漫画全話レビュー「めぞん一刻 第027話「引退宣言」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1982年3月30日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1982年2月 音無響子、母親によって管理人引退宣言をされる

 

この頃の出来事
  • 3月1日 – テレビ東京で初の系列局であるテレビ大阪開局。
  • 3月15日 – トヨタ自動車が「ビスタ」を発売(1980年に発売された「カムリ」の姉妹車)。
  • 3月21日 – 札幌市営地下鉄東西線の白石駅 – 新さっぽろ駅間が開業。
  • 3月27日 – 韓国プロ野球が開始。
  • 3月29日 – メキシコのエルチチョン山が大噴火。火砕流が発生した他、エアロゾルで世界の平均気温が0.3℃程低下。死者2000人以上(1万7000人が犠牲になったとされる資料もあり)。
  • 3月30日 – 山陽自動車道の龍野西IC – 備前IC間開通(山陽自動車道では最初の開通区間)。
  • 3月30日 – 朝日麦酒の飲料子会社として三ツ矢フーズ設立。
  • 3月31日 – フジテレビ系の朝のワイドショー「小川宏ショー」が17年の歴史に幕。

 

あらすじ

両親から一刻館の管理人を辞めるように強く言われた響子さんは、反発するように一刻館の修繕作業に乗り出します。しかしそんなことはどこへやら、母親の律子さんは響子さんに無断で管理人引退宣言をし、管理人室の荷物を運び出しでしまいます。

 

みどころ

  • 五代君は響子さんをおなぺっとにしている
  • 律子さんにより管理人引退宣言

 

はじめに

前回、響子さんの両親は響子さんに対して言葉で管理人を引退するように勧告しただけでしたが、今回はなんと勝手に引退宣言をし、響子さんが居ない隙に管理人室の荷物を全部運び出してしまう暴挙に…。

 

おなぺっと

四谷さんは覗きが趣味だと公言して憚らないのですが、何が楽しいのか男の五代君の部屋まで逐一様子を窺っているらしく、五代君の夜の性生活まで把握していました。五代君が響子さんをおなぺっとにしていると響子さんに言うぞと脅すものの、五代君はどうせ管理人室には聞こえないと高をくくっていたのですが…。響子さんはすぐそこにいて全部聞かれてしまいました。

 

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この時点で響子さんは自分が五代君の性欲の対象となっていることを知ったわけです。言葉にすると生々しいのですが、四谷さんのこの下世話な言動も、一応は「五代さんは私のことを好き」との情報の補完材料になっているんですよね。とすると、一応これも五代君と響子さんをくっつけるひとつの材料になっているのかも…。まあ嫌いな人にこんなことをされても嫌悪感しか湧かないと思うので、この時点で五代君への好感度はある程度高かったとは思われます。

 

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勝手に引退宣言

この勝手に引退宣言は凄いです。いくらなんでも娘の仕事に勝手に土足で入り、辞めさせるなんてあり得ません。愛情の裏返しなのはこの後読んでいけばわかるのですが…それでもねえ…。

 

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ちなみにこの時響子さんが着てたスタジャン(?)の模様はK。おそらく響子のKですね。めぞん一刻は登場人物の着ている服にも注目で、「5you(五代)」や「piyopiyo」などちょっと面白いものが結構あります。

 

勘違いを面白がる

空になった管理人室で四谷さんが佇んでいるところに響子さんが帰宅し、母親が勝手に引退宣言をし、荷物を運び出したことを知り、母親に抗議に行く響子さんは、たまたま手に持っていたたこ焼きを四谷さんに渡すのですが…。これを四谷さんは選別と受け取り、既に茶々丸で出来上がっていた五代君らに伝えます。これって四谷さんは本当に選別だと思っていたんでしょうか。

 

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四谷さんのリアクションや性格を考えると、響子さんの本意ではない引退宣言と察知したものの、面白いからと五代君らに選別だと言ったんじゃないかなと思っています。

 

四谷さんの場合察しが悪いのではなく、わざと情報を抜かして伝えたりして、誤解を誘発して楽しんでいる節がところどころに見えますからね。

 

おわりに

今回と前回で異常な響子さんと両親の関係が明らかになりましたが、それでもまだこのエピソードは完結していません。そもそも次でも完結しないんですけどね。何故このような関係になったのか、どうやって和解するのか。これはまだ先のお話です。

 

単に気の強い娘と一刻館管理人に反対するキャラの強い両親ってだけで、ドタバタコメディとしては特に理由もなく面白い関係として描くのも十分ありなのですが、この関係についてきちんと理由を付け収束させるのはさすがです。そしてそこに一切無理がなく自然でした。

 

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