今回解説・考察するのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NO の第24話「デラ=グラントの真実」です。
原作をやっていない方はいまいち分からないこともあると思うので、原作の話を降りませながらアニメを1話1話追い、その都度出てきた謎やわかったことを解説したり考察したりしていきます。
原作のゲームがとっくの昔に出ているので、その先のことやどうなるかは全て分かっているのですが、あくまでアニメの『その時点まで』をネタバレなしで記載してます。ネタバレが気になる方も読んで問題ありません。
それでは早速解説・考察を書いていきたいと思います。
ちなみに、YU-NOの全話レビューは別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。
未視聴の人が知らない方が良いネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。
目次
- 1 あらすじ
- 2 今回の謎(★)とわかった(☆)ところ
- 3 解説・考察
- 3.1 ☆龍造寺の本体は思念体なので封じ込めるバリアを張った
- 3.2 ☆龍造寺は脱獄した
- 3.3 ☆ユーノが記憶を取り戻した
- 3.4 ☆AIのアイちゃん登場
- 3.5 ☆神帝は亜由美だった
- 3.6 ☆この神帝亜由美は龍造寺に銃を突きつけられた時の世界の亜由美である
- 3.7 ☆亜由美より前の時間に飛ばされていた龍造寺に亜由美は助けられる
- 3.8 ☆龍造寺は操作方法が分からなかったグランドマザー(コンピューター)を亜由美に操作させる
- 3.9 ☆デラ=グラントの人々は長い年月の中でグランドマザーの操作方法を忘れている
- 3.10 ☆龍造寺がグランドマザーを乗っ取りデラ=グラントを支配しようとしていることを知った亜由美は龍造寺を幽閉
- 4 評価をお願いします
あらすじ
剣ノ岬でのでき事を、たくや以外覚えていない世界。
たくやは並列世界とリフレクターデバイスについて理解する。
そんな中、継母の亜由美が、彼女の持つ機密を狙う人物に襲われる。
たくやはリフレクターデバイスを使い、亜由美を助け出そうとするが…
今回の謎(★)とわかった(☆)ところ
- ☆龍造寺の本体は思念体なので封じ込めるバリアを張った
- ☆龍造寺は脱獄した
- ☆ユーノが記憶を取り戻した
- ☆AIのアイちゃん登場
- ☆神帝は亜由美だった
- ☆この神帝亜由美は龍造寺に銃を突きつけられた時の世界の亜由美である
- ☆亜由美より前の時間に飛ばされていた龍造寺に亜由美は助けられる
- ☆龍造寺は操作方法が分からなかったグランドマザー(コンピューター)を亜由美に操作させる
- ☆デラ=グラントの人々は長い年月の中でグランドマザーの操作方法を忘れている
- ☆龍造寺がグランドマザーを乗っ取りデラ=グラントを支配しようとしていることを知った亜由美は龍造寺を幽閉
- ☆龍造寺幽閉後神帝を名乗った
- ☆グランドマザーを操作できるので神帝として君臨するのに時間は掛からなかった
- ☆何千万年前物地球に地球先住民と呼ばれる高度な文明があった
- ☆隕石が大量に落ちてくることを予測し地球に住めないことがわかった
- ☆しばらくの間国ごと異次元に避難し元の戻ったら地球に戻る計画を立てた
- ☆異世界は次元浮遊大陸デラ=グラント
- ☆計画の実行責任者が女性科学者のグランティア
- ☆転移直後は過酷な環境の変化に人口が1/10になってしまう
- ☆過酷な環境に耐えるため生命自体を改良
- ☆幼年期が短く強い成年期が長い現在の異世界住人が上出上がる
- ☆生命改良の失敗作がボーダーに捨てられた
- ☆生命改良の失敗作が怪物となって生き残ったのがボーダーの怪物の正体
- ☆改造の結果、超念石が無いと生きられない体になる
- ☆異世界人のケイティアや神奈には生きるために超念石が必要
- ☆軌道計算のミスで地球にぶつかる可能性が400年に1度あることが判明
- ☆有馬広大の400年周期説と一致、正しかった
- ☆巨大な大陸の制御をできるのはグランティアのみ
- ☆グランティアは死後もマザーに意識を残す
- ☆マザーの意識を投影してシンクロできる媒体が必要でそれが巫女
- ☆マザーの検査プログラムが選び出し身体機能の一部を停止してシンクロしやすくなった女性が巫女
- ☆衝突は巫女がマザーとシンクロして大陸の軌道をコントロールすれば避けられる
- ☆巫女にマザーの意識を降ろして衝突を回避する処理が400年に1度の儀式として言い伝えられる
- ☆儀式が成功しても巫女はおそらく消滅する
