漫画全話レビュー「めぞん一刻 第017話「ギンギラギンにさりげなく」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1981年10月30日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1981年晩秋 音無響子、管理人就任1周年、およびそのパーティ

 

この頃の出来事
  • 10月1日 – 内閣が「常用漢字表」を告示。常用漢字が定められる。
  • 10月1日 – 福島放送(KFB)が開局。
  • 10月1日 – 東京12チャンネルがテレビ東京と社名変更。
  • 10月1日 – ラジオ関東がアール・エフ・ラジオ日本と社名変更。
  • 10月1日 – 東海道本線東京口に新型185系が本格デビュー。
  • 10月2日 – 日本コカ・コーラが栄養飲料「リアルゴールド」発売。
  • 10月5日 – 近鉄・西本幸雄監督勇退。
  • 10月5日 – ロッテが「雪見だいふく」を発売。
  • 10月6日 – エジプト・サダト大統領暗殺。10月14日に、ムバラク副大統領が後継大統領に就任。
  • 10月6日 – フジテレビのクイズ番組「なるほど!ザ・ワールド」(司会:愛川欽也・楠田枝里子)が放送開始(1996年3月終了)。
  • 10月10日 – 10月16日 – 大石寺で日蓮大聖人第700回遠忌大法要が執行される。
  • 10月13日 – 日本ハムがプレーオフでロッテ下し、前身の東映時代以来19年ぶりにパ・リーグ優勝決める。
  • 10月16日 – 北炭夕張新鉱でガス突出・坑内火災事故。坑道の火災をしずめるため、59人の不明者を確認しないまま、坑道を水没させる。最終的な犠牲者は93名。→北炭夕張新炭鉱ガス突出事故
  • 10月25日 – 巨人がパ・リーグの覇者日本ハムを4勝2敗で下し、V9最終年以来となる日本シリーズ制覇。この年の日本シリーズは全て後楽園球場で行われ、“首都決戦”と呼ばれた。
  • 10月27日 – 明星食品が「中華三昧」を発売。
  • 10月29日 – 宮崎自動車道が全線開通。

 

あらすじ

響子さんが一刻館の管理人に就任してちょうど1年。五代君は勇気を出して響子さんを食事に誘います。あっさりOKした響子さんでしたが、「ま・めぞん」と「豆蔵」で行き違いが生まれ…。また、同時に一刻館主催のお祝いパーティーも行われることになってしまいます。

 

みどころ

  • 初めてのすれ違い劇
  • 初めてのキス未遂

 

はじめに

今回は、響子さんが一刻館の管理人になって1周年のお話です。掲載誌のビックコミックスピリッツが、第10話から隔週化したものの、それまでが月刊誌だったため、たったの17話で作中では1年たったことになります。

 

さすがにこれは進みが早すぎると言うか、話が飛び飛びになりすぎるんですよね。と言うわけで、早めに隔週刊化してくれて、めぞん一刻的にも助かりました。

 

初めてのすれ違い

めぞん一刻は勘違いとすれ違いで出来ているのですが、今まで何回も勘違いは出てきてはいたものの、行動が合わずにずれるすれ違いは今回が初めてとなります。

 

五代君は「ま・めぞう」と響子さんに告げるのですが、響子さんは音的に似ている「豆蔵」だと思ってしまいます。五代君がいつまでま・めぞんで待っても響子さんは来ません。

 

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また、一刻館主催のお祝いが偶然にも響子さんが勘違いした豆蔵で行われたため、響子さんとしては五代君は間が悪いと思うものの、どちらにも出席出来るのである意味ラッキーと思うのですが、結局これは間違いで、途中で気付いた響子さんは急いでま・めぞんに向かいます。

 

7時まで待って来なかったら…8時まで待とう

五代君はいつまで待っても来ない響子さんを疑問を思いながらも、「7時まで待って来なかったら…8時まで待とう」と思うのですが、このセリフは凄く好きです。五代君の性格をこのワンフレーズで良く表していると思います。

 

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また、6時待ち合わせだったのですが、早めの5時半から五代君は待ち、そこから最終的には7時前まで待つので、五代君は約1時間半待ったことになります。響子さんの側から見ると、6時待ち合わせだったので、1時間弱の遅刻ですね。この間、五代君がイライラする様子が全くないことも良いです。これも五代君の性格を表しています。普通ならいくら好きな人とは言え、1時間待ちぼうけを食らえばイライラするもんですけどね。

 

携帯電話の存在

めぞん一刻でよく言われるのが、「携帯電話があったらあのすれ違い劇生まれないよな」と言うものなのですが、今回もその典型ですね。携帯電話があれば10分遅れたら「どうしたの?」と電話を掛けて終了です。すれ違いなんか生まれません。そういう意味でこのめぞん一刻の物語は、この時代だからこそ出来たんでしょう。

 

 

ただ現代に置き換えても工夫は出来ます。携帯電話を忘れた、電池が切れた、圏外だった、などなど。とは言え、通じない理由は限られているので、何回も何回も繰り返し起こるめぞん一刻のすれ違いは難しかったでしょうね。

 

相手の弱みにつけ込む五代君

以前にも書いたのですが、五代君は結構初期はゲスくて、相手の弱みにもつけ込みます。1時間遅刻した響子さんはこれくらい断らないかな…と様子を窺いながら肩に手を回し、響子さんも「遅れた私が悪いからこれくらいなら」と思うのでそのまま受け入れます。

 

これも以前書いたのですが、この初期は楽しい毎日を繰り返すドタバタコメディです。五代君と響子さんの関係が進展したら、そのドタバタコメディの展開に大きく影響を及ぼすので、毎回距離が近付いたと思ったらリセットするのですが、この手の話の場合、調子に乗った五代君がやり過ぎて響子さんの怒りを買うパターンが多いです。

 

折角距離が近付きそうになったのに、またプラマイゼロになる。こんなことの繰り返しなのですが、今回もその例に違わず、調子に乗った五代君が肩に手を回す以上のキスをしようとして引っぱたかれてしまいました。これでまた次回は関係がリセットされ、0からのドタバタコメディが出来ます。

 

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おわりに

今回は五代君と響子さんのすれ違いの話が初めて出てきて、五代君の性格を表すようなおおらかな五代君も見られました。

 

そしてなんと言っても、五代君と響子さんの距離が近付きそうになる。でもオチがありリセットされ、次回からはまたゼロからのドタバタコメディが始まる。この黄金の流れを見られる回でもありました。初期のめぞん一刻はこのパターンで基本成り立っています。

 

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