「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 第26話「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」」解説・考察 評価はまだありません

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今回解説・考察するのは、この世の果てで恋を唄う少女YU-NO の第26話「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」です。

 

原作をやっていない方はいまいち分からないこともあると思うので、原作の話を降りませながらアニメを1話1話追い、その都度出てきた謎やわかったことを解説したり考察したりしていきます。

 

原作のゲームがとっくの昔に出ているので、その先のことやどうなるかは全て分かっているのですが、あくまでアニメの『その時点まで』をネタバレなしで記載してます。ネタバレが気になる方も読んで問題ありません。

 

それでは早速解説・考察を書いていきたいと思います。

 

ちなみに、YU-NOの全話レビューは別記事にまとめましたので、気になる方はご一読ください。

 

未視聴の人が知らない方が良いネタバレについては、このようにオレンジ色のマーカーで、ネタバレの始まりと終わりを注意します。重要なことを強調する黄色のマーカーとは別なのでご注意ください。

 

あらすじ

圧倒的な強さを見せつける龍蔵寺=次元犯罪者に苦戦するたくや達。
そこに現れたのは次元監査官エィッリィクと、意外な人物であった…
果たしてデラ=グラントの衝突を免れることができるのか!?
そしてたくやとユーノが導かれる運命は!?

 

今回の謎(★)とわかった(☆)ところ

  • ☆アーベルが現れた
  • ★次元の間が消えたのは何故?
  • ★事象衝突が起きると龍造寺はどうなるの?
  • ☆龍造寺の中の思念体はマザーに物理攻撃する
  • ☆完全シンクロと限界半径突入時刻が一緒
  • ☆絵理子先生が元の次元に強制転移された
  • ☆デラ=グラントの衝突は避けられないので8千年前の地球に落とした
  • ☆今回はイベント値が高すぎるので巫女は事象オーダーを遡り始める
  • ☆神奈に超念石を渡すことに成功する
  • ★それぞれのキャラクターの描写はなに?
  • ☆たくやはカオスの矯正でスタート地点に戻る
  • ☆宝玉のおかげでユーノは三角山に現れた
  • ