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漫画全話レビュー「めぞん一刻 第110話「シルエット・ロマンス」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1985年9月15日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1985年7月29-30日 五代裕作、響子さんに会う

 

この頃の出来事
  • 9月1日 – 日本で、乗用車の前席シートベルトの着用が義務化(2008年には、後席のシートベルト着用+チャイルドシートも義務化された)。
  • 9月1日 – アメリカ合衆国とフランスの合同捜査チーム、大西洋で沈没したタイタニック号の船体を発見。
  • 9月2日 – NTTが携帯電話「ショルダーフォン」を発売。
  • 9月2日 – ロッテが「のど飴」を発売。
  • 9月11日 – ロス疑惑の三浦和義が逮捕される。
  • 9月11日 – 女優の夏目雅子が急性骨髄性白血病により死去(27歳没)。
  • 9月11日 – 本田技研工業が「トゥデイ」を発売し、11年ぶりに軽自動車市場に参入。
  • 9月13日 – 「スーパーマリオブラザーズ」発売。
  • 9月19日 – メキシコでマグニチュード8.1の大地震、メキシコシティ付近を中心に大被害、9千人以上死亡、3万人以上がけが、9万人以上が家屋を失う被害(メキシコ地震)。
  • 9月22日 – アメリカのニューヨークでG5がプラザ合意。翌日ドルは暴落。も暴落し、日本円は1ドル200円台から100円台に高騰した。この後日本は円高不況を経てバブル景気へ向かう。
  • 9月28日 – TBSのバラエティ番組『8時だョ!全員集合』が同日の生放送を以て終了、16年間全803回の歴史に幕。
  • 9月30日 – 埼京線の大宮〜赤羽間が新規開業(戸籍上は東北本線)と川越線が電化開業。この時点で、池袋〜赤羽間の赤羽線が埼京線へ編入のため事実上消滅(戸籍上は現在も残る)。
  • 9月30日 – アークヒルズ内に建設されていたテレビ朝日の新放送センターが完成(名称はアーク放送センター、10月5日から使用開始。本社機能は翌年4月に移転)。

 

あらすじ

五代君が響子さんを追い掛けて3日目。相変わらずすれ違いで会えず、明日は最終日なので諦めかけるのですが、偶然同じ旅館の同じ露天風呂に同じ時間に入り…。

 

みどころ

  • 五代君、響子さんに会う
  • 響子さんの入浴

 

はじめに

今回は金沢旅行3日目にしてやっと五代君が響子さんに追いつき、露天風呂で会う話です。しかし思い切り混浴でしたが、今もどこかにあるんでしょうね。

 

 

ネットが発達し情報化社会も進み、これまでは知る人ぞ知る…だからこそ成り立っていた風習が世間に晒され、どんどん消えていったひとつの例ですね。また、こういった日本独特の気遣いで成り立っていた文化は、国際化も進み、暗黙のルールを守ってくれない外国人観光客などによって破壊された側面もあるようです。しかし1度くらい混浴を体験してみたかったなあ…。

 

 

続・すれ違い

今回も前回に引き続き、滑稽な五代君と響子さんのすれ違い…と言うか、五代君が響子さんに会えない滑稽さ満載でした。

 

響子さんはただ普通に観光をしているだけなのですが、五代君が穴に落ちたり、タクシーのトラブルだったりで追いつけません。要は五代君の運が異常に悪いだけなのです。この五代君の運の悪さも下地がきちんとしていて、このエピソードで突然五代君は運が悪くて響子さんに追いつけません、会えませんでは、ここまでニヤニヤ出来ないと思うのですが、これまで何年にもわたり、じっくりと五代君の運の悪さ、要領の悪さを描いてきたので、この五代君の冗談みたいな運の悪さも素直に受け入れられます。下地があるかないかの違いなのでしょうが、これが読者が物語に入り込めるかどうか重要なのでしょう。めぞん一刻を読むとこのしっかりした下地の重要さを感じます。

 

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響子さん予定外の行動

響子さんは今回、本来の予定表とは違い、思い付きで温泉へ立ち寄り、宿を変更していました。五代君は響子さんの日程表を持っていたので、さすがに2泊も宿で会えませんでは不自然だったからでしょうか。また、ここでは響子さんが一刻館に電話をし、一の瀬さんに宿が変わったこと、そしてその連絡先を伝えていましたが、これもきちんとのちの響子さん緊急帰宅に繋がります。そして一の瀬さんは確認もせず、五代君は元気だよと響子さんに伝えていて、これで今まで響子さんが五代君がもしかしたら追い掛けてきているのではないかなとの期待が打ち砕かれ、のちに出会ったときに更に驚く要因ともなっていました。

 

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しかし響子さんも五代君も行動力ありますね。響子さんは初めての1人旅とは言っていたもの、思い付きで温泉地に降りて宿を変え観光地を回りますし、五代君は五代君で響子さんを追い掛け観光地を無差別に巡ったり、タクシー運転手やバスの運転手に色々聞いて回ったり。合う合わないはあるのでしょうが、1人旅ってやってみると自由気ままで楽しいのでしょうね。

 

遂に追いつく

ここまで丸2日間、五代君は響子さんになんとか会おうと金沢を駆け回るのですが、最終日前日の夜になっても結局会えず諦めてしまいます。そんなとき何も考えずに入った宿が響子さんと同じで、なおかつ部屋は響子さんと隣との偶然。更に温泉に同じ時間に入り、念願の響子さんに追いつく超展開。偶然にも程があるのですが、これは前々回の電車の席から始まり、あと少しで会えるすれ違いが何回も繰り返され、そしてやっと最後の1回で会えたので、この流れを見ると「そんな偶然がw」との気持ちより、「あれだけチャンスがあってやっと会えたよw」の気持ちが強く、「そんなのあり得ない」なんて無粋な突っ込みの気持ちは消えてしまいます。

 

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おわりに

井上陽水さんの「夢の中へ」ではありませんが、五代君が響子さんに会うことを諦めたその時、遂に響子さんと会うことが出来ました。しかも露天風呂の混浴で真っ裸同士で…です。

 

このめぞん一刻は現実的なお話で、大きな夢や戦いがあるわけではなく、ともすれば地味な話なのですが、こうやって五代君と響子さんの恋愛劇を見ていると十分大恋愛です。のちに子供にパパとママは大恋愛だったと言っても差し支えないでしょう。ただそれを聞いた周りの人は信じないでしょうけどね。

 

大恋愛の末に結婚したなんて話は、周りでごくごく希に冗談めかして言う人が居ますが、もしかしたら普通の人でもこのような物語を展開してくっついているのかもなあなんて思ってしまいます。普通に生活しているように見えて、それぞれに喜びや悩み、挫折や波乱があったわけで、色々な人生模様がありますからね。これと同じような感覚では、夜の住宅街やオフィスビルの明かりを見て、あの明かりの中ではそれぞれみんな生きていて人生があるんだなあと感傷的になることがあります。このめぞん一刻はを読んでいると、こうやって人生についても考えちゃうんですよねえ。

 

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