目次
長所と短所
- ○頭脳戦が良くできている
- ○狭い範囲での細かい物語
- △ジョジョの奇妙な日常である
- △ストーリーとは関係ない話が結構ある
はじめに
前回から始まったジョジョの奇妙な冒険の第四部『ダイヤモンドは砕けない』ですが、前回は初回の特殊演出でOPもEDもありませんでした。感想は後に譲りますがそれがこの2話から解禁となりました。
前回はジョセフが遠隔透視したアンジェロに仗助が目を付けられて家を狙われているところで終了。今回は仗助&承太郎vsアンジェロのスタンドバトルの話がメインとなります。
あらすじ
杜王町に潜む凶悪殺人犯、アンジェロのスタンドを目撃した仗助は、その件を承太郎に報告する。何らかの方法で人間の体内に入ってくるタイプのスタンドだと考えた承太郎は、自分が行くまで物を一切口にするな、水場に近づくなと仗助に注意するが、まさにその時、コーヒーを介して仗助の母・朋子の体内にスタンドが侵入してしまう!仗助は慌てることなく、ある行動に出るのだが―。
原作では
- 第004話「東方仗助!アンジェロに会う!①」の途中から
- 第005話「東方仗助!アンジェロに会う!②」
- 第006話「東方仗助!アンジェロに会う!③」
- 第007話「東方仗助!アンジェロに会う!④」
OPとED初公開
今回からOPとEDが付きました。
どう…なんでしょう。個人的にOPは…キツイです。歌っている人を調べると、どうもいわゆるアイドル俳優みたいですね。曲調や歌い方がジャニーズっぽいなと思ったら案の定でした。
アニメーションを見ると、90年代を舞台にしたのアニメなので、ディスコをイメージしているらしく、バックにミラーボールや光りが時折出てきていて、ジョジョたちもディスコをイメージさせるような踊りをしていました。しかし歌詞にジョジョに掛けて「徐々に」って入れるのはどうなんでしょうね。第三部でも「オラオラオラオラ」が歌詞に入っていましたが…。まあ4クールだと思うので途中でOPもEDも変わるとは思いますが…。
個人的な感想では、ジョジョは前期後期両方とも歌が良かったことも悪かったこともなく、どちらかが当たりでどちらかが外れだったので後期は当たりのはず…。
オープニングテーマ「Crazy Noisy Bizarre Town」(第2話 – )
作詞 - こだまさおり / 作曲 - 小田和奏 / 編曲 - MACARONI☆ / 歌 - THE DU(城田純、和田泰右、Jeity)
エンディングテーマ「I WANT YOU」(第2話 – )
作詞・作曲・歌・演奏 - Savage Garden
EDはやっぱりというかなんというか、作者の荒木飛呂彦さんが洋楽ファンなのでそこから持ってきましたね。過去のジョジョのEDも洋楽がありました。こちらは良くも悪くも普通。
仗助&承太郎vsアンジェロ
今回から遂に本格的なスタンド同士のバトルが始まりました。
最初にアンジェロが侵入してきたとき、仗助はクレイジーダイヤモンドで母親の体を貫いて胃の中のアクア・ネックレスを取り出していましたが…。別にクレイジーダイヤモンドのスタンドは痛みを感じさせない能力はないので、多分これ普通に体を貫かれた痛みありますよね。あまりにも速いスピードなので痛みを感じる暇さえないのかも知れませんが、一瞬だろうとそうでなかろうと、体を貫かれたことは事実な訳ですから。
最初に犠牲になったのは仗助の祖父・良平。毎回夜勤明けの帰宅後にはブランデーを飲むことを知っていたアンジェロは、瓶の中からブランデーのラベルに変形して騙し、それを開けてしまった仗助の祖父はアクア・ネックレスにやられて死亡。仗助はクレイジーダイヤモンドで祖父の傷を治すのですが失っていた命までは戻せず。ここで仗助のクレイジーダイヤモンドは、失った命まで蘇らせる能力はないことがわかりました。また、第1話で仗助に殴られた唇の傷が治っていないことから自分の傷も治せないことも判明。ジョジョはこのように物凄い能力がある一方、痒いところに手が届かない弱点があり、お互いその長所と短所を攻め合うスタンドバトルが面白いです。
しかし仗助の祖父の検死はどうなるんでしょうね。アクア・ネックレスに攻撃されて死亡したのは外傷があるので誰から見ても死因がハッキリ分かるのですが、仗助が傷を完全に治してしまったことにより、外傷が全くないままの死亡となり…。下手したらその場に居合わせた仗助が容疑者に…。
