漫画全話レビュー「めぞん一刻 第033話「あれがいい」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1982年6月30日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1982年7月頃 音無鏡子の母・律子さんが、三鷹さんと付き合っていると思い管理人を続けることを認める

 

この頃の出来事
  • 6月4日 – 第8回サミット開催(6.6ベルサイユ宣言)。
  • 6月8日 – ロッキード事件全日空ルートの裁判で橋本登美三郎、佐藤孝行(いずれも政治家)の2人に実刑判決。
  • 6月13日 – スペイン、1982 FIFAワールドカップ開催( – 7月11日)。
  • 6月14日 – フォークランド紛争終結(フォークランド諸島の領有権はイギリスが獲得)。
  • 6月22日 – IBM社のコンピュータ情報を不法入手したとして、アメリカ連邦捜査局(FBI)は日立製作所と三菱電機の社員6人をおとり捜査で逮捕(IBM産業スパイ事件)。
  • 6月23日 – 東北新幹線大宮駅 – 盛岡駅間開業。
  • 6月30日 – ゼンショー設立。

 

あらすじ

三鷹さんと響子さんの母・律子さんが初めて会話し、すっかり三鷹さんと付き合っていると思う律子さん。付き合っている人がいるならと、管理人続行を認めます。一方父親は五代君と屋台でお酒を飲み、「響子は誰にやらん」と、父と母でまるで違う意見に…。

 

みどころ

  • 響子さん両親の意見の違い
  • 初めての未アニメ化回

 

はじめに

今回は増ページで26ページとたっぷりありました。たった4ページ増えただけですが、もの凄く長くなった感じです。4ページとは言っても、割合にすると18%増ですからね。ざっくり言って2割増しです。影響は大きいです。

 

そしてこの話はアニメになっておりません。この時期、アニメは暗黒の第2期に入っており、アニメオリジナルエピソード、内容や順番の改変が非常に多くなっている時期です。アニメ化していないエピソードでも面白い話はいっぱいあるので残念ではありますが、漫画でしか楽しめない話として読むしかないですね。

 

こういったアニメ化されていない漫画の話は、今回のような「後日談」の場合が多いです。今回は三鷹さんのデートの後日談的話ですが、このあとも五代君家出騒動の後日談、喧嘩の後日談なんて話がアニメ化されていません。後日談はカットしやすいんですかね。ただ今回は、あれだけ響子さんの管理人業に反対していた律子さんが許可をした理由が描かれているので、見方によってはこの話結構重要なんです。

 

怒っている理由がわからない三鷹さん

前回(めぞん一刻 第032話「怒りのウィドウ」)、響子さんとデートの待ち合わせをしたものの、犬に怯えてペットショップの店員に抱きついたところを響子さんに見られてしまい、響子さんは怒っているのですが、三鷹さんは見られた事を知らないので、何故響子さんが怒っているのかわかりません。一の瀬さんが「一年間放っといたくせに」と言っていましたが、これは1年間デートをしなかったってことでしょうね。

 

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この時、犬が苦手と言うのは格好悪いので響子さんに理由を言えなかったのですが、「行きずりの女の人に抱きつくような人」と思われるより、「犬が苦手な人」と思われる方がよっぽどダメージ少ないと思うんですけどね。犬が苦手と言うのは格好悪いので、響子さんには秘密との姿勢は最後まで一貫しているのですが、この格好付けが結構話に影響するんです。勿体ない…。

 

管理人を続けることが許可される

管理人を辞めさせようと異常な行動まで取って躍起になっていた母の律子さん。たまたま三鷹さんと知り合いお茶を飲み話を聞いて、すっかり付き合っている物と思い込んだ律子さんは、再婚の可能性があるならと管理人を続けることを認めます。とにかく律子さんは響子さんを再婚させたがっていますからね。管理人を辞めさせようとした理由も、いつまでも亡夫の籍に入り、関わりを持ち、再婚する気がまるで無いのに業を煮やしてです。

 

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つまり母親の律子さんの場合、どうすれば娘の響子さんが再婚するかの最善の方策を考えた結果、亡夫の籍に入り、関係のある一刻館の管理人をしているのはマイナスだから連れ戻そうとの考えでした。全ての行動は娘の響子さんを再婚させるためです。

 

一方父親はと言うと、再婚して夫に何かがあったとき悲しむ姿を見たくない、惣一郎さんの件で最後まで反対を押し切れなかった後悔などの理由から、再婚には絶対反対なので、全ての行動は娘の響子さんを再婚させないための物です。

 

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どちらも娘の響子さんを思ってのことなのですが、再婚させたい母親と再婚させたくない父親で、全く真逆の結論になるのが面白いです。

 

おわりに

あれだけ管理人を続けることに反対していた母・律子さんですが、今回娘の響子さんと三鷹さんが付き合っていると勘違いした結果、管理人を続けることを黙認するようになりました。

 

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話し的に上手いことあれだけの反対の矛先を治めましたね。あそこまで反対している両親がそのまま存在したら、今後激しい対立の話しか描けませんからね。管理人を続けることを黙認した理由も勘違で実にめぞん一刻らしいです。

 

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