漫画全話レビュー「めぞん一刻 第025話「響子と惣一郎」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1982年2月28日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1982年1月13日以降~2月 五代裕作、坂本の飼い猫響子を預かる

 

この頃の出来事
  • 2月1日 – エフエム愛媛が開局。四大都市圏以外の地方都市で初の民放FM局。
  • 2月8日 – ホテルニュージャパン火災発生で33人死亡。
  • 2月9日 – 日本航空350便墜落事故、24人死亡。
  • 2月15日 – 三菱自動車工業が「ランサーフィオーレ」を発売(同日に「トレディア」/「コルディア」も発売)。
  • 2月28日 – 岡本綾子がゴルフのアメリカLPGAツアーで初優勝。

 

あらすじ

坂本が帰郷するので、飼っている猫を預かることになった五代君。一刻館はペット禁止なので隠れて飼うのですが、一刻館の住人がこんな面白いことを見逃すわけもなく…。また、この猫の名前がよりによって響子ちゃんだったことが、更に一刻館に騒動を巻き起こします。

 

みどころ

  • 猫の響子ちゃん
  • 1人だけ真相を知らない響子さん

 

はじめに

今回は五代君が親友の坂本から猫の響子ちゃんを預かる話です。

 

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五代君を玩具として見ている一刻館住人の中で、猫を預かるだけでも大変なのですが、その名前が響子ちゃんだからさあ大変。いなくなった猫を探すときに「響子」と叫んでは、本物の響子さんが駆けつけ、電話で猫の響子の話をしたら一の瀬さんに誤解され…。

 

めぞん一刻のドタバタコメディのテンプレのような話です。

 

坂本のアパート

坂本のアパートが今回出てきましたが、五代君が住んでいる一刻館とはだいぶ様相が違い、モダンで洋風なアパートでした。

 

当時としても一刻館のようなアパートは古臭かったようなのですが、坂本のアパートは一刻館と比較云々ではなく、結構良いアパートのような気がします。

 

坂本は五代君と同じように、しょっちゅうバイトをしているので、五代君と同じくらいのバイト代が収入だと思うのですが、五代君とは住んでいる場所も食べる物も随分レベルが違うように見えます。今回は実家に1週間程帰るとのことなので、実家との繋がりがあることは確定。

 

坂本の実家の話は余り出てこないので謎なのですが、少なくとも実家と絶縁状態ではないみたいです。とすると、五代君との差は実家からの仕送りなのでしょうか。彼女も常にいますし、四谷さん程ではないにしても坂本は結構謎の人物です。

 

ちなみに、坂本の飼っている猫の響子ちゃんは、一刻館の響子さんから名前を取ったのではなく、真野響子さんのファンなのでそこから付けたとのこと。アニメでは一刻館の響子さんから取ったことになっていました。これは権利関係の問題で、実在の人物の名前をアニメに出すのは難しかったからでしょう。

 

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猫の響子ちゃん

猫の名前が響子ちゃんだったことにより、色々な勘違いが起こりました。

 

猫の名前が響子ちゃんなので、猫の名前を呼ぶと管理人さんが呼ばれたと思って五代君の元へ来てしまいます。そもそもいままで管理人さんとか響子さんと他人行儀の呼び方をしていたのに、いきなり響子と呼び捨てですからね。そのギャップもまた一興です。

 

また、四谷さんに猫がバレたとき、響子さんに言わないことを条件に、食事を提供する「契約」を五代君はするのですが、四谷さんは五代君との契約の穴を突いてきます。

 

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響子さんにバレなければいいと解釈した四谷さんは、あっさり朱美さんにはバラしてしまうものの、あっけらかんと五代君には、響子さんにバレなければ問題ないだろと言い放ちます。この五代君と一刻館住民の契約(口約束)で、一刻館住人が契約の穴を突くパターンは今後も時折出てきます。

 

この手玉に取られる五代君、そう来たかと口約束の穴を突く一刻館住民のやり取りが面白いんです。

 

一の瀬さんの誤解

桃色電話で設置された場所は一号室の目の前なので、共同電話の会話は一の瀬さんに筒抜けなことが多く、しかもこちら側(五代君)の話しか聞こえないので、一の瀬さんはこれで誤解をし、そのまま本人に確認もせず広めてしまうことがたまにあるのですが、今回がその初めてのエピソードでした。

 

 

坂本から電話で猫の状況を聞かれた五代君は、当然猫の響子ちゃんの話をするのですが、ここでも五代君は響子響子と連発するので、五代君と響子さんが既にそんな深い仲になったと勘違いし、響子さんに伝えてしまいます。

 

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一の瀬さんもその場で五代君にどう言う事か聞けば解決するんですけどね。一の瀬さんはそう言った確認作業をせず、自分が思ったことそのままに突っ走ってしまうことが多いです。

 

おわりに

今回は、猫の響子ちゃんが行方不明になったと思ったら、犬の惣一郎さんと仲良く一緒に寝ていたとのオチなのですが、これは響子さん的にはほっこりする話なのですが、五代君の取ってはなんとも言えない状況ですね。

 

そしてそれを知っているのは響子さんであって、五代君は知らないこともなんとも言えない感じです。五代君が知ってしょんぼりして終わればコメディとしてオチるのですが、五代君は知らずに響子さんだけが知っていて、響子さんはさすがは響子ちゃんと言いますからね。一捻りあるオチでした。

 

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