マフィアのボスを目指して「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風」レビュー

 

目次

スタンドバトル

今回も個性豊かなスタンドが登場し、そのような使い方をするのかと感心するスタンドバトルが盛りだくさんです。今回も順を追って見ていきたいと思います。

 

第1戦「ジョルノ・ジョヴァーナ(ゴールド・エクスペリエンス)△-△広瀬康一(エコーズ ACT3)/ネアポリス(ナポリ)」

承太郎の依頼でジョルノを調べに来た康一とジョルノのスタンドバトル。いつものジョジョのごとく、初戦は命のやりとりにまでは発展しない模擬戦のような物。お互いに手加減をしていたことから勝負とはならずでした。

 

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【ジョルノ・ジョヴァーナ(ゴールド・エクスペリエンス)】

破壊力 – C / スピード – A / 射程距離 – E(2m) / 持続力 – D / 精密動作性 – C / 成長性 – A

 

テントウムシがモチーフの近距離パワー型スタンド。 触れた物体に生命力を注ぎ込み、そこから動物や植物といった生物を生み出す能力を持つ。

 

第2戦「ジョルノ・ジョヴァーナ(ゴールド・エクスペリエンス)○-×ブチャラティ(スティッキィ・フィンガーズ)/ネアポリス(ナポリ)」

この第2戦から命の遣り取りのあるスタンドバトルへ変わります。そしてこれもお約束で、早い段階で戦ったスタンド使いとは仲間になる法則通り、この後ブチャラティおよびその仲間たちとジョルノは合流し、ボスの座を狙うことになります。

 

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このスティッキィ・フィンガーズはユニークで、どんな物体にもジッパーのような物を取り付けられ、その中を通ったり隠れたり出来ると言う物。前回の第四部でもユニークスタンドが様々出てきましたが、この第五部でもそれは健在でワクワクしました。

 

このバトルでジョルノはブチャラティチームに入り仲間になりました。ここからはこのブチャラティチームがマフィアの組織の中でのし上がっていく事を目指します。

 

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【ブチャラティ(スティッキィ・フィンガーズ)】

破壊力:A / スピード:A / 射程距離:=E(2m) / 持続力:D / 精密動作性:C / 成長性:D

 

近距離パワー型の人型スタンド。 触れた対象(生き物も可)にジッパーを取り付ける能力を持つ。このジッパーは遠隔からも開閉が可能。 別の空間を作り出して物を隠す、ジッパーを開ききって切断・逆に閉じて縫合したりとかなり応用が利く。

 

第3戦「ジョルノ・ジョヴァーナ(ゴールド・エクスペリエンス)&広瀬康一(エコーズ ACT3)○-×ポルポ(ブラック・サバス)/ネアポリス(ナポリ)」

ジョルノは先のバトルでブチャラティの仲間になった物の、正式にマフィアの組織に入ったわけではありません。今回はそのマフィアの組織に正式に加入するための入団テストです。刑務所に収監されている組織の幹部ポルポのテストに合格すれば入団が認められます。そしてそのテストとは渡されたライターの火を24時間消さないことと言う不思議な物。ポルポは塀の中にいるのだから、見えないところで消えてもわからないと思うでしょうがそうは問屋が卸しません。

 

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そんな重要な時に訪ねてきたのは荷物を盗まれた康一。この康一が邪魔をしたり、出てきたポルポのスタンドを相手に共闘したりとの三角関係がたまりません。

 

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【ポルポ(ブラック・サバス)】

破壊力 – E(押さえつける力はA)/スピード – A /射程距離 – A /持続力 – A /精密動作性 – E /成長性 – E
影の中に潜み、標的を追撃する能力を持つ。 本体の意思に関係なく一定の法則に基づいて行動し攻撃してくる自動操縦型。

 

