ジョジョの奇妙な日常「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない/荒木飛呂彦」レビュー 評価はまだありません

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第9戦「東方仗助(クレイジー・ダイヤモンド)○-×音石明(レッド・ホット・チリ・ペッパー)」

遂に現在最大の目的であった、形兆を殺して弓と矢を奪ったレッド・ホット・チリ・ペッパーを仗助、億泰、康一が追ってのスタンドバトル。また、ここでは第二部の主人公であり、第三部でも冒険を供にしたジョセフが来日。御年79歳です。さすが79歳だとヨボヨボで切なくなってしまいました。ただ、ここぞと言うときにはシャキッとしてバトルにも役に立ち、そこはさすがに元ジョジョの主人公でした。

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今回のバトルで現在最大の目的であった弓と矢の回収に成功。これで終わりかと思いきや…続きます。

 

【音石明(レッド・ホット・チリ・ペッパー)】

破壊力-A スピード-A 射程距離-A 持続力-A 精密動作性-C 成長性-A

 

能力は、「電気を操り、電気と同化する」こと。電気があるところならどこにでも移動可能であり、コンセントや電線の中を移動する。バッテリーなどの電源に潜むことも可能。触れた他の物体を電気と同化させて電線の中に引っ張り込むことで移動させたり感電死させることもできる。

 

第10戦「東方仗助(クレイジー・ダイヤモンド)&ジョセフ・ジョースター(ハーミットパープル)△-△静・ジョースター(アクトン・ベイビー)」

トニオと同じく、今回もバトルにはならないスタンド使いとの出会いです。

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この透明になる赤ちゃんは、のちにジョースター家の養子となり名前が付けられ、静・ジョースターに。また、この静(しずか)はジョウとも読めるため、この赤ん坊もまたジョジョであり、主人公の資格を持っています。

 

【静・ジョースター(アクトン・ベイビー)】

破壊力:E / スピード:E / 射程距離:なし / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:A

 

自身と周囲の物を透明にする能力を持ったスタンド。 連載当時には名前は無く、後付設定で名づけられた。

 

第11戦「東方仗助(クレイジー・ダイヤモンド)○-×岸部露伴(ヘブンズ・ドアー)」

遂に岸辺露伴が登場。まさか漫画家と言うキャラクターが、このジョジョのスタンド使いとして主要キャラになるとは思いませんでした。よくもまあ漫画家と言うインドアな職業でスタンドバトルを展開させることができますよね。この発想には驚きます。

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この岸部露伴の仗助たちとの関係性も面白くて、決して味方と言うわけではなく、ともすれば仗助の事なんて毛嫌いしています。しかし、後に出てくるある理由で共闘関係になるんです。敵か味方かだけでは片付けられない人間関係の複雑さや面白さもこの第四部のユニークさと魅力の一つです。

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【岸部露伴(ヘブンズ・ドアー)】

破壊力 - D / スピード - B / 射程距離 - B / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - A

 

人の記憶や能力を本にして読んだり書き換えることができる能力。基本的には、身体のどこかの部位が薄く剥がれるような形で「本」のページになる。「本」には対象の記憶している「人生の体験」が記されており、記述を読むことで相手や相手の知っている情報を知ったり、ページに書き込むことで相手の行動・記憶を露伴の思うとおりに制御することも可能となる。 「本」状態となった者は動くことが制限され、またページを破り取るとその相手はその部分の記憶を失って体重が激減してしまう。

 

第12戦「空条承太郎(スタープラチナ)&東方仗助(クレイジー・ダイヤモンド)○-×ネズミ(ラット)」

第三部でもオラウータンや犬、鳥のスタンド使いがいましたが、今回はそれらよりさらに知能が低いネズミのスタンド使い。思考力が低く、本能だけでしか生きていないため、これまでに無い厄介な戦いとなりました。また、ここでは承太郎が初めてスタンドバトルに加わりました。承太郎は第三部の最後に時を止められるようになりましたが、この能力を使えば何でもありに近い状態になってしまうため、ある程度隔離しないと拮抗したバトルになりません。そんなわけで、第四部では承太郎のスタンドバトルは少ないのですが、今回はその数少ない承太郎のスタンドバトルの一つでした。これは第六部でも同じで、すぐに一時退場させて暫く出てきません。

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【ネズミ(ラット)】

破壊力 - B / スピード - C / 射程距離 - D / 持続力 - B / 精密動作性 - E / 成長性 – C

 

