今回レビューするのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NOの第11話です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
ちなみに、YU-NOの解説・考察は別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。
先の展開のネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。
目次
あらすじ
三角山地下からの出口を探すたくやと澪。
たどり着いた部屋には思いもよらぬものが…
そしてそこに現れた美月の意図とは…!?
みどころ
- 澪ルート終了
- カオスの矯正発生
感想
洞窟内の探検感がまるでなかった
前回最後に出てきた女性はやはりたくやの母・ケイティア(恵子)でした。しかし、夢の中のでき事とのこと。原作では違う人物だったんですけどね…。また、夢ではなく、広くて出口が見つからず、諦めかけていたときに目の前に現れました。人も変わっていますが、夢になったことも変わっていました。原作を大胆に変えるの好きですね。
その後はケイティアが夢の中で立っていた場所に宝玉があり、やっと1個目の宝玉をゲット。原作のゲームでは宝玉を集めることが1番の目標で、その中で色々な物語が起こっていたのですが、アニメでは宝玉に関しては力を入れていないようです。ただ、ここはアニメという媒体なので仕方がないかなと。ユーザーが自分で動かして行う宝玉集めを、受動的に見るTVで延々やっても仕方がありませんからね。
結局、この洞窟の抜け道は宝玉のあった滝の裏側にあったのですが、あっさり洞窟を抜けちゃいました。原作ではここの絶望感や閉塞感凄かったんですけどね。
また、たくやはリフレクターデバイスのこと、並行世界のことを澪にここで告げていました。で、やはりとお思いでしょうが、これもアニメオリジナル。原作では澪にリフレクターデバイスのことも並行世界のことも言っていません。
そんな無理矢理下ネタ入れなくても…
ずっと気になっていたのですが、アニメでそんなに無理して下ネタ入れなくても…と。今回も宝玉から玉、股間の玉なんてギャグや、その他にも下ネタをたくさん入れてきました。YU-NOの魅力はそこじゃないと思うんです。
そもそも、原作はゲームなので、ユーザーが能動的に女性の胸や下着をクリックすると下ネタを言うとの流れで、もっと言えば心の中に留めておいて言わないことも多かったです。しかし、アニメ制作スタッフはこのような下ネタを堂々と言う主人公を魅力と受け取ったみたいです。そこがキモではないと思います。また、場を明るくするため、落ち込んでる相手に冗談で言うことも多かったので、アニメのようになんの脈絡もなく…なんてことはここまで多くなかったです。
三角山の謎が明らかに
今回は現代編でメインとなる三角山の謎が解明されました。いつ誰がどのように建てたかはまたこの後に出てくるのですが、現代編で分かる範囲のことはこれで全てです。
落雷描写が最初に少なかったのでいまいち分かりづらいのですが、三角山のあの機械は周辺から超念石を持ち出そうとするとその者に対して落雷が起きる…と言うことです。異世界編ではもう少し違うのですが、それはあとのお楽しみと言うことで。
海岸工事では久々に豊富が出てきました。YU-NOは各ヒロインのルートに分かれているので、亜由美ルート以外だと豊富の出番はめっきりなくなってしまいます。この落雷事故の責任は有馬主任の責任だと言い放つ相変わらずのクズっぷり。
また、美月は拳銃自殺してしまいました…。原作では機械が暴走して落雷が洞窟内にも発生し、それに貫かれて死ぬ…とのものでした。亜由美自殺ループと言い、死に方を変えるの好きですね。この辺を変えすぎると、原作本来の趣や伝えたかったことなど変わってしまうので危険だと思うのですが…。なので、美月はまだ息があり、たくやに無念の言葉を残しながら息を引き取る切なさがなくなってしまいました。
リフレクターデバイスを岩の隙間に落としてしまい、澪と一緒になって必至で取り戻そうとするのもアニオリです。原作ではこんなシーン一切ありませんでした。このシーンを追加したことにより、原作と比べてなにがしたいのか、なにを伝えたいのか、このおかげでなにが面白くなっているのか…わかりません。
最後は龍造寺家の庭にある井戸と洞窟が繋がり、そこに神奈と結城が来ていてロープにより引き上げて貰い脱出完了。アニメでは結城が投げたロープを使って緯度から上がったのですが、原作だとこれを世界線をいったり来たりし、ロープをアイテムとしてゲットする必要がありました。原作をやったことがある方なら、一旦ここで脱出できなくて詰まってしまい、他の世界線に飛んでアイテムを探して、それからまた戻って脱出した人も多いはず。そんなゲーム的楽しさもこの澪ルートにはありました。
澪ルート終了
今回最後にカオスの矯正が発生したので、これで澪ルートは終了です。香織ルートの後は確かに美月ルートの序盤に入ったのですが、その後完全に澪ルートへと切り替わりました。なので、数話前の美月ルートは暫くほったらかしになってしまい、梅さんの言っていた言葉の意味だったり龍造寺の正体は放り投げられたままです。次回予告に出ていたサブタイトルからも、次は美月ルートで確定。最後に神奈ルートです。
美月ルートとは言っても、実は美月の存在感は薄く、実質絵理子&龍造寺ルートです。澪ルートでは三角山の謎が解き明かされましたが、美月ルートでは絵理子先生と龍造寺の謎が現代編でわかる限り解き明かされます。
総評
今回も色々改編しましたね。原作通りやれとは言いませんし、アニメならアニメに合った改編は必要だとは思っているのですが、YU-NOは首をかしげるような改編が多いです。終わったときに面白かったーとなれば1番良いのですが…。
こんな人にお勧め
- タイムトラベル、タイムリープものが好きな人
- 異世界ものが好きな人
- 壮大な話が好きな人
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