第4戦「ブチャラティ(スティッキィ・フィンガーズ)&レオーネ・アバッキオ(ムーディー・ブルース)○-×ズッケェロ(スタンド ソフト・マシーン)/カプリ島沖」

ポルポの入団テストを無事クリアしたジョルノ。今回は死亡したポルポの遺産を巡っての争いになります。今回のスタンドバトルからブチャラティの仲間が登場します。徐々に明らかになっていくそれぞれのスタンドにはワクワクしました。

 

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今回仲間でスタンド能力が明らかになったのはアバッキオ。人物の過去の行動を再生出来ると言うユニークな物で、第四部から続き極端なスタンド能力が続きます。ジョルノにしても物を生き物に変えるなんて戦闘向きとは思えないスタンド能力でしたが、このアバッキオも同じく戦闘向きではないスタンド。ところがこんな役に立たなそうなスタンドでスタンドバトルが成立し、相手を打ち負かしてしまう工夫のしどころが実に面白いです。

 

【ズッケェロ(スタンド ソフト・マシーン)】

破壊力 – A / スピード – C / 射程距離 – E / 持続力 – A / 精密動作性 – D / 成長性 – E

手にしたレイピアで刺した物体を、空気を抜かれた風船のように萎ませるスタンド。生物の場合は萎んでも生存可能だが、意識を失い行動不能になる。本体自身を萎ませることも可能で、この場合は萎んだままでも平面の状態で自由に行動することが出来る。 破壊力と持続力以外のパラメーターは低いので、正面切って戦うことには向いていないことが弱点。

 

【レオーネ・アバッキオ(ムーディー・ブルース)】

破壊力 – C / スピード – C / 射程距離 – A(再生中に限る) / 持続力 – A / 精密動作性 – C / 成長性 – C
過去にその場所にいた者の行動をビデオのように再生(リプレイ)できる。 ユニークで便利な能力だが、スタンド能力の再現や再生中は攻撃・防御が一切出来ないなど欠点が多く、戦闘向きではない。

 

第5戦「ジョルノ・ジョヴァーナ(ゴールド・エクスペリエンス)&グイード・ミスタ(セッ●ス・ピストルズ)○-×サーレー(クラフト・ワーク)/カプリ島」

ポルポの隠し財産を狙うジョルノ一行と、横取りをしようとする他のチームの攻防戦第2戦はカプリ島上陸直後でした。ここでは仲間のミスタがスタンドバトルに参戦。ミスタのスタンド能力が明らかになりました。

 

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ミスタのスタンド能力には見覚えがあることかと思います。これは、第三部に登場したホル・ホースのスタンド能力に酷似しています。違いはと言うと、ホル・ホースは銃と弾丸そのものがスタンであり実体ではなかったのに対し、ミスタのスタンドは実体のある弾丸に取り憑く6体のスタンド群であること。どちらが使い勝手が良いのかは判断しかねますが、このセッ●ス・ピストルズの6体のスタンドにはそれぞれ個性があり、弾丸が放たれた後でもスタンド自身の判断で機転を利かせる事が出来ます。

 

【グイード・ミスタ(セッ●ス・ピストルズ)】

破壊力 – E /スピード – C /射程距離 – 弾丸の届く距離まで /持続力 – A /精密動作性 – A /成長性 – B

 

発射された弾丸に取り付き、ある程度軌道を操作する事が可能になる。彼らが操った弾丸はスタンドにもダメージを与える事ができる。

 

【サーレー(クラフト・ワーク)】

破壊力 – A / スピード – A / 射程距離 – E / 持続力 – C / 精密動作性 – E / 成長性 – E

 

本体やスタンドが触れた物体をその場に固定する能力を持っている。 その固定化はいくつでも可能で、固定した物体に叩いたりする事でエネルギーをためて解除するとそのパワー分の速度でエネルギーを加えた方向に飛ばすことができる。

 

第6戦「ナランチャ(エアロスミス)○-×ホルマジオ(リトル・フィート)/ネアポリス(ナポリ)」

このスタンドバトル前からボスの娘トリッシュが護衛対象として参加。この時点ではスタンド使いではありませんがのちにスタンド使いになります。ここからのブチャラティたちの目的は『ボスの娘トリッシュをボスのところへ無事送り届けること』になります。

