アニメ全話レビュー「めぞん一刻 第66話 「八神の挑戦!未亡人なんかに負けないわ」」

あらすじ

1987年07月15日放送。

 

八神は響子さんに告げ口された対抗心で、必死で落ちた成績を取り戻し、響子さんに報告に行きます。

 

もうすっかり八神に対抗心丸出しの響子さん。茶々丸でのパーティーでグイグイ響子さんの本心を抉り出していきますが、担任から響子さんの本心を聞き、響子さんに悪いことをしたなと思い、元気付けに行くのでした。

 

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恋愛ごっこ

今回、落ちた成績を取り戻すため、そして成績さえ落ちなければ、一刻館に通うことに誰も文句を言えないとの思いから、倒れるまで必死で勉強する八神。

 

はっきり成績表をもらうときに、「トップに返り咲き」と友人が言っていたので、この学校で一番なんですね。

 

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二人っきりになった後のことを考えていなかったり、恋に恋する自分にうっとりしている節があったりして、恋愛ごっこの域を出ていないのですが、その恋愛ごっこの中では最大限に五代君のことを好きなんです。

 

陰湿な足の引っ張り合いではない

八神の五代君へのアタック、響子さんとの戦い方って、陰湿な足の引っ張り合いや、陰口で追い詰めるとかじゃないんですよね。あくまで正々堂々と真正面から、コソコソすることなく五代君を奪いに来ているんです。

 

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こういうところも八神を嫌いになれない理由でしょうね。

 

完全にライバル

響子さんは五代君に、自分が持ってきたケーキを食べるように迫ったり、茶々丸でぼかしながらも本心を打ち明けたりと、もうすっかり八神のペースに填まり、完全にライバル心剥き出しで対抗しています。

 

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こずえちゃんは響子さんをライバルだと思っていないので、八神のような言動は全く無かったので、こうやって響子さんの気持ちを動かす役には、本当に八神しかいなかったんです。

 

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八神も響子さんと正面から戦わず、響子さんに見えないところでコソコソやっていたら、もしかしたら勝機があったのかも知れません。

 

アニメでは八神はここで退場しない

この「弱虫」 は、原作漫画では八神が退場する話だったのですが、アニメではまだ退場しません。この改変には納得していませんが、実はこれには合理的な理由があるんです。

 

原作漫画アニメの最も大きな違いは、やはり五代君が就職浪人しないことでしょう。実際それで話が大分おかしくなっているのも事実です。しかし、この八神の退場改変理由はそこじゃないんです。キーワードは「季節」です。

 

以前にもこの件には触れていますが、アニメの第2期からは、作中の季節を放送時期に合わせて改変しています。例えばこの弱虫の話は、原作漫画では冬だったのですが、アニメでは放送している頃の実際の季節に合わせて夏です。

 

実はこの季節の変更により、いろんなところを改変せざるを得ない状況がこれまでにもあったんです。代表的な例を挙げると、響子さんが五代君のバイト先で泥水した話。あれは原作漫画では、真夏でビルの屋上のビアガーデンだったのですが、アニメの放送時期に合わせて、季節を秋にしてしまったので、普通の居酒屋に変わっていました。

 

このように、季節を変えると、話や登場人物まで変えなければならないことがままあり、今回の弱虫もそうだったんです。

 

本来の原作漫画では以下の流れでした。

 

  1. 秋:八神登場(教育実習期間)
  2. 冬:八神籠城(八神部長から就職の世話)
  3. 翌年秋:家庭教師 (五代君就職浪人中で八神三年)
  4. 翌年冬:弱虫(退場)

 

ところが、季節が変わったことにより、アニメ作中では真夏なので、五代君の就職活動がまだ先になってしまったんですね。なので、八神部長に就職の世話をしてもらう件を、冬まで寝かしておくしかなかったんです。

 

アニメの八神の流れは以下。

 

  1. 春:八神登場(教育実習期間)
  2. 夏:家庭教師
  3. 夏:弱虫(退場しない)
  4. 冬:八神籠城(八神部長から就職の世話)
  5. 冬:八神のバニー(退場)

 

ね?季節が変わったことにより、就職戦線に出遅れ、ギリギリまで就職が決まらない、冬にしか出来ない八神の籠城(五代君の就職苦労話)エピソードは、後に持ってくるしかなくなってしまったんです。

 

ちなみにこの辺で、就職浪人期間の一年間を無かった事にする工作が行われています。八神の原作漫画の流れを見ると一目瞭然ですが、八神は二年間五代君に付きまとうのですが、アニメでは教育実習期間から八ヶ月ほどに圧縮されています。

 

視聴者に配慮して季節を変えたことにより、至る所に無理が出てきてしまったんですね。八神の退場エピソードはその最たる例でした。

 

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原作漫画では

 

響子さんの本心が見えた

この「弱虫」は、響子さんが珍しく、と言うか多分作中唯一自分の本心を口に出して語った回でした。

 

惣一郎さんは好きなまま死んじゃいましたからね。それでまた新しい人を好きになったら、響子さんの中では二人好きになってしまうことになり、それはあり得ない、許されないことだと。五代君を好きと認めたら、惣一郎さんへの今までの気持ちが嘘になってしまうのではないかと。ここまでハッキリ響子さんが口に出して言ったのは初めてでした。

 

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