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読んでいなかった大長編を読破
藤子・F・不二雄がお亡くなりになってから描かれた大長編ドラえもんは、別の作者が描かれた物なので、今まで漫画もアニメも見ていませんでした。しかしふと思い立って、折角なのでこの読んでいない大長編ドラえもんを読んでみました。
やっぱり藤子・F・不二雄作品は別格に面白い
wikiによると、第12作の「のび太と雲の王国」までが藤子・F・不二雄原作で、それ以降は藤子プロによる執筆だそうです。
やはり私が好きな大長編ドラえもんは第3作「のび太の大魔境」、第4作「のび太の海底鬼岩城」、第5作「のび太の魔界大冒険」、第6作「のび太の小宇宙戦争(リトルスターウォーズ)」、第7作「のび太と鉄人兵団」の5作品です。この頃は本当に大長編ドラえもんの黄金期でしたね。
第3作から第7作までは冒険する世界が世界規模、宇宙規模で、大長編ドラえもんならではのスケール感が凄かったです。漫画もアニメも日常の一話完結の話でしたが、大長編ドラえもんになると続き物のストーリー漫画になるので、毎月コロコロコミックを買うのが楽しみで仕方がありませんでした。本来一話完結のドラえもんで、「次のストーリーが気になる」なんて通常あり得ないことですからね。
印象に残っている名シーン
大長編ドラえもんでは、特に印象に残っているシーンがいくつかあります。
び太の大魔境では先取り約束機を使い、未来の自分たちが助けに来るシーン。そう来たか!と子供心に感心してしまいました。
のび太の海底鬼岩城では勿論バギーが自爆してしずかちゃんたちを助けるシーン。感動しました。
のび太の魔界大冒険では最後のシーンです。のび太がもしもボックスで元の世界に戻して、魔法が使えなくなった世界で、魔法世界を思い出してちょっと悪戯心で呪文を唱えてみたら、しずかちゃんのスカートがめくれてしまい、「風だよね、きっと」と言うシーン。これは非常にお洒落でした。
のび太と鉄人兵団では最後のシーンで、リルルが平和になった鉄人世界から、地球に観光に来てたんじゃないかと思わせるシーンで、不幸な歴史が変わって幸せになったんじゃないかとウルッとしてしまいました。
このように大長編ドラえもんでは、いつものドラえもんでは味わえない感動だったり、頭を使った戦略だったりがあり、物凄く印象に残っているシーンがあります。
もう冒険する舞台が残っていない
藤子・F・不二雄がお亡くなりになってからは、藤子プロや他の作家さんが描いているのですが、さすがに面白さがオリジナルと比べて半減しているんですよね。ただこれは同情すべき点もあって、もう冒険の舞台はやり尽くしてしまって、もう新たな舞台がないんです。
恐竜世界、宇宙、魔境、海底、パラレルワールドの魔法世界、宇宙戦争、地底。想像しうる全ての冒険の舞台をオリジナルの時点でやり尽くした感があるので、新たに冒険の舞台をと言っても苦しいんです。逆に考えると藤子・F・不二雄がご存命なら、一体どういう世界で冒険をしていたんでしょうね。
近年は初期のオリジナル作品をリメイクしたりしています。そのことからももうネタ切れはハッキリ見て取れます。ただディズニーやアメコミヒーローなんかはそうですが、作者が亡くなっても続く作品はあるので、ドラえもんもこのようになれば良いんですけどね。
こんな人にお勧め
- 藤子不二雄が好きな人
- 藤子不二雄Aが好きな人
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