのキスを問い詰めます。キス「された」ことをなんとか理解してもらった五代君。響子さんは呆れますが、自分も騙し討ちで五代君とキスをし、これでハッピーエンド一直線かと思いきや…。

 

響子さんは怒ると怖い

響子さんは怒ると怖いです。

 

ハッキリ正面から問い詰めて来ないですし、言葉の端端が刺々しくなりますし、無表情になります。正直、かなり面倒臭い人です…。原作漫画の怒り方も絵からそれが伝わるほど描写が素晴らしいのですが、この怒りの表現はアニメになって良かったことの一つですね。抑揚のない冷めた言い方や、感情が感じられない静かな怒りなんてのは、やはり声が付いた方がはるかにわかりやすいです。しかし思い返すと、こういう嫉妬は三鷹さんに一回もしなかったんですよねえ。

 

ところでこの響子さんの怒りのシーンは相変わらず見せ方が上手いです。

 

  1. 五代君が帰ってくる
  2. なぜか響子さんが不機嫌
  3. 思い当たることがあるとすればこずえちゃんとのキスを見られたことくらい…
  4. こずえちゃんから電話が掛かってくる
  5. 響子さんからオーラが出るほど怒りが見える
  6. こずえちゃんの件で確定

 

これだけのことを原作漫画だと、たった4ページで表現してしまうんですから恐れ入ります。

 

しかしあれだけ怒っていても、五代君の部屋での宴会には出るのね響子さん。

 

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こずえちゃんへの説明がまたしても届かない

こずえちゃんに電話で呼び出され、銀行の先輩にプロポーズされているのを聞いた五代君が、やっと勇気を出して「結婚したいと思っている(他の)女性がいる」と言うのですが、相変わらず言葉が足りなくて、こずえちゃんにその女性は自分のことだと勘違いされる始末。その後も説明する時間あったんですけどね。「あの…その…いや…」と戸惑っている間に、こずえちゃんは予定があるので帰ってしまいました。めぞん一刻はこのパターンも多いです。誤解されたまま戸惑っていたら、相手がいなくなってしまって、結局誤解されたままとのパターン。五代君とこずえちゃんは基本ずっとこのパターンです。

 

しかしこずえちゃんは、あんな明らかな騙し討ちで自分からしたキスを、「キスして貰っちゃった」と脳内で変換するとは恐ろしいです。

 

ストレートに問い詰めた響子さん

めぞん一刻は、勘違い、すれ違いで出来ていると何回か書いてきましたが、今回の響子さんは珍しくストレートに、こずえちゃんとなぜキスをしたのか問い詰めていました。いつもそれやればいいんですけどね。

 

ここでなんとか五代君は騙し討ちでキスされたことを理解して貰い、響子さんとキスをして、これでやっとハッピーエンドに一直線だ!となるところなのですが、ここからの展開がめぞん一刻の真骨頂で、二回も三回も怒濤のように、乗り越えなければならない壁が出てきます。

 

ちなみにめぞん一刻が始まったときの五代君は19歳。アニメだとこのとき大学四年の23歳なので四年越しのキス。原作漫画だとプラス一年で五年越しのキスです。偶然のキスは抜きにして、キス一つにここまで掛かる五代君と響子さんも凄いのですが、キス一つろくにせずに、これだけの時間を引っ張るめぞん一刻も凄いです。中学生や高校生を主人公にしたラブコメならわからなくもないのですが、大学生と未亡人のラブコメでこれだけ引っ張り、なおかつ「キスすらしないのは不自然」って感覚もしませんでしたからね。

 

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修羅場は茶々丸

こずえちゃんが銀行員の先輩のプロポーズをハッキリ断れなかったと、五代君にすがりつくシーンは、原作漫画だと一刻館だったのですが、何故かアニメではこれが茶々丸に変更されていました。こういう「場所を変える」改変は、アニメではちょくちょくあったのですが、どういった理由からだったんでしょうね。

 

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それはともかく、こずえちゃんは響子さんがいる前で、「せっかく五代さんがプロポーズしてくれたのに」との勘違い爆弾発言。まさかとは思いますが、これこずえちゃんが全部わかってやってたらと思うと凄いんですけどね。五代君が響子さんのことを好きなのも分かった上で、いつまでたってもハッキリしない五代君への最後の復讐とか…。

 

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そして響子さんはまたしても五代君の説明を聞かない状態に逆戻り。折角こずえちゃんとのキスは誤解だと分かったたばかりなのに…。何回目でしょう。話を聞けばすぐ分かることなのに、頑なに耳を塞いで「あーあー聞こえない」って拗れる事態。

 

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原作漫画では

 

ラストスパート

このあたりの終盤の話って、アニメ一話に、原作漫画の二、三話を詰め込んでいる回が多く、ちょっとテンポが早過ぎる気がします。例えば原作漫画三話を一話に纏めるアニメが10話続くと、アニメの10話で原作漫画の30話進むことになります。これはちょっと展開が早すぎるんです。

 

中盤までは連載に追いついてしまう可能性を考慮して、わざとスローペースでやったり、アニメオリジナルの話を入れていたのですが、原作漫画が終わり、アニメも残り少ない話数の中に、全部詰め込まなければならなくなったので、無理矢理詰め込んでいるんです。なので、80話を超えたあたりから、時間の進む速さと言うか、話のテンポが急に早くなって、あれよあれよという間に終わってしまいました。こればかりは原作漫画との兼ね合いがあるので致し方ないのですが、あと10話プラスして、最後のペースを原作漫画のように、じっくりやってくれれば最高でした。

 

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