「ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記」レビュー ~現代のグーニーズかインディ・ジョーンズか~ 評価はまだありません

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前作のナショナル・トレジャーが結構好きだったので、先日続編を見ました。今回はこの映画の感想を書きます。

 

ナショナル・トレジャーは、ダ・ヴィンチ・コードとインディ・ジョーンズを、正に足して2で割ったような映画です。

 

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足して2で割ると言うことは、ダ・ヴィンチ・コードより謎解き要素が簡素(単純)、インディー・ジョーンズより冒険部分の迫力や緊迫感が弱く、中途半端な映画、盛り上がりが無い映画と捉えかねられない映画です。実際、中途半端だという理由で、この映画が面白いと感じなかった人は多いように思えます。この辺が大作とまでは言われない所以ではないかなと。

 

 

この映画は大きく3つのパートに分かれていると思うのですが、それは「謎解き」、「チェイスシーン」、「冒険」。この3つをバランス良く同等に詰め込んでいる分だけ、ダヴィンチコードのような謎解き、インディー・ジョーンズのような冒険と言った、ある一部に特化した映画にならなかったのだと思います。前作はその中でも、チェイスシーンが少ないながらも秀逸だったので、私は好きでした。他の謎解きと冒険もバランス良く配分されていたので、総合的に「なかなか面白かった」と言う感想でした。

 

以下ネタバレが含まれますのでご注意下さい。

 

今作ですが、結論から言えば前作より面白くありませんでした。

 

まずひとつは、少ないながらも濃密だったチェイスシーンが、全くと言っていいほど無かったこと。もうひとつは、全ての構成や見せ方、敵方や味方などが前作と似すぎていること。

 

チェイスシーンに関しては、在り来たりなカーチェイスが1回あるだけでした。構成や見せ方と言うのは、謎解きがあり、チェイスシーンがあり、最後に冒険がある。順番も見せ方もまるで前作を見ているようでした。敵方と味方の対決の様子や結果、追い詰められたところで手持ちのカードをちらつかせて相手の譲歩を引き出し、敵方と一緒に宝の在処へ行くところ。全てが前作と同じでした。

 

それでいて緊迫感のあるチェイスシーンが皆無だったので、残念ながら私の評価は落ちてしまいました。特に最後の地下洞窟のシーンは、前作と似たようなセットで似たような終わり方、似たようなピンチに似たような脱出。新作を見ている気分にはなれませんでした。

 

このような点から、前作からのパワーダウンは否めないかと思います。設定や目の付け所は良いと思うので、もう少し何かストロングポイントがあれば、現代のインディー・ジョーンズになれると思うのに非常に惜しいです。

 

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