「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 第23話「風の吹く帝都」」解説・考察 評価はまだありません

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今回解説・考察するのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NO の第23話「風の吹く帝都」です。

 

原作をやっていない方はいまいち分からないこともあると思うので、原作の話を降りませながらアニメを1話1話追い、その都度出てきた謎やわかったことを解説したり考察したりしていきます。

 

原作のゲームがとっくの昔に出ているので、その先のことやどうなるかは全て分かっているのですが、あくまでアニメの『その時点まで』をネタバレなしで記載してます。ネタバレが気になる方も読んで問題ありません。

 

それでは早速解説・考察を書いていきたいと思います。

 

ちなみに、YU-NOの全話レビューは別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。

 

未視聴の人が知らない方が良いネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。

 

あらすじ

アマンダとともに帝都にたどりつき、レジスタンスと合流するたくや。
神帝を倒すため、レジスタンスと協力し城に忍び込むことに。
そんな彼らの前に帝都の刺客・仮面の女が現れるが…

 

今回の謎(★)とわかった(☆)ところ

  • ★クンクンを食べる
  • ★デオやカーツは収容所から帝都まで砂漠を踏破できた
  • ☆神帝は悪で儀式は狂言?
  • ☆絵理子先生は次元捜査官
  • ★時間は可逆歴史は不可逆とは?
  • ★因果律とは?
  • ☆哲学者エマニュエル・カント
  • ★ブリンダーの木とは?
  • ★事象の連続化現象(因果の渦)とは?
  • ☆デラ=グラントは400年ごとに同じ歴史が繰り返されている
  • ★事象測定器とは?
  • ☆新しい巫女が決まった
  • ★首輪から超念石が出てきたのは何故?

 

解説・考察

★クンクンを食べる

原作でも軽い描写でしたが、クンクンを食べる描写はアニメではほぼカットされていました。クンクンを食べようと短剣を差し出すアマンダ。OP。OPが明けたら既にクンクンを食べており、たくやがお墓を作っていたとの流れです。

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アニメでは帝都が近いですし、たくやとアマンダは空腹の描写がなかったので食べる必要はありませんでした。もっと言えばクンクンに運んで貰う必要のないストーリー構成となっていました。どのように変わっていたのか、詳しくは過去の記事で触れています。

 

★デオやカーツは収容所から帝都まで砂漠を踏破できた

収容所で反乱を起こしたデオやカーツですが、反乱が成功して看守を縛り上げてラクダなどその場にあった物を使い、砂漠を踏破して帝都に無事到着していました。クンクンに無理して運んでもらってクンクン死亡。れを食べたたくやとアマンダの選択は大きな間違いだったことに…。ガーゼルの塔からすぐに地上へ降り、デオやカーツたちと一緒に帝都に向かえば誰も死なずに辛い思いをしなくて済みました。

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☆神帝は悪で儀式は狂言?

アマンダがしきりに言う「儀式は神帝の狂言」だと言うのは本当でしょうか。次回わかるはずですが、ここまで何度も同じ事を繰り返し言うと言うことは…わかりますよね。このアニメは伏線をこれでもかとしつこく強調することが大好きです。

 

☆絵理子先生は次元捜査官

帝都で絵理子先生に助けられましたが、既に現代編でネタばらしがあったように、絵理子先生は次元捜査官です。次元犯罪者の龍造寺を追っていることなど、既にネタばらしされていますが、おさらい的な講義をここでしていました。原作だと現代編でのネタばらしは一切なく、ここで絵理子先生が出てくるのも驚きなくらい存在を忘れている状況でした。

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★時の流れは可逆歴史は不可逆とは?

以前の記事にしていますが、大まかには下記のようなことになります。

 

時間を戻ることはできる(時間は可逆)のですが、戻った時点で既に違う歴史が始まってしまうので、全く同じ歴史を繰り返すことはできない(歴史は不可逆)と言うことです。このYU-NOの設定では、時間を戻った時点で『時間を戻った』と言う歴史が書き加えられてしまうので、そこから先は同じようですが以前と同じ世界ではないと言うことです。

 

★因果律とは?

以前の記事で書いてあることは下記のようになります。

 

難しそうな感じはしますが、要は原因があって結果がある。原因があって世界が作られると言うことです。本来、世界が変わるには因果律が必要なのですが、それを無視して簡単に飛び越えて次元を移動できる機器がリフレクターデバイスです。

 

☆哲学者イマヌエル・カント

絵理子先生の講義で例に出されていたイマヌエル・カントはドイツの哲学者です。原作ではこちらもドイツの哲学者でアルトゥル・ショーペンハウアーの理論を例に出していました。原作とアニメでは例に出す哲学者が代わり間S多が、言っていることはほぼ同じなので、あまり気にしなくても良いです。

 

★ブリンダーの木とは?

ブリンダー木のを以前説明した記事は下記になります。

 

要は世界線を座標などを記して正確に図解にしたもので、木の根に似ていることからブリンダーの木と名付けられました。シュタインズゲートで言う世界線であり、現代編で出てきたA.D.A.M.Sのような分岐図とと思っておいて差し支えありません。シュタゲの作者千代丸さんがYU-NOのファンで、このブリンダーの木からシュタゲの世界線の着想を得たものと思われます。

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★事象の連続化現象(因果の渦)とは?

難しそうな言葉ですが、要はループ構造です。ブリンダーの木で同じような図形(分岐と結果)の世界が連続して続いている状態を表します。つまり、デラ=グラントは400年ごとに同じ(ような)歴史を繰り返していると言うことです。

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☆デラ=グラントは400年ごとに同じ歴史が繰り返されている

絵理子先生の講義で出ましたが、デラ=グラントは400年ごとに同じような歴史を繰り返している因果の渦に囚われているとのこと。なので、絵理子先生はこのあとデラ=グラントが辿るであろう運命を知っています。ただ、それを次元捜査官の自分からたくやには言えないようです。ドラえもんのタイムパトロールみたいなものです。自分が重要なファクターであるたくやに余計な情報を与えて歴史を変えることは許されません。

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