アニメ全話レビュー「機動戦士ガンダム 第05話「大気圏突入」」

あらすじ

機動戦士ガンダム

ホワイトベースは南米の連邦軍本部ジャブローを目指すべく、地球への大気圏突入を敢行しようとしていた。そんなホワイトベースに、シャア少佐が攻撃を仕掛けてきた。戦闘は長引き、敵味方ともに帰還不能なポイントへと追いこんでいく…。ついに溶解して空中分解を遂げるザク。ガンダムも同じ運命をたどるのか?

 

見どころ

  • 人類史上初の大気圏突入戦
  • ガルマ登場

 

初登場人物

連邦軍
  • リード
  • カミラ

 

ジオン軍
  • クラウン
  • J.Q.
  • コム
  • ガルマ・ザビ

 

死亡登場人物

ジオン軍
  • コム(ガンダムガンダムハンマーで撃破され死亡)
  • ジェイキュー(J.Q.)(ガンダムのバルカン砲で撃破され死亡)
  • クラウン(大気圏突入時の戦闘で燃え尽き死亡)

 

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初登場メカ

ジオン軍

 

 

はじめに

今回はガンダムの中でも有名なエピソードで、大気圏突入間際の戦闘が見所です。またしても無謀な作戦を立てるシャア。案の定全滅する部下。シャアの部下はたまりません。

 

そして最後には前半の重要な登場人物であるガルマが登場します。シャアの思惑を見せるために、このガルマの存在は欠かせません。ガルマというフィルターを通し、視聴者はシャアの真意を見ていくことになります。

 

放送内容

シャアの戦果

今回、シャアはまたしてもザク3機の補給を受けました。

 

シャアがサイド7でザクを2機失い、サイド7外の宇宙でもザクを1機失った最初の戦闘が、0079年9月18日。その後、ドズルからザク2機の補給を受けるも、あっさりパプア級補給艦旧ザクと共に轟沈。9月23日に大気圏突入戦前にザク3機の補給を受けるも、またしても全機轟沈。そしてシャアザクとシャアだけ生還…。

 

このたった6日間の間に、シャアはザク6機を失っているんです。更に付け加えると、補給に来た補給部隊、パプア級補給艦旧ザクまでやられているた、ため、シャアが関わった戦闘でザク6機、旧ザク1機、パプア級補給艦1機をたった6日間で沈められているんです。ハッキリ言って大失態です。洒落になっていません。

 

ここで少し注目したいのが、ここまでの補給を送ってくれたドズルの面倒見の良さです。普通ここまでやられっぱなしだと見捨てられたり、指揮官を変えられてもおかしくないんですけどね。ジオン軍を率いるザビ家は、お互いに思惑があったり牽制し合っていて、宇宙規模の兄弟喧嘩の様相もあるのですが、このドズルは終始兄貴分の良い上官なんです。

 

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大気圏突入戦~その時ジオンは~

今回最大の見所は人類史上初の大気圏突入戦なのですが、これもまたシャアの立案は無茶苦茶です。リミット2分ですよ。2分で第1目標木馬、第2目標敵MSと言われてどうしろと…。しかも古今東西このタイミングで戦闘を仕掛けたことがない未知の戦闘です。

 

そしてまたしてもシャアの部下に対しての「自分も出来るからお前も出来るだろ」との趣旨の指示。そりゃ天才パイロットのシャアなら出来ますけどね。一兵卒とザクには無理なんですよ…。

 

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大気圏突入戦~その時連邦は~

ちなみに、この時アムロはもしシャアが仕掛けてきたときのために戦闘配置についているのですが、シャアが仕掛けてきたと分かったときのアムロのテキパキとして戦闘準備がたまらなく格好良いです。それまでウジウジしていたり、ブライトに言われ放題だったのですが、この時のアムロは「やってやるぞ」感があり戦闘的で男らしかったです。

 

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この頃セイラは、ホワイトベースからMSに向かってオペレーターをしているのですが、このセイラの無責任なこと無責任なこと…。何を言っても言葉だけの「気をつけて」、「事実は事実」、「あなたなら出来るわ」など、突き放した言い方だったり、他人事の慰めだったり。

 

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そして劇場版ではなかったことにされたガンダムハンマーの登場もありました。宇宙は基本的に中距離以上の戦闘のはずなのに、このガンダムハンマーでどうしろと…。しかしなんとその余りにも頼りないガンダムハンマーでザクを撃破していました。

 

大気圏に突入してしまったガンダムは万事休すかと思われましたが、股間からサランラップ(耐熱フィルム)を指で摘まみ出して熱を遮断し大気圏を通過しました。このサランラップはテレビ版だけで、劇場版ではエアーに変わっていました。

 

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連邦の上官は偉そう

大気圏突入前に、また連邦の官僚体質が描かれていました。リード中尉の横柄さがそれです。終始部下に偉そうにし、あれしろこれしろと指示し、自分では何もせずふんぞり返る。典型的な無能で嫌な上官ですね。ジオンの高官の場合、しっかりした兄貴分タイプが多いんですけどね。連邦の高官は本当に腐敗しているんです。

 

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無駄死に

今回大気圏突入戦で、ジオンのクラウンがタイムリミットに間に合わず、大気圏に突入してしまい、燃え尽きて死亡しました。それ自体は仕方がないのですが、なんとか助けてくれと懇願するクラウンに向けてシャアはわざわざ、「ザクに大気圏突入の能力はない、だが無駄死にではないぞ」と告げるのですが、わざわざ死の恐怖に怯える人に対して、そんなことを告げなくても…。

 

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ちなみにこのクラウンにシャアは戻れと通信で指示したのですが、その通信は何故か通じていませんでした。また、アムロにもブライトの戻れとの指示があったのですが、バルカンの弾丸が残っているのでザクをやっつけてやると息巻き、一旦無視しているんです。ホワイトベースに戻れなかったのはアムロの判断ミスなんですね。

 

シャアの戦略

散々シャアは有能ではないと書いてきましたが、今回実は大気圏突入を仕掛けたシャアには戦略がありました。

 

Aプランとして大気圏突入戦で連邦を叩ければ一番良いのですが、駄目だった場合のBプランとして、大気圏突入角度を狂わせることで、地球でジオンが支配している地域に向かわせる二段構えの作戦だったのです。結果的にシャアは、大気圏突入戦でAプランは達成出来ませんでしたが、Bプランの思惑通り、ジオンが支配している北米へ誘導することに成功しました。そしてこの地球方面軍司令官であり北米軍司令官のガルマが待ち受ける地球での戦いへと発展していきます。

 

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おわりに

ガンダムの設定上、今回の大気圏突入戦は人類史上初となっているのですが、当然ガンダム史上でも初めてで、このあとのガンダムシリーズでも、大気圏突入戦は様式美としてちょくちょく出てくることになります。記念すべきガンダム初の大気圏突入戦でした。

 

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今回ガルマが登場したことで、シャアの思惑が徐々に明らかになっていきます。ザビ家四男であるガルマを通じ、シャアが何をしようとしているのか、ザビ家との因縁とはなんなのかなど、次々と明らかになっていきます。…が、これ子供にはさっぱりわかりませんよね。私も子供の頃見ていたときは、この辺の複雑な人間は全く理解しておらずほっぽり投げていました。大人になってから初めてこの辺りのストーリーが分かるんです。

 

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