それにしてもアンジェロは執念深いですね。たまたまコンビニ強盗を邪魔されたことを根に持って、仗助を付け狙うのですが、そんなこと放っておけば自分の好きな快楽殺人でも強盗でもスタンド能力で無敵なのに…。まあここで放っておけるような淡泊な性格なら異常犯罪者にはなっていませんかね。
仗助の家に侵入したアクア・ネックレスは、お湯を沸かし水道を流し、家の中を水浸しにして自分が動ける範囲を確保したのですが…。このあとこの家の傷みがとんでもないことになるような…。カビが生えたりしてリフォーム代どうなるんでしょう。クレイジーダイヤモンドで水浸しになった壁や天井を水がない状態に戻せるんですかね。凄く変なことですが気になってしまいました。
主人公の交代
しかし今回の承太郎は役に立たなかった…。時間を止めるタイミングでも止めず、終始ピエロのように戸惑うだけ。まあこの辺主人公の交代ではある意味必要で、新しいパートになって主人公が変わったのに、相変わらず旧主人公が最強では主人公交代がスムーズに行きません。第三部の承太郎は主人公なので最強なのは当然として、第四部の主人公は仗助なのですから、このパートでは仗助が最強でないとね。
主人公の交代が失敗したと言えば…ドラゴンボール。ドラゴンボールは物凄く好きな漫画なのですが、主人公の交代との面で見れば失敗しました。セル編で悟飯に主人公を交代しようとするも、根強い悟空人気と、悟空の弱体化を上手く表現できなかったため、結局主人公交代できずでしたからね。もう一つはZガンダム。こちらは主人公交代の失敗ではないのですが、アムロを途中で出したら、やっぱりアムロの人気が根強く、視聴者はそちらにばかり注目してしまったため、アムロは途中退場さぜざるを得なくなりました。
このように過去の例を見ても主人公交代は本当に難しいんですよね。そのような意味でも7部8部にもわたって順調に主人公を交代し続け、なおかつ物語も続くジョジョは凄いです。
早くも当初のアンジェロを倒す
ジョセフが透視した恐ろしいスタンド使いとはアンジェロのことだったのですが、早くも第2話にしてそのアンジェロを倒してしまいました。大抵こういう場合、最初に予感したラスボスを雑魚から順を追って倒していくとの流れなので、初めて漫画を読んだときは「え?こいつがラスボスじゃなかったの?」と驚きました。あれだけ悪い予感、とんでもなく悪い奴と煽っておいてまさかの最初の敵ですからね。以後は特に目的もあやふやなまま仗助たちの奇妙な日常が続いていくことになります。この第四部は、その日常の中で徐々に浮かび上がってくるラスボスって展開が他のパートにはないユニークさです。
カーズ、アンジェロ、ディアボロ
アンジェロは仗助のクレイジーダイヤモンドにより、岩と同化してしまいました。しかし今回のアンジェロ岩は物凄い顔だけ浮いていますね。まあ次回もっと馴染むように埋め込んでしまうのですが…。
ジョジョを読んで最も嫌な最後は何かと言われれば、宇宙に放り出されて死ぬことも生きることもできなくなり、永遠に宇宙を彷徨うことになったカーズ。第五部のラスボスで死ぬ瞬間を永遠に繰り返すディアボロ。そして今回岩と同化してカーズと同じく生きることも死ぬこともできなくなったアンジェロ。この三人の最後(死に方)だけは勘弁して欲しい…。
総評
今回でジョセフが遠隔透視したアンジェロの件は早くも片付いてしまいました。この展開にはビックリ。あのような描写の場合、アンジェロがラスボスなパターンが多いんですけどね。この第四部はそれまでのジョジョの常識やパターンを大きく覆してきているパートでありそれが特色です。
そして次回は億泰の話。億泰はルックスやキャラを見ると主人公側の重要なキャラになるとは思えないのですが、これもまた良いキャラなんですよねえ。第三部でいうところのポルナレフポジションでしょう。こうやって徐々に仲間が増えていくことが、今までと比べて格段に多いのも第四部の特色です。ちょっとしたRPGみたいですね。
こんな人にお勧め
- 頭脳戦が好きな人
- 日常系が好きな人
- 狭い範囲での細かい物語が好きな人
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