目次
あらすじ
1987年08月26日放送。
前回八神の父、三友商事の八神人事部長に気に入られた(と思っている)五代君。いざ三友商事の面接の日に、喜び勇んで一刻館を出発しますが、途中で産気づいた妊婦に遭遇してしまいます。
放っておけない五代君は、救急車だけ呼んで立ち去ろうとしますが、この妊婦の夫だと救急隊員に勘違いされ、一緒に救急車に乗せられてしまい、面接の時間が過ぎてしまいます。
実は八神人事部長に目の敵にされていた
前回八神の紹介により、三友商事の人事部長である八神部長に気に入られたと思っていた五代君ですが、実はこの時八神部長はお酒にかなり酔っており、五代君の事を全く覚えていませんでした。
それどころか、可愛い娘を使ってコネを作ろうとしてきた卑劣な男と認識してしまい、五代君は憎き相手となってしまいます。
ちなみにこの回の話で出てきていましたが、八神いぶきは八神部長が三十半ばの時にのやっとできた子供だそうなので、現在の八神部長の年齢は、35+17で52歳前後ですね。溺愛している様子がうかがえます。
前振りが秀逸
この回は前振りが秀逸です。
面接前夜の宴会で、断れない五代君に対し、響子さんが心の中で「本当に断れないんだから…」と思った事は、のちの救急車の件に繋がりますし、八神のお守りが安産祈願だった事も、当然のちの出産に関係してきます。
ところで五代君は就活の時、ベージュ色のスーツを着ていますが、これってどう考えても就活に向かない色ですよね。
五代君も悪い
妊婦の夫だと勘違いされて、救急車に一緒に押し込まれ、三友商事の面接に行けなかった五代君。不安だから一人で居たくない妊婦に、「あなた」と呼ばれ、罠にはめられた事はあるものの、救急隊員にきちんと説明できなかった五代君も悪いんですよね。散々説明する時間はあったわけですから。
ただこの要領の悪さ、自分を罠にはめた妊婦に対する優しさって、それまでにでき上がった五代君の優しく、そして優柔不断な性格が如実に表れているんです。
よくキャラクターが勝手に動き出すなんて作者が言う事がありますが、これまでにでき上がった五代君の性格からすると、五代君がこう動くことは「必然」なんですよね。
三友商事社員vsテニススクールコーチ
仮にですが、五代君が三友商事に入社できていたらを考えてみたいと思います。社会的ステータスは五代君と三鷹さんでどうなるんでしょうか。
お金だけでは計れないのですが、一番わかりやすいので年収で比べてみましょう。
三友商事はその名前の通り三菱商事、三井物産、住友商事がモデルでしょう。この三商社のざっくりとした年収は30歳で1,000万円を超えるようです。
三鷹さんの職業であるテニスのレッスンプロは、年収240万円~1,000万円と幅があるようです。三鷹さんの人気や生活ぶりから見ると、もしかしたら最上位、つまり1,000万円に近かったかも知れません。
しかしもう少し現実的に考えてみると、三鷹さんのマンションの家賃が20万円と作中で言っていました。勿論三鷹さんの家は資産家なので、実家から援助という事も十分考えられますが、三鷹さんの自立した性格と、実家との程よい距離感を考えると、実家からの援助は貰っていないんじゃないでしょうか。少なくとも家賃20万以下の月収なんて事はないでしょう。そこに三鷹さんの暮らしぶりから考えて、家賃+30万~40万と言うところが妥当かと思います。そうすると月収50万~60万円なので、年収は600万円~720万円ってところですかね、実家から援助を貰っていないとすれば、このあたりが妥当だと思います。
テニスコーチの年収を暴露します | テニスコーチ歴20年ジュリイが教えるテニスが100倍楽しくなるブログ
三商社の年収は30で約1,000万円。テニスのレッスンプロも上位者で1,000万円くらいと考えると、三鷹さんが物語終盤30を超えるので、五代君が三友商事に入ると、経済的、社会的ステータスで、三鷹さんと並ぶか、もしくは上回る事になります。
ついでに保育士の年収を調べてみたところ、経験年数8年の30歳過ぎで、年収324万円とのことでした。さすがに三商社、テニスのレッスンプロより低くなっちゃいますね。
保育士資格試験ポータル保育士seek -保育士試験・資格情報-
ちなみに遊びで調べただけで、時代の違いなどで正確な比較にはなっていない可能性が高いので参考までに。
原作漫画では
三友商事入社=八神と一生切れない縁
しかし万一上手く五代君が三友商事に入っていたら、一生八神との切れない縁ができていたんですよね。それはそれで、響子さんとの結婚後も八神がアタックを掛けてくるなんて、とんでもない話ができ上がりそうで見てみたい気がします。
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