砲身からは針を発射する。この針に当たると刺さった部分からドロドロに溶けてしまう。 ネズミはこの能力を活用して、家の人間をドロドロに溶かして保存食にしていた。

 

番外編「岸部露伴(ヘブンズ・ドアー)&広瀬康一(エコーズ ACT2)△-△杉本鈴美&アーノルド(幽霊)」

今回はスタンドバトルではないのですが、今後の物語に重要な影響を与える出会いなので記載しておきます。

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地図に書いていない道を見付けた岸部露伴は、広瀬康一を誘って調べに行くのですが、そこで出会ったのが杉本鈴美。彼女はスタンド使いではなく、15年前に殺された幽霊なのですが、ここからこの第四部のラスボスである吉良吉影の姿が徐々に浮かび上がてきて、岸部露伴と杉本鈴美との運命も明らかになってきます。

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当時読んでいたときは、この辺りの話も奇妙で面白いとは思ったのですが、スタンド使いではないどころか幽霊ですし、人を迷い込ませる道がありますしわけがわかりませんでした。ところが最後にこれらわけのわからないものがパズルのピースを当て嵌めていくかのごとく次々と繋がって感心しました。そしてある道で後ろを振り向くとどこかに連れ去られてしまうとの設定も最後にきちんと生かされるとは…。

 

ここで初めて名前はまだ分からないものの、『この杜王町に潜む殺人鬼を探す』ことが目的に加わりました。

 

第13戦「東方仗助(クレイジー・ダイヤモンド)&虹村億泰(ザ・ハンド)○-×矢安宮重清(ハーヴェスト)」

さあ、しげちーの登場ですよ。物凄く良いキャラです。そして最初は清々しいほどのクズで馬鹿です。しかしこの馬鹿さ加減がまた面白く、その馬鹿なしげちーが最後に力を振り絞って奮闘する姿には感動してしまいます。

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前回の杉本鈴美のエピソードでラスボスを思わせる存在が露わになりましたが、探すにしては情報もなにも無く、この話は一旦置いておいて、またしても日常のジョジョへと戻ります。ここではスタンドで上手い金儲けの方法を考え出したしげちーと、それを利用しようとする仗助と億泰の関係で、最初は上手く行っていたのですが、人間欲が出ると利益の取り分で喧嘩する物で…と言う話です。

 

【矢安宮重清(ハーヴェスト)】

破壊力 - E / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 – C

 

自称500体以上からなる、小さな群体型のスタンド。遠隔操作が可能で、物を集めることを得意とする。重清はこれを使い、町中に落ちていた小銭を集めていた。破壊力自体は低いものの、相手の皮膚を「集める」能力で削り取ることは可能であり、また眼球や頸動脈といった急所をピンポイントで狙えるため高い殺傷力を発揮する。バケツリレーのように重清自身を運ばせることで、素早い移動も可能。

 

第14戦「矢安宮重清(ハーヴェスト)×-○吉良吉影(キラークイーン)」

前回登場したしげちーが早くもこのバトルで退場。無茶苦茶良いキャラなんですけどねえ。

 

吉良は連続殺人鬼ながら静かで平穏な暮らしを望んでいるのですが、たまたましげちーが吉良のコレクションである手首を持ち帰ってしまったことから命を狙われることに。このバトルでは『馬鹿なしげちーが頑張る』のがグッとくるんです。

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杉本鈴美の幽霊に会い、この杜王町に連続殺人鬼が潜んでいること、そしてそれは今も続いていることを教えられるのですが、とは言っても一般人にその状況から犯人にたどり着くには、情報も証拠も何もありませんでした。ところが今回しげちーが奮闘したことで、連続殺人鬼である吉良吉影のボタンを仗助たちに託し、このたった一個のボタンからだんだんと吉良へと迫っていくことに。吉良が何故倒されたかと言えば、このしげちーが引きちぎったたった一個のボタンが切っ掛けであり、しげちーが袋を間違えたからなんです。ただ、これだけ良いキャラのしげちーがすぐに退場してしまったのは少し残念。とは言え、ただでさえ日常系ジョジョなので、引っ張ったら吉良に関係ない話などが入りだれたかも知れませんね。

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ちなみに、何故しげちーが連続殺人鬼である吉良に殺されたことが分かったかと言うと、連続殺人鬼の吉良に殺された魂は杉本鈴美が判別できるので、しげちーの魂を見た杉本鈴美は、『あいつ』に殺されたとわかったからです。