 

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今回スタンドバトルを行うのは仲間のナランチャ。仲間のスタンド能力はどんな物なのかを紹介するスタンドバトルが続きます。ここでは、攻撃した物を小さくしてしまうスタンド使いホルマジオとのスタンドバトル。小さくなり非力で圧倒的不利な状況から、どう頭を使って挽回するかのスタンドバトルのお約束のようなエピソードです。これは、第三部であったポルナレフが子供になってしまった対アレッシー戦に似ています。身体的に退化させられる物の、知恵と勇気で相手を打ち破る。お約束のバトルです。

 

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【ナランチャ(エアロスミス)】

破壊力 – B / スピード – B / 射程距離 – 数10m / 持続力 – C / 精密動作性 – E / 成長性 – C

自由に操作できるプロペラ戦闘機と、本体の片目に追従するレーダーの2部分からなるスタンド。
レーダー部分では二酸化炭素を検知することができ、ナランチャが目視できない場所でも二酸化炭素レーダーを通して位置(敵が呼吸している場所)を確認し、機銃や爆弾で攻撃できる。プロペラで敵を切り刻むという荒業を見せたことも。

 

【ホルマジオ(リトル・フィート)】

破壊力-D/スピード-B/射程距離-E/持続力-A/精密動作性-D/成長性-C

ロボットのような姿をした人型のスタンド。本体は暗殺チームのホルマジオ。人差し指に長い刃がついており、この刃は武器として用いるだけでなく、切りつけた物を縮小する能力を有している。

 

第7戦「パンナコッタ・フーゴ(パープル・ヘイズ)&レオーネ・アバッキオ(ムーディー・ブルース)&ジョルノ・ジョヴァーナ(ゴールド・エクスペリエンス)○-×イルーゾォ(マン・イン・ザ・ミラー)/ポンペイ」

今回明らかになる仲間のスタンドはフーゴのパープル・ヘイズ。これでブチャラティファミリーの人物紹介およびスタンド能力紹介は全員終了。全ての仲間について一体どう言うキャラクターでどのようなスタンド能力なのかが判明しました。

 

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対する敵のスタンド能力は鏡の中の世界へ引きずり込むと言う物。鏡と言えば第三部のJ・ガイルが印象的ですが、J・ガイルは鏡の中を自分が移動する能力だったのに対し、こちらは鏡の中に相手を引きずり込む能力。

 

【パンナコッタ・フーゴ(パープル・ヘイズ)】

破壊力 – A / スピード – B / 射程距離 – C / 持続力 – E / 精密動作性 – E / 成長性 – B

 

中距離パワー型の人型スタンド。 拳に装着した小型のカプセルに殺人ウィルスを培養している。カプセルは脆く、壊れた途端に付近にウィルスが散布され非常に危険。

 

【イルーゾォ(マン・イン・ザ・ミラー)】

破壊力 – C / スピード – C / 射程距離 – C(鏡の中では数100m) / 持続力 – D / 精密動作性 – C / 成長性 – E
鏡を出入口として対象を「鏡の中の世界」に引きずり込む能力を持つ。

「鏡の中の世界」とは、現実世界の全ての物質が左右逆に存在し、生物は存在しない「死の世界」になっている。また、「鏡の中の世界」内の物質は本体とこのスタンド以外、誰も動かす事ができず破壊する事もできない。

 

第8戦「グイード・ミスタ(セッ●ス・ピストルズ)&ブチャラティ(スティッキィ・フィンガーズ)○-×ペッシ(ビーチ・ボーイ)&プロシュート(ザ・グレイトフル・デッド)/フィレンツェ行き列車内」