解説・考察
☆龍造寺の本体は思念体なので封じ込めるバリアを張った
龍造寺が幽閉されている部屋では、龍造寺を囲むようにオレンジ色のバリア状のものが張り巡らされていました。これはアニオリで、原作ではただ鎖で繋がれているだけでした。A級次元犯罪者は龍造寺の中に入り込んだ思念体なので、その思念体を逃さないようにするため、亜由美とマザー共同で作ったものだそうです。人間が触れても無害でした。
最終的にはナイアーブに掛かったカーツが発生源の機械を剣で壊し、バリアが解けたところで龍造寺は脱獄していました。
☆龍造寺は脱獄した
アニメではデオとカーツをナイアーブで操り力業で脱獄しましたが、原作ではたくやを言葉巧みに騙して拘束されている鎖を外してもい脱獄しました。
アニメでは絵理子先生に龍造寺の中の者がA級次元犯罪者と聞いていました。しかし、原作では絵理子先生に会う前に龍造寺に会ったので、次元犯罪者とは知らずに解放してしまいました。
☆ユーノが記憶を取り戻した
原作では特に理由もなく、たくやが祭壇で眠っているユーノを見付け、その後ろにある謎の部屋を探索している間に自然と記憶が戻りました。しかし、アニメはたくやとユーノが戦っている最中、ユーノが振り回している剣が祭壇を破壊し、洗脳していたコンピューターが壊れて記憶が戻りました。
☆AIのアイちゃん登場
ここに来て新キャラのアイちゃんが登場。AIだそうです。AI(エーアイ)だからアイ(AI)ちゃんのようです。
アイちゃんの役割は、この部屋に来た者にデラ=グランティアの歴史を語ることでした。これは亜由美がたくやに講義している内容と全く同じようです。亜由美はたくやに、アイちゃんはアマンダたちに講義していました。
☆神帝は亜由美だった
神帝の正体は亜由美でした。仮面をしていたとは言え、これまでの思わせぶりな出し方を見ると、現代編の誰かであることくらいは勘の良い人はわかったと思います。さらに少し考えると、髪の毛の色で亜由美とわかった方もいるでしょう。しかし、原作では神帝の姿や声が出ることは、たくやが斬りかかるところまで1度もなく、亜由美も現代編で影が薄い方だったので、プレイヤーも神帝が亜由美とはわからない物語の造りでした。
☆この神帝亜由美は龍造寺に銃を突きつけられた時の世界の亜由美である
この異世界にいる亜由美は、最初のルートでたくやに銃を突きつけた龍造寺の後ろにいた亜由美です。あのとき雷が起きて、たくや、龍造寺、亜由美をそれぞれ次元の彼方へ飛ばしました。その際、たくやはルートで言うと最初の地点に、亜由美は異世界へ、龍造寺は亜由美が飛ばされた時間より少し前の時間の異世界へ飛ばされました。
YU-NOの世界観では並列世界が無数に存在するため、亜由美とひとくちで言っても、100通り、200通りの亜由美が存在します。その中の1つであり、龍造寺が銃を突きつけていた時に居合わせた亜由美がこの異世界で神帝をしている亜由美です。
☆亜由美より前の時間に飛ばされていた龍造寺に亜由美は助けられる
突然異世界に飛ばされた亜由美ですが、その時助けてくれた人物が亜由美より少し前の時間の異世界へ飛ばされた龍造寺です。龍造寺は次元犯罪者で次元を移動することは慣れっこなので、どんな世界でも生きていく力があるのでしょう。たくましいです。
このことから、リフレクターデバイスなどで次元をコントロールできずに飛ばされた場合、飛ぶ先の時間にはそれぞれに『ズレ』があることがわかります。これは後の伏線にもなっています。
☆龍造寺は操作方法が分からなかったグランドマザー(コンピューター)を亜由美に操作させる
龍造寺が亜由美を助けた理由は、なにも良い人だからでも慈善だからでもありません。この世界のマザーコンピューターを龍造寺も、この異世界の住人も誰も操作できないので、科学者である亜由美にそのコントロールを頼むためです。
亜由美はこの時点では龍造寺が次元犯罪者であることや、悪巧みのことは知らないので純粋に協力したようです。
☆デラ=グラントの人々は長い年月の中でグランドマザーの操作方法を忘れている
デラ=グラントの住人は、長い間異次元を彷徨っており、その間に色々なことが忘れ去られ、誰もマザーコンピューターを操作できません。のちに科学者グランティアしかマザーコンピューターを操作できないと言っていました。
☆龍造寺がグランドマザーを乗っ取りデラ=グラントを支配しようとしていることを知った亜由美は龍造寺を幽閉
マザーコンピューターを操作してこの世界の歴史などを知るうちに、龍造寺が実は悪者でこの世界を乗っ取ろうとしていることを知ります。そのため、マザーコンピューターと協力して龍造寺を幽閉。その際に思念体が逃げられないようなバリアの仕組みも作りました。