,アルバトロス映画「パニック・ワールド(グランド・クロス ジャッジメント・デイ)」レビュー

あらすじ

グランド・クロス ジャッジメント・デイ

クリスマス前、突然世界を襲った異変の連鎖。対策に奔走していたジョセフは、マヤ文明が遺した古文書の存在を知る。その預言によると“12番目の災いが訪れた時、人類は滅亡する”との事。阻止するためには、伝説の5つの指輪を探し“選ばれし者”の手に渡すしかない。その人こそ、ジョセフの娘のジェイシーだった…。クリスマスまでの12日間、次々と襲いかかる天変地異を圧巻のスケールで描くSFパニック。

 

出ましたアルバトロス映画

出ましたアルバトロス映画。知る人ぞ知る日本の映画配給会社です。ずっこけるようなB級映画を数多く配給していて、B級映画ファンの神様のような配給会社です。

 

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B級映画と一言で言っても色々あって、ある程度観られる、もう一歩なんだけどなと言う半B級映画から、箸にも棒にも掛からない、これはふざけて撮っているのか?と言うB級映画まであるのですが、アルバトロスが配給する映画は主に後者です。何の間違いかアメリを買い付けて当たってしまいましたがそれはご愛敬。

 

 

他に突き抜けたB級映画でお勧めを挙げるとプテラノドンですね。これは凄くて…。一言では書き切れないほどの超弩級のB級映画でした。数分ごとに馬鹿な行動を取るので、突っ込むこっちが追いつかなかったり、素人が作ったようなCGを堂々と使っていたり、それでいて話は大真面目に作っているのでそのギャップにB級映画の真骨頂を見ました。

 

 

謎の映画

この映画は謎が多くて、検索しても情報がほとんど出てきません。それもそのはずで、午後ローで放送したときのタイトルでソフト販売はしていないんですね。ソフト販売のタイトルはグランド・クロス ジャッジメント・デイです。要は2通りの名前があるんです。映画情報サイトにもパニック・ワールドの名前がメインで登録されていたりするので、午後ロー独自で名前を付けた訳でもなく、どうも本当に2通りの名前で流通しているようです。

 

ドラゴンボールか指輪物語かはたまたオリエンテーリングか

ストーリーとしては、マヤ文明の預言にあった通り、2012年12月に地球が滅亡するので、それをなんとか防ごうとのお話です。そしてその滅亡を防ぐ方法が指輪だと。更にその指輪は全部で5個必要なので集めなければならないと。この時点で、ドラゴンボール指輪物語かって突っ込みはありますが、更に凄いのはこの人類を救う指輪がカナダの田舎町に全てある事。そんなに凄い物がカナダの田舎町の、更に言えば主人公の家の周りで全部揃ってしまう不思議。

 

 

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そしてマヤ文明の残したその指輪が、その辺にある普通の石の下に浅く埋まっている謎。石をどけて軽く手で掘っただけで数千年前の遺物が出てくるご都合主義。そんな石ころの下浅くに埋まっている物が、よく数千年無事だったな…と。もう突っ込みどころが満載で笑い疲れてしまいました。

 

しかしこの指輪探しって、小中学校の時に遠足や林間学校でやったオリエンテーリングみたいですね。宝の地図とヒントを貰って、先生たちが隠したお宝を集めたりスタンプを押すというあの遊びにそっくりです。

 

人間もヘリも粉々

何故かこの映画は粉々にするのが好きです。

 

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まずは挨拶代わりに車に押しつぶされて死ぬ黄金パターン。

 

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バリヤーに接触して車が粉々。

 

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またもやバリヤーに接触してヘリが粉々。

 

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時には冷気で人間が粉々に。

 

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なんと電飾で人間が破裂。

 

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謎の気体に触れてもやっぱり人間が粉々。

 

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当然蒸気でも人間は粉々。

 

もうなんでも粉々です。なんでこんなに粉々が好きなんでしょうか。

 

2012年という年

この映画(と言ってもビデオスルー)が公開されたのは2012年ですが、この2012年はマヤ文明のカレンダーが2012年までしかないことから、この年の12月に人類は滅亡すると言われていたんですよね。更に言えばこの邦題(ソフトタイトルの方)は「グランド・クロス ジャッジメント・デイ」なのですが、この惑星直列を意味するグランドクロスが起こり話題になった年でもありました。

 

 

全てはカナダの田舎街で完結

世界の危機、人類滅亡の危機なのに、カナダの田舎町で全て完結してしまいます。外の世界がどうなっているのか、どれくらいピンチなのか。そのような描写は全くありません。さすがアルバトロスが目を付けただけのことはあります。清々しいくらい世界の広がりがありません。

 

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上の画像は、指輪のパワーで冷気を防いでいるところなのですが、どうですかこのどや顔。

 

こういった予算のないB級映画にはありがちなひとつが、世界の広がりを全く感じない事なんです。例えば戦争映画もこう言った風潮が顕著で、予算がしっかりとある映画は、画面の外でも戦争をしているように見えるんです。それは遠くの噴煙や土煙だったり、音の広がりやカメラワークだったり。色々要素はあるのですが、画面の外でも事が起こっているように見えるんです。ところがこれがチープな映画になると、画面内のそこだけでしか事が起こってないのが丸わかりなんですね。そしてまさにこの映画がそれでした。

 

チープなCG

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アルバトロスが買い付けてくる映画は低予算の超B級映画が数多くあり、それでいて話自体は人類の滅亡などの壮大な話が多いので、チープなCGがやたら目立ってしまうんです。B級映画でもヒューマンドラマや恋愛物ならCGに頼らないので、もう少し観られる映画が多いはずなのですが、アルバトロスはB級SF映画を好んで買い付けてきます。ありがとう。

 

アルバトロス映画は、冗談抜きで初代Play StationレベルのCGを平気で実写に組み込んで来るので、目が離せません。癖になります。

 

話が無茶苦茶だけど笑える

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話自体は無茶苦茶です。お婆ちゃんが空から降ってきた巨大つららに串刺しにされて死んだのに、すぐにその事を綺麗さっぱり忘れたかのように振る舞う家族。それを事故の一言で片付け、指輪集めのオリエンテーリング。人類滅亡の危機なのにカナダの田舎町で全てが完結する物凄く狭い世界。冷気やバリヤーで粉々になる人々。そしてこれら全てのことが、1日にも満たない間に起こる衝撃。もうわけがわかりません。当然真面目に観る映画ではないのですが、馬鹿なB級映画として観る分には、突っ込みどころ満載で良い暇潰しになります。

 

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こんな人にお勧め

  • アルバトロス映画が好きな人
  • B級映画が好きな人

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