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漫画全話レビュー「めぞん一刻 第093話「ひとつだけお願い」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1984年12月30日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1984年12月24日 五代裕作と音無響子、人形劇部のクリスマス公演に参加

 

この頃の出来事
  • 12月3日 – インド・ボパールにあるユニオン・カーバイドの殺虫剤工場から有毒ガスが流出、2万人近くが死亡したボパール化学工場事故が発生。
  • 12月6日 – 財団法人証券保管振替機構、発足。
  • 12月7日 – 俳優、大川橋蔵が死去。長谷川一夫に続く「平次親分」の訃報は全国の時代劇ファンへの悲報に。
  • 12月7日 – マハラジャ麻布十番店がオープン。その後全国展開して高級ディスコブームとなる。
  • 12月19日 – イギリス(サッチャー首相)と中国(趙紫陽国務院総理)が香港返還合意文書に調印。これにより1997年7月1日に香港が中国に返還されることに。
  • 12月19日 – トルコ人留学生からの訴えが発端となり、トルコ風呂がソープランドに改称。
  • 12月20日 – 電電公社民営化法案成立。
  • 12月24日 – 多摩川で解体中の旧六郷橋橋桁が落下、4名死亡。
  • 12月31日 – 第35回NHK紅白歌合戦が放送。総合司会の生方恵一(当時NHKアナウンサー)が都はるみを「ミソラ」と間違えたことが話題となった。

 

あらすじ

久々に登場の黒木さんから、人形劇クラブのクリスマス公演の参加を頼まれる五代君。響子さんも一緒に参加することになるのですが、就職が中々決まらない五代君には大変な劇になってしまいます。

 

みどころ

  • ブラックジョーク満載
  • 五代君の甲斐性無し

 

はじめに

今回は久々の未アニメエピソードです。暫く八神のエピソードだったのですが、今回は久々の黒木さん登場、そして人形劇クラブの話です。このエピソードは、就職出来ないブラックジョーク満載で面白いのですが、アニメ化されておらず残念です。ただ、めぞん一刻のパターンで、大型の連続エピソード(今回は八神エピソード)が終わった後は、閑話休題的なストーリーに繋がりの無いエピソードが来るのがお約束なので、ストーリー上無くても全く問題の無いエピソードであったのも事実です。

 

ストーリーが続く大型エピソードは、初期のめぞん一刻に比べ、どうしてもドタバタ感や笑いが少なくなりがちなので、このような大型エピソード後の閑話休題で、そのドタバタ感や笑いをたっぷり入れてバランスを取っているので、めぞん一刻本来の面白さが凝縮されていることが多いんですけどね。

 

久々の黒木さん登場

今回は久々の黒木さん登場。そして人形劇クラブのエピソードでした。そう言えば五代君は人形劇クラブでしたねえ。黒木さんが言うように、約3年間幽霊部員だったとのことで、1年時の桃色電話以来です。

 

 

この頃五代君の就職活動状況は、4社最終面接までこぎ付け、2社結果待ちだそうです。黒木さんもそれならもう内定したも同じと言っていました。と言うのも、前回の八神エピソード終わりが10月1日で、今回の人形劇クラブエピソードは12月24日です。つまり前回から今回まで、約2ヶ月半飛んでいるので、私たち読者が見ていないところで、五代君は就職活動を頑張っていたようです。

 

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なぜここまで時間が飛んだのかは前回も書きましたが軽く説明すると、通常めぞん一刻は、現実と漫画の時間が同じように進むリアルタイム漫画なのですが、八神エピソードの教育実習期間は2週間と完全にシステム上決まっているので、その部分だけは漫画内の時間を止めたのです。なので、今回からまたリアルタイムに時間が進むように合わせるため、一気に現実の時間に合わせました。

 

ブラックジョーク満載

このエピソードの面白さの肝は、五代君が中々就職出来ないこと、そして甲斐性が無いことを逆手に取ったブラックジョークです。演じる人形劇の脚本が五代君の就職出来ない部分をぐさぐさ突いてきたり、それを響子さんが読むことになったり…。このエピソードは五代君をいじめまくりです。

 

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さて、何故このエピソードをアニメカットしたのかですが、1番大きな理由はストーリー上カットしても全く問題無いからなのですが、もうひとつはアニメでは五代君の就職過程が随分改変されていたり、就職浪人なんてそもそも完全に無かったことにしているので、就職に関するエピソードを入れるのには慎重になったためと思われます。ひとつ間違えば色んなところで矛盾が生じ、その矛盾を無くすためにあっちもこっちも弄らなければならなくなりますからね。弄くり回してしまったため矛盾が生じ、その整合性を取るために、あっちもこっちも弄るなんてことが実際にアニメではあったので慎重になったのでしょう。

 

甲斐性無し

五代君は優柔不断なのは周知の事実なのですが甲斐性もありません。人形劇クラブの公演でもそのようなセリフがあったのですが、あくまでそれは劇の上での話でした。ところが最後、五代君は響子さんを屋台へ誘い、奢ると言ったのですが、財布を忘れて響子さんにお金を借りる始末に…。響子さんも今回は劇の上での話では無く、現実に甲斐性無しと心の中で思っていました。

 

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めぞん一刻はこのパターンもちょくちょくありますね。物語中盤でこのようにマイナス要素を出し、でもやはりそれは言い過ぎだなと否定し、そして最後に「やっぱり駄目だこいつ…」とのパターン。

 

おわりに

今回は五代君にとっては非常に辛い回となりましたが、ブラックジョークとしては非常に面白い回でした。面白いと言うより「上手い」と言った方が良いですかね。五代君が就職出来ない、そして甲斐性無しとのマイナス要因を逆手にとって笑いに変えていました。

 

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コメント

    • MM
    • 2015年 12月 06日

    これ、とっても好きなエピソードです。五代くんが響子さんを思って、響子さんもそれを感じてる。しかし五代くんはちょっとトンチンカン。序盤の良エピソードの人形劇もきちんと下敷きにして、二人の気持ちがよくかけていると思います。
    五代くん「すぐそばにいる女の人も、しあわせにしてあげられそうもないし...」響子さん「今からそんなこと言ってたんじゃ...」
    これって、これからも一緒にいるってことですよね。このへんから響子さんは五代くんとの将来を決めていたんじゃないかなって思ってます。

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