アニメ全話レビュー「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 第04話「穢された白い肌」」 評価はまだありません

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今回レビューするのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOの第04話です。

 

それでは早速レビューを書いていきたいと思います。

 

ちなみに、YU-NOの解説・考察は別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。

 

先の展開のネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。

 

あらすじ

追い込まれていく亜由美を気遣うたくや。
そんなたくやの前にジャーナリストを名乗る朝倉香織という人物が現れ、亜由美を助けるための取引をもちかける。
そんななか学校でたくやにジオ・テクニクス社から亜由美の所在を確認する電話がかかってくる。
嫌な胸騒ぎがして自宅に帰ったたくやであったが、そこには…

 

みどころ

  • 少しルートを織り交ぜてきた
  • 亜由美のたくやへの理不尽な仕打ち
  • 亜由美のバッドエンド

 

初登場人物

  • 北条篤(上田燿司)

 

感想

ルートを混ぜてきた

てっきり各ルート原作通りに順次描いていくと思ったら、今回は香織、澪、神奈ルートを少し入れてきました。と言うことは、順次ルートを描いて、各ルートを3,4話区切りで終わらせるわけではなく、混ぜて各ルートの区切りが曖昧になるんですかね。

 

今回で言うと、澪ルートの話はアメリカに留学すること。これは澪ルートの、それもだいぶ先の話で出たので、何故基本亜由美ルートの中盤~終盤に入れてくるのか謎です。亜由美ばかり描くとその他のキャラの影が薄くなるので時折入れようとの判断なのでしょうか。

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香織ルートは、ブルーカードが必要なことをホテルで言ったシーン。原作ではここで亜由美ルートの最後で入手したブルーカードを香織に渡すか渡さないかで物語は大きく分岐し、エンディングも分かれました。

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たくやは香織とシティーホテルに入りましたが、このシティーホテルはたくやがフロントに入るのを断られるほど高級ホテルのはずなのですが、フロントが一泊数千円のビジネスホテル並みに庶民的でした…。

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また、香織は亜由美の持ってる本物のブルーカードと、香織の持っている偽物のブルーカードをすり替えて欲しいとたくやに言うのですが、これは原作になかった展開です。原作では亜由美のトゥルーエンドでブルーカードを入手しました。どうするんでしょうこの辺り。

 

神奈ルートは、今回初登場した北条が出てきたシーン。これも神奈ルートの後半で出てきたのですがこのタイミングで入れてきました。

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いくつかアニオリがあった

たくやが補習を受けそうになる教室のシーンは完全にアニオリで原作にはありませんでした。原作だと教室には1度たりとも入らなかったので、教室の絵すらありません。ところで、絵理子先生はやはりアニメだと担任なんですね。以前の記事でも書いたように、原作では単なる校医だったのですが…。

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教室ではテストの前にたくやがリフレクターデバイスの宝玉セーブをしていました。今回は亜由美死亡のバッドエンドなので、おそらく次回はここに戻るのでしょう。まあこのアニオリは仕方がないかなと思います。どこに戻るかは原作のゲームだとユーザーが任意に決めますからね。適当な位置で宝玉セーブしていないと最初から戻るなんてこともありました。

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亜由美はやっぱりおかしい

原作をやっていたときも思ったのですが、やっぱり亜由美おかしいよね…。アニメではさらにそれが強調されている感じでした。

 

夕方にリビングで豊富と致しておいて、たくやが帰ってきたらビックリ仰天って…。いやそりゃ元からたくやの家だし夕方だし帰ってくるでしょ。なおかつそんな状況でたくやに「出て行って」って。そりゃあ致してた所を見られてばつが悪いのでしょうが、いくらなんでも理不尽すぎじゃありませんかね。

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ただ擁護すると、原作は豊富が狡猾に亜由美の信頼を得るようにコソコソ動いてて、重要な機密書類紛失で立場が悪くなっている話も、もっともっと丁寧に描いていたので、豊富と致していたシーンでも半ば仕方なく感が出ていました。しかし、今回のアニメだとたくやを平手打ちしたあとすぐに笑顔で豊富と会話って…。偉そうに言うつもりはありませんが、制作側の方はYU-NOの原作を理解しているのでしょうか。さすがにアニメ化にあたってゲームをプレイしていないなんてことはないと思うのですが、プレイしていても細かい心理描写とかまで理解していないような…。

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特にたくやに豊富と致していたところを見られ、ビンタして出て行ってと怒鳴った後に豊富と笑顔で会話するシーンを見て、監督なのか脚本家なのか、制作者側が原作の亜由美の心理や状況を理解していないことは確信に近いものを持ちました。

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ところで、たくやが一旦出て行ったあとに香織と会い、その後帰宅したところ亜由美の部屋のベッドのシーツが濡れていて、ゴミ箱に避妊具が大量にありましたが、あのあとまた致したってことなんですかね。原作基準の話の流れだと、別に亜由美はノリノリで豊富を受け入れたわけではないんですけどね…。あり得ないと思いたいのですが、やはり原作の話を理解してないような…。

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この辺りルートを混ぜていたりアニメ独特の構成の変更があるので、2話にいきなり豊富が助けに入るシーンを入れたりしたように、次回もしかしたら亜由美が騙されていく過程を描くのかもしれません。とは言っても、正直この見せ方が美味いと思えませんが、評価が変わることを期待します。

 

亜由美バッドエンド完了

今回最後は亜由美バッドエンドで終わりました。そしてたくやの叫び声。批判ではありませんがこのあたりはあるあるパターンです。近しい人の死を見て叫び声はシュタゲでもそうでした。

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亜由美のバッドエンドで1話終了して引きにするのは予想通りでした。このような複数エンディングがあるゲームなどをアニメ化する場合、バッドエンドで一旦絶望させて次回へ…はパターンですからね。

 

総評

YU-NOは失敗したり、必要なアイテムがなく困ったときに、それじゃあどこでそれは回避できるのか、アイテムは手に入れられるのかを自分で試行錯誤するのが面白さの肝でもありました。これをアニメ化するのは難しいとわかってはいたのですが、今のところあまり上手く行っていないような気がします。

 

取り敢えず亜由美のトゥルーエンドを見るまで明確な評価は保留しますが、今回見ると各ルートが完全に混ざるのかも…とも思えます。少なくともブルーカードの話が出てきてしまったので、次回で亜由美トゥルーエンドまでは行けない気がします。そうなると基本亜由美ルートに6話使うことになるので、当初の予想のように各ルートを分けて描くことは難しくなると思います。

 

こんな人にお勧め

  • タイムトラベル、タイムリープものが好きな人
  • 異世界ものが好きな人
  • 壮大な話が好きな人

 

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