アニメ全話レビュー「めぞん一刻 第87話 「明日菜が妊娠?三鷹びっくり結婚宣言!!」」

あらすじ

1987年12月23日放送。

 

明日菜さんと一晩過ごしてしまった(偶然のキスだけですが)三鷹さん。誤解が誤解を生み、三鷹さんはの妊娠を明日菜さんの妊娠と勘違いし、響子さんに最後のお別れをして、九条家へ結婚の申し込みをします。

 

一方五代君は、相も変わらずキャバレーに泊まり込み、卒業試験の勉強中。そんな中、上京していたお婆ちゃんも帰ることになり、キャバレーで送別会をします。

 

ずっと真相を知らなかった三鷹さんですが、結納を済ませたあとに、妊娠だと知りますが時既に遅し。

 

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後の祭り

九条家お抱えの運転手さんも大変です。

 

付き合っている相手の男の介抱をし、その後「お察し下さい」と言われ、このあとやる事やるのをわかって、車の中で一晩過ごすと言う過酷な任務。

 

今回、運転手の勘違いで、三鷹さんの勘違いを加速させたり、明日菜さんのお母さんの勘違いを生んだのですが、「察して下さい」と頬を赤らめて言われ、一晩男の部屋から出て来なかったら、そりゃ誰でも勘違いします。

 

ちなみに、このあと明日菜さんは本当に妊娠して、五代君の結婚式の時には、既にお腹が大きくなっていましたが、三鷹さんの性格からして、おそらく明日菜さんと結婚すると決まった段階で、もう堪えることはないので、この結納の時にはとっくに手を出しているでしょう。なので、妊娠は勘違いだったからやっぱり無しとは言えない状況だったんでしょうね。

 

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そして、三鷹さんが諦めて明日菜さんの家に挨拶に行き、家に帰って見た時のテレビがこれ。「三友生命」ですから、八神のお父さんの三友商事関連会社でしょう。アニメオリジナルのシーンです。

 

高橋留美子さんの勘違いワールド炸裂

三鷹さんは明日菜さんに手を出して妊娠させたと思っていますし、明日菜さんは三鷹さんとキスしただけで有頂天で、いかにも凄いことがあった風な態度です。運転手は明日菜さんが傷物になったと思っていますし、それを聞いた明日菜さんのお母さんは、明日菜さんが妊娠したかも知れないと慌てます。勘違いが勘違いを生み、雪だるま式に騒動が大きくなる、高橋留美子さんワールドが炸裂していました。

 

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めぞん一刻のこの勘違いワールドって、どこかで誰かがある時勘違いに気付くのですが、それが全ての関係者には伝わらず、伝わらなかった人はそのまま暴走ってパターンが多いんですよね。

 

結局この騒動で、何のダメージも受けていないと言うか、全く普段通りで何も慌てふためくことがなかったのが明日菜さんのみ。それ以外の人はあたふたしたり、人生引っ掻き回されたり。天然は最強です。

 

お婆ちゃんのいる風景

原作漫画に比べて、アニメは物凄くお婆ちゃんの出番が多いのですが、今回さすがに物凄い違和感が…。

 

この辺の話は五代君、響子さん、三鷹さんの三角関係に完全決着が付く物凄く重要な話なので、ここはこの三人に絞って、三人の世界だけで話進めて欲しかったんですよね。お婆ちゃんとか親族とか他人は、この辺の経緯知らない方がロマンチックと言うか、五代君と響子さん(と三鷹さん)だけの秘密であって欲しかったと言うか。ちょっとアニメはお婆ちゃんが悪目立ちしすぎなんです。

 

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あくまでお婆ちゃんは主要キャラではなく、脇役であり、大事なときだけほんの少し背中を押す存在でいて欲しかったです。まあ見ているこちらの我が儘ではありますけどね。それが三鷹さんの人生が決着付く瞬間に立ち会い、それを伝えるような立場になってしまうのは、さすがに違うのではないかなと思います。

 

お婆ちゃんはこれで帰郷しますが、今回の状況だけは完全にアニメオリジナルで、来た意味も無ければ、来て何かをやったわけでもなく、帰るタイミングも意味が無い登場シーンでした。今までは一応、原作漫画の改編で登場するシーンがずれたりと、お婆ちゃん登場の理由はあったんですけどね。今回ばかりは本当にお婆ちゃんがいる意味が無かったんです。

 

三鷹さんの潔さがアニメでは…

原作漫画で三鷹さんは、明日菜さんの妊娠を聞き、即結婚を決める、物凄く潔い男なのですが、アニメは少し違っていました。

 

アニメではこの原作漫画の流れに一拍あって、「少し考える時間を…」と言っていました。と言うことは、つまり三鷹さんの頭の中で、中絶して貰って結婚はしない選択肢があったことになります。その後明日菜さんが原作漫画通り、「ご迷惑なら私ひとりで育てても…」と言ったところで結婚を決めるのですが、これだと無責任な男と思われるのが嫌で、結婚を決めた色合いが物凄く強くなってしまうんです。

 

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自分で書いていても物凄く細かいとは思いますが、まあそんな見方もあると言うことでひとつ。

 

響子さんとのお別れ

今回の話で完全に響子さんと三鷹さんの人生の袂が別れました。これで三鷹さんと響子さんの話は決着です。

 

響子さんに三鷹さんが明日菜さんを妊娠させたことを、いの一番に一の瀬さんが伝えていましたが、そこは三鷹さん本人の口から伝わるように、一の瀬さんには気を遣って欲しかったです。いつもは伝えるべき事をきちんと伝えなかったり、曲解して伝えたりするのに、今回に限っては、きちんとストレートに簡潔に伝えると言う…。

 

しかし今回実は響子さん、三鷹さんに物凄く残酷でいて、そしてストレートな言葉を掛けているんです。

 

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三鷹さんが響子さんに、明日菜さんと結婚することを報告に行った際、響子さんは「幸せになって欲しいと思ってる」と言ったんです。これって実は物凄く残酷で、もし響子さんが三鷹さんのことを好きだったり、未練があったり、嫉妬、怒りがあるなら、こんな言葉は絶対に出て来ないんです。「どういうこと!」「私が好きだってのは嘘だったの!」「この嘘つき!」こんな言葉が並ぶはずなんです。これはつまり、響子さんは三鷹さんを好きではなかった。もっと言えば、無関心に近い感情表現ではないでしょうか。

 

次の話で三鷹さんが五代君に、「あの人にとって…、少なくともぼくは、必要な男じゃなかったらしい…」と言うのですが、この響子さんの「幸せになって欲しいと思ってる」との言葉、態度を受けて、完全に自分が響子さんの眼中にないことを悟ったんでしょう。

 

原作漫画では

 

人生の積み重ね

最後の最後、明日菜さんとの結納が終わったあとに、三鷹さんは勘違いに気付き、妊娠だったことを知ることになりますが、これは卒倒します。自分の人生がによって決められてしまったんですから…。しかし、三鷹さんは好きではない女の人と、勢いでセッ○スしてしまうかもしれない人間ってことなので、三鷹さんが完全に被害者ってわけでもないんです。そういう人生を送ってきた自分の積み重ねが、現在の言動となって現れるわけですからね。そういう意味でも、響子さんとは結局結ばれる運命ではなかったんでしょう。

 

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