ボスの指示でフィレンツェへ行くことになったジョルノ一行。その移動中の列車でスタンド使いに襲われます。ここではなんと亀のスタンド使いが味方(?)になります。この亀のスタンドはその甲羅の空間に実在の部屋が出来る物で、暫くはこの空間に潜んで敵をやり凄そうとします。

 

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今回のスタンドバトルは、ブチャラティチームのオリジナルメンバーであるブチャラティとミスタのコンビによるバトルでした。敵は周りを老化させる能力のスタンドと、どんな障害物をも通過して何でも釣り上げられる竿のスタンド。この竿のスタンドを操るペッシの方が無能で使えない扱いだったのですが、このバトルの最中に劇的に成長して一番厄介な敵となってしまうところが面白いです。

 

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【ココ・ジャンボ(ミスター・プレジデント)】

破壊力:E / スピード:E / 射程距離:E / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:E カメの甲羅にある八角形の模様と、この模様の形に合った鍵をはめ込むことで、ココ・ジャンボはこのスタンド能力を発現させるように訓練されている。このカメの甲羅を境にして、なんと部屋が存在している。当然幻覚の類ではなく本物の部屋である。入室する際はカメの甲羅に体を突っ込む形になり、退室する際は天井から体をむき出すようにする。

 

【ペッシ(ビーチ・ボーイ)】

破壊力:C / スピード:B / 射程距離:=糸の距離 / 持続力:C / 精密動作性:C / 成長性:A 釣り竿の形状をしたスタンド。手元のリール部分が、恐竜の頭蓋骨のような形状となっているのが特徴。
壁や天井など、任意の場所に糸を垂らして標的がかかるのを待ち、針に触れた対象の中へ侵入し内部から相手を喰い破る。また、釣り竿の糸は対象の神経にまで絡み付いているため、糸を攻撃してもそのダメージは糸を通じてスタンドが釣り上げている対象へと返っていくため、一旦喰らいつかれたら事実上破壊も切断も不可能であると思われる。

 

【プロシュート(ザ・グレイトフル・デッド)】

破壊力: B / スピード: E / 射程距離: 列車一本程度は十分 / 持続力: A / 精密動作性: E / 成長性: C

 

生物(植物含む)を無差別に老化させるガスを放出する能力を持つ。老化させられた対象は身体だけでなく記憶力等も老化し、最終的には老衰して死に至る。

 

第9戦「ジョルノ・ジョヴァーナ(ゴールド・エクスペリエンス)○-×メローネ(ベイビィ・フェイス)/ローマ近郊」

今回のスタンドは実に変なスタンドです。これまでも変わったスタンドは出てきたのですが、「これはそもそもそれはスタンドなのか?」と思うくらいユニークというか無理矢理というか…。

 

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コンピューター型のスタンドに追跡対象の血液を取り込み、人間の女性に受胎させて産ませた者が対象者を追跡するスタンドで、そのスタンドには自我あります。厳密には遠隔操作型ともまた少し違うスタンドですね。

 

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第四部の仗助のスタンド『クレイジー・ダイヤモンド』でもそうでしたが、今回はジョルノのスタンド能力が成長し、物から体のパーツを作り出せるようになりました。仗助の場合も傷を治す能力のおかげで、気兼ねな味方を瀕死状態のピンチまで描けましたが、今回もジョルノのスタンド能力のおかげで、仗助の時と同じようにいくら傷付けられても回復可能です。まあこれは一歩間違うと最強過ぎて反則スレスレですが…。

 

【メローネ(ベイビィ・フェイス)】

破壊力:A / スピード:B / 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:?(教育次第) / 成長性:?(教育次第) パソコンに手足が生えたような外見のスタンドと、そのスタンドにターゲットの血液を取り込んでDNAを解析したのちメローネが選択した人間の女性に受胎させ産ませて作る「息子」という人型のスタンドの2体が存在。後者の「息子」の方が戦闘を行うのだが、遠隔操作型のスタンドであるにも関わらず「本体から距離が離れるほど、スタンドパワーも弱体化する」という原則に反してかなりの破壊力を備えている。