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このしげちーの死亡により、吉良を追うことができるようになり、これまで出会ったスタンド使いと杉本鈴美が一堂に会し、決意を新たに連続殺人鬼を追うことを誓います。ここでやっとラスボスが判明し、目的も一本に絞り込まれました。この時点が9巻の中頃。逆に言えば、9巻の中頃までハッキリとした目的もなく、ラスボスも分からないまま話が展開されてきたわけで、日常のジョジョと書いてきた意味がご理解いただけると思います。とは言え、じゃあこれからジョジョの奇妙な日常ではなくなるかと言ったらそんなことはなく、明確な目的はできた物の日常系であることは変わりません。

 

【吉良吉影(キラークイーン)】

破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - D / 持続力 - B / 精密動作性 - B / 成長性 - A

 

近距離パワー型。パンチで人体を貫通させる程のパワーはあるが、純粋な殴り合いでの戦闘能力はクレイジー・ダイヤモンドに劣る。 手で触れた物を「爆弾」にする能力を持つ。

 

第15戦「山岸由花子尾(ラブ・デラックス)△-△辻彩(シンデレラ)」

しげちーが死亡して重い話の後はまたしても日常系のジョジョ。康一のことを諦めていない山岸由花子は、運勢を変えると噂のエステに行くのですが…。

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山岸由花子&広瀬康一の恋愛話であり、エステなんて要素なので、とても連続殺人鬼を追う話と繋がっているように見えませんが、これものちに重要な位置付けで関わってくるので驚きました。最初に読んだときは、「また全く関係ない話か」と思ったのですが、このように一見関係ない話が全て繋がっていく様は非常に上手くできています。

 

【辻彩(シンデレラ)】

破壊力 - D / スピード - C / 射程距離 - C / 持続力 - C / 精密動作性 - A / 成長性 - C

 

手相や人相などの肉体のイメージを変換して運勢を変える。運勢を固定するには制約が課せられ、それを破れば変換した肉体のパーツは失われる。

 

第16戦「空条承太郎(スタープラチナ)&広瀬康一(エコーズ ACT3)△-△吉良吉影(キラークイーン&シアーハートアタック)」

しげちーが命を賭けて手に入れたボタンから、偶然吉良吉影と遭遇した承太郎と康一はその場でスタンドバトルに。ところが今回はしげちーを倒したキラークイーン本体ではなく、右手部分の遠隔操作できる爆弾とのバトルとなり、本体の吉良吉影は逃げてしまいます。しかしスタンド1体に付き一つの能力との法則から外れるような…。これをありにしてしまうと体のパーツごとに小型のスタンドが可能になるのではと思ってしまいます。

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ここでは康一のスタンドが更に成長してACT3になりました。ACT3ではこれまでの音とは打って変わって相手を重くする能力に。今までの音を出したり音の状況を再現する能力の方が面白かったのですが、至って普通のスタンドになってしまいました。しかしあまり今後出てきませんが、本人の意思でACT1も2も自由に変えられます。

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結局、シアーハートアタックの異常に気付き戻ってきた吉良吉影と承太郎&康一が戦ったのですが相打ち。倒れているところに駆け付けた仗助と億泰を煙に巻いて逃亡。辻彩のシンデレラを脅して顔を変えてしまったため、街に溶け込んでしまい行方が分からなくなりました。全く連続殺人鬼を追うことと無関係と思われていた辻彩までもストーリーに組み込まれて感心しました。このための辻彩であり山岸由花子だったんですね。

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【吉良吉影(シアーハートアタック)】

キラークイーンの左手に装着されている、戦車のようなスタンド。 「熱」に反応して対象を自動的に追尾し、爆発攻撃する。スタープラチナのパワーを以ってしても破壊する事が困難なほど硬い。遠隔自動操縦型のスタンドであるため、本体との距離に関係なく強力なパワーで動くことができるが、熱を追いかけるだけで攻撃がワンパターンになってしまうということと、視覚が連動していないために、異変があっても本体の吉良には何が起こっているのか把握できないという欠点がある。

 

【広瀬康一(エコーズ ACT3)】

破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - A

 

音を操る能力を持ったACT1とACT2から一変、相手を重くする能力を得た。 パワーが強くなった分、射程距離が短くなった(5m程度)。セックスピストルズやスパイスガール同様に自我を持っているのが特徴。 自身の事を「私達」と言っており、口調は正しいが汚い言葉を平気で言う。なお、この三つの形態は康一本人の意思で自由に切り替える事が可能(ただしACT3発動以降使われたのはACT1のみでACT2は発動していない)。

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