アニメ全話レビュー「寄生獣 セイの格率 第05話 「異邦人」」 評価はまだありません

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全体のあらすじ

平凡な高校生である泉新一は、ある日突然飛来してきた「パラサイト」の襲撃を受ける。間一髪で脳への寄生は免れるが、パラサイトは新一の右腕に寄生、同化してしまう。右手にちなんで「ミギー」と自ら名乗るパラサイトと人間の奇妙な共生生活が始まることに―。周囲に真実を話すことができず悩んでいた新一だが、やがて新一とミギーは友情に近いものを感じるようになっていく。

 

しかし、新一とミギーの前には他のパラサイトが現れ始め、次々に人を殺し、また人がパラサイトを殺す事態に発展。新一の同級生・里美にも危険が迫る。その中で、高校教師として目の前に現れた田宮良子らパラサイトたちにもそれぞれの価値観が生まれ始める。 「われわれはなぜ生まれてきたのか?」

 

地球を壊し続ける人間たちを淘汰するために生まれてきたというパラサイトたち。そのパラサイトを殺し、生き延びようとする人間たち。「果たして生き残るべきはどちらなのか?」それでも、地球を、そして愛する人を守らなければいけない。ゆらぐ価値観の中で、新一とミギーはパラサイトとの戦いに身を投じていく。

 

今回のあらすじ

遅刻で道を急ぐ新一は、不良グループに絡まれている長井と遭遇する。長井を庇う新一。そこに現れる一人の女子高生、君嶋加奈。新一は里美の手当てを受け、二人は良い雰囲気になるも、旅行先では新一の両親の身に…。鳴り響く父からの一本の電話、ここから新一の過酷な物語が動き出す。

 

原作漫画だと

  • 第10話「こだわり」
  • 第11話「胸の穴」
  • 第12話「別れ」途中まで

 

サブタイトルの元ネタ

サブタイトルは書籍名から取っているのですが、今回はこちら。

 

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今回は原作漫画の12話途中まで

今回は原作漫画の第10話から第12話の途中まででした。

 

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アニメ5話で原作漫画約12話分を消化です。ここまでのアベレージだと、アニメ1話で原作漫画の2.4話分ですね。単純計算でアニメ24話×2.4話で57.6話を消化できることになります。原作漫画は全63話なのでこのペースでギリギリかなって感じですね。

 

遂に加奈登場

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最初は不良の話をカットしたことにより、もしかして加奈が出ないのかと不安になりましたが、無事今回加奈が登場しました。ストーリー上超重要な役割がありますからね。出るんだろうとは思っても、加奈登場の伏線になる話がカットされたときは少し不安になりました。

 

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今風にアレンジは仕方がないと思っているので良いのですが、加奈は原作漫画と随分変わりましたね。不良娘の設定なのですが、ただ可愛いだけの女子高生になっているような。

 

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ちなみに変わったのは加奈だけではなく、加奈のボーイフレンドだった光夫も見る影はなし。チーマー風になっていました。チーマーって表現も最早古いですね。

 

時代設定とやっていることのギャップ

これは前から感じていたのですが、今回は顕著で、時代は現代に置き換わっているのに、不良が幅を利かせているとか、高校同士の抗争があるとか、やっていることは80年代なんですよね。

 

遂にお母さんが…

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今回の話で遂に新一のお母さんが寄生獣の餌食になり死んでしまいました。これでミギーと新一の融合が更に進み、新一が変身することになります。ミギーとの融合だけではなく、色々なことが起こって成長したと言う事もありますけどね。

 

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言ってみればここまでが寄生獣のプロローグ、前置き、助走です。ここからが本当の意味での寄生獣です。

 

あしたのジョーでもそうなのですが、物語の本編に入る前に、しっかりとした前置きをやって、物語に深みを持たせるのは大事なんです。その前置きの時は多少退屈に感じるかも知れませんが、本編に話が入ると、この前置きの重要さがよく分かり、今までの力を溜めて溜めてジャンプするような感じなので、物語が一気に爆発して面白くなるんです。

 

最近の漫画やアニメでは、そんな悠長なことをやっている間に打ち切りになってしまう場合がありますし、そもそも1クール物だと全13話ですからね。そんな余裕がなくなってしまいました。前置きのお陰で物語が面白くなった例だと、六田登の「F」もそうですね。

 

原作漫画の不気味さ

アニメはアニメで面白いので十分楽しんでいるのですが、やはりどうしても原作漫画と比較すると、あのなんとも言えない不気味さは相当失われてしまっていますね。

 

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作者の岩明均は決して絵が上手い漫画家ではないのですが、寄生獣の物語と、あの何とも言えない表情や、目が死んだ絵柄と言うのが奇跡的にマッチして、不気味さが物凄く良く表現されていました。アニメの寄生獣は時代を現代に代えてしまったこともあり、登場人物がみんな小綺麗でスマートになった分、あの原作漫画独特の不気味さはかなりわれてしまいました。

 

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