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漫画全話レビュー「めぞん一刻 第115話「キック・オフ」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1985年11月30日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1985年11月 八神いぶき、四谷さんに家庭教師を頼む

 

 

この頃の出来事
  • 11月1日 – エフエム中九州(現在のエフエム熊本)が開局。
  • 11月2日 – 阪神タイガースが日本シリーズで、西武ライオンズを破り4勝2敗で日本一。
  • 11月5日 – 矢口洪一が第11代最高裁判所長官に就任。
  • 11月6日 – コロンビア最高裁占拠事件。人質115人死亡。
  • 11月8日 – 西武・広岡達朗が監督辞任。
  • 11月13日 – コロンビアのネバドデルルイス火山が噴火、2万人超の死者が出る大惨事。
  • 11月14日 – 日本プロ野球選手会が労働組合として発足。
  • 11月19日 – アメリカ合衆国大統領のロナルド・レーガンとソ連共産党書記長のミハイル・ゴルバチョフが、スイス・ジュネーヴで初会談を行う。
  • 11月23日 – エジプト航空648便ハイジャック事件。乗員乗客98名のうち60名死亡。
  • 11月29日 – 過激派による国電同時多発ゲリラ事件。首都圏、大阪府を初め各地で線路のケーブルが切断されダイヤが混乱。600万人に影響が出る。

 

あらすじ

五代君との接点がなくなり悩む八神。五代君が忘れた靴を切っ掛けに、四谷さんに家庭教師をしてもらうウルトラCを実行します。そんな強引な八神に、堪忍袋の緒が切れた響子さんは、担任に告げ口するのですが、それを知った八神は徹底抗戦を誓います。遂に響子さんと八神の全面戦争の幕開けとなります。

 

みどころ

  • 響子さんの嫉妬
  • 八神の対抗心

 

はじめに

過去にも桃色電話や人形劇クラブの誰もが認める名エピソードがあったのですが、この「キック・オフ」は個人的に名エピソードのひとつだと思います。

 

詳しくはのちに譲りますが、響子さんが本気で八神に対抗心を燃やしたこと、そして八神も本気で対決することを決意した、響子さんvs八神の最終決戦の幕開けだからです。この響子さんvs八神の最終決戦エピソードは、響子さんの本音が語られたり、八神の優しさが伝わったりと、現実と理想の間で揺れる女性2人の真剣さが伝わってくる、物語中でも屈指のエピソードだと思っています。

 

四谷先生

前回で、五代君の八神に対する家庭教師は終わってしまったので、なんとか五代君と繋がりを持ちたい八神は思案します。五代君は靴を八神家へ忘れてしまったので、その靴を返しに行く1回は接点を持てるのですが、靴を返してしまったら終わりです。そこで八神は逡巡し一刻館前をうろうろするのですが、そこで四谷さんに出会ったことで、またしてもピコーンと思い付いてしまいます。

 

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五代君に会うには別に五代君と接点を持つ必要は無く、一刻館に行けさえすれば良いのです。それに気付いた八神は、四谷さんに家庭教師を頼む無謀な作戦に…。八神は四谷さんに出会ったとき軽く引き、そして警戒して逃げるように立ち去ろうとしていましたが、やはり四谷さんは端から見ると不審者扱いなのですね。いやまあ…端から見なくても不審者ですが…。

 

結局五代君の部屋に居座る八神

四谷さんを不審者だと思っているのは、あまり面識の無い八神だけでは無く、もう5年も一つ屋根の下で住んでいる五代君も響子さんも同じだったようで、四谷さんと2人きりになる現状を看過出来なくなり、結局五代君の部屋で四谷さんの家庭教師を受けると言う、実にまか不思議な状態になっていました。これは元から八神の作戦でしょうね。優しい五代君は、きっとこの私の状況を放っておけないはずとの。これも八神の策略です。何回五代君は引っ掛かるんだと。

 

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もし五代君と八神がくっついた場合、ずっとこんな八神が五代君を手玉に取るおかしな遣り取りするんでしょうね。女性に手玉に取れられたい男性もいると聞くので、そういう人には八神うってつけかも。

 

堪忍袋の緒が切れた響子さん

この八神のなりふり構わぬやり方に業を煮やした響子さんは遂に動きます。風林火山ではありませんが、動かざる事山の如しだった響子さんついに立つです。

 

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元々、八神の通う女子高は響子さんの通っていた女子高と同じ桜ヶ丘女子高で、担任も昔の担任だったこともあり、八神の現状を伝えにわざわざ学校まで通っての、八神曰く「告げ口」です。

 

実はこの部分はアニメだと改変されており、商店街で偶然出会った元担任に、雑談がてら八神の現状を話すと言う風に変更されていました。これは少し響子さんの立ち位置を考えると変えないで欲しかったなと思います。今までてこでも動かなかった響子さんが「自ら学校に告げ口に行く」からこそ、響子さんの堪忍袋の緒が切れた様子がわかるわけで、偶然街中で出会って雑談がてらに「ああそういえば…」では、響子さんの怒り、感情の動きが分かりづらくなってしまうのです。

 

この告げ口に怒った八神は、響子さんと徹底抗戦をすることを誓ったところで終わりました。と言うか、今まであれだけ引っ掻き回して徹底抗戦ではなかったのですね…。八神恐ろしい…。

 

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響子さんを動かすのは八神だけ

以前にも何度か、こずえちゃんでは動かせなかった響子さんの気持ちを動かす役割が八神だと書いてきましたが、ここから始まる響子さんvs八神の最終決戦エピソードで、それが非常にわかりやすいです。

 

こずえちゃんは響子さんをライバルだと気付いていないので、響子さんも対抗心を燃やすわけにもいかず、積極的に響子さんはこずえちゃんを排除したり、五代君にアプローチを掛ける必要が無く、立ち位置的にはこずえちゃんがいくら接近したところで微動だにしませんでした。一方八神は、明確に響子さんに対抗心を燃やし、五代君にも積極的に迫ってくるので、どうしてもそれに対処するほかなく、結果的に五代君を巡る1vs1のリングに八神によって引き上げられてしまいました。

 

おわりに

さて、遂に響子さんと八神の全面戦争が始まりました。ここで響子さんも八神も自分の気持ちをさらけ出し、そして2人の対決に決着が付きます。今まで響子さんの本心が主にわかるのは、惣一郎さんのお墓の前だけだったのですが、この八神との対決で、響子さん自ら自分の気持ちをポツリと言い、そして八神と張り合っているうちに自分の気持ちにも気付いていきす。このような意味で八神は超重要なキャラなのです。

 

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