漫画全話レビュー「めぞん一刻 第011話「三鷹(見たか)、五代!!」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1981年7月30日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1981年初夏~夏 五代裕作、三鷹瞬と初対面し、響子さんへの冗談だと思われていた告白を訂正

 

この頃の出来事
  • 7月1日 – マルエツがダイエーグループのサンコーと合併、新生マルエツが発足。
  • 7月7日 – 広告付きはがき(エコーはがき)が発売される(売価35円)。
  • 7月20日 – 第7回サミットがオタワで開催される( – 21日)。
  • 7月23日 – 山口組三代目組長田岡一雄が急性心不全により死去
  • 7月26日 – 福岡市地下鉄空港線の室見駅 – 天神駅間が開業。
  • 7月27日 – アメリカ映画監督のウィリアム・ワイラーが心臓麻痺で急死。(代表作 ローマの休日 ベン・ハー)
  • 7月29日 – ダイアナ妃、チャールズ・ウィンザー(イギリス王子)と結婚。

 

あらすじ

テニスクラブに通い始め、明るくなったと評判の響子さん。その響子さんの様子を伺いにテニスクラブへ行く五代君ですが、ひょんなことから三鷹さんと一刻館住人で茶々丸へ行くことになります。そこで先日の酒の上の不埒だと思われていた告白を、あれは冗談ではないと、三鷹さんへの対抗意識で激白します。

 

みどころ

  • 五代君と三鷹さん対面
  • 五代君が先日の告白が冗談じゃないことを激白
  • 三鷹さん、響子さんのおっぱいを触る

 

はじめに

今回は五代君と三鷹さんが初対面する話でした。五代君は金網越しに三鷹さんを見て知ってはいるのですが、お互い会話をして認識し合うのは今回が初めてでした。

 

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五代君と三鷹さんの圧倒的スペック差

三鷹さんと五代君はことあるごとにそのスペック、生活能力の違いで比較され、五代君はダメだなあとなるのですが、初回からズバズバこれが指摘されていましたね。

 

三鷹さんがテニスで飯を食っていること。五代君が大学生であること。三鷹さんが国産の車を新車で持っていること。五代君が自転車すら持っていないこと。圧倒的な差です…。

 

ちなみに、この時のそれぞれの年齢は、五代君19歳、三鷹さん25歳、響子さん21歳です。25歳から見た19歳って結構子供ですよね。三鷹さんが余裕な訳です。

 

今回の勘違い

  1. 一の瀬さん→響子さん:「みんなでお茶飲むから三鷹コーチを誘って」(響子さんは”みんな”をテニスクラブの人たちだと勘違い)
  2. 響子さん→三鷹さん:お茶に誘う(三鷹さんは響子さんとお茶に行くと勘違い)
  3. 一の瀬さん→響子さん:四谷さんと五代君を引き連れて登場

 

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めぞん一刻では、この手の必要な情報を伝えず、わざと相手に誤解させ話を進め、策略にはめるってのも良くありますね。

 

三鷹さんの車

三鷹さんの車の話が出ていましたが、この原作漫画では日産シルビアです。しかしアニメではトヨタ自動車がスポンサーになったので、トヨタのソアラに変更されていました。

 

 

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告白は冗談じゃなかった

第9話「アルコール・ラブコール」で、酒の勢いを借りて響子さんに告白したのは良いのですが、色々あって響子さんにあれは酒の上のジョークと受け取られてしまったのですが、今回茶々丸で三鷹さんに対抗心を燃やす五代君は、響子さんそっちのけで「(あの九告白は)冗談じゃありません」と言ってしまいます。

 

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これは響子さんに告白するのと同等なかなり勇気のいる発言だと思うのですが、三鷹さんへの対抗心でそんな恥ずかしさとかは全て吹っ飛んでこれを言っちゃいましたね。

 

ここは結構重要で、これがなければ第9話「アルコール・ラブコール」の告白は、響子さんの中では悪い冗談だとずっと思っていたはずです。しかしこれがあったおかげで、あの告白が「有効」となりました。多分これがなければ、のちの話の展開は無かったんじゃないかなあと思ってみたり。

 

 

三鷹さんのラッキースケベ

最後には三鷹さんが偶然で響子さんの胸を思いっきり触っていましたが…。高橋留美子さんの描く女性ってスタイル抜群で、死語で言うとボンッキュッボンッなんですよね。

 

若い頃の高橋留美子さんの写真を見ると納得と言うか…。貴重な水着写真を見るとかなりグラマーでした。ご自分がモデルだった気がします。

 

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おもしろけりゃいいんだよっ

三鷹さんが響子さんの胸を触り、謝りに追い掛けたところで、2人にきりになることを阻止せんがため、五代君もまた追い掛けようとするのですが、それを体を張って止める一の瀬さんと四谷さん。そこで五代君は「どっちの味方なんだ」と叫ぶのですが、返ってきた答えは「おもしろけりゃいいんだよっ」でした。

 

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これが一刻館住人である、一の瀬さん、四谷さん、朱美さんのテコでも動かないスタンスなんです。三鷹さんが退場し、響子さんの相手が五代君に絞られてからは、一刻館住人も五代君応援にシフトするのですが、五代君と三鷹さんが響子さんを取り合っている状況では、一刻館住人にとっては、五代君が勝とうが三鷹さんが勝とうが、面白ければければどっちでもよく、どっちの味方でもないんです。

 

これは五代君には非常に厄介なスタンスなんですよね…。面白く展開すると思った方に荷担し、時にはこうやって五代君を邪魔し、三鷹さんの援護射撃をするのですから。だからこそ五代君は、一刻館住人に全ての情報を言ったり、信用してなにかを託すことが出来ないんです。面白いと判断したら五代君を裏切るわけですから。

 

おわりに

三鷹さんは登場からたったの2話で、五代君のライバルポジションにスッポリ違和感なく収まってしまいました。以降、五代君vs三鷹さんの一騎打ちが最後まで続くので、落ち着いて見ていられました。ともすれば余りにも単純な三角関係なので飽きてしまうと思うのですが、もっと違うキャラを出してくれなんて一切思いませんでした。

 

登場人物がたくさんいれば話が広がるかと言えば、そんなわけでもないんですよね。この単純な三角関係が、最後までネタ切れ感なく続いたところを見るとそれを感じます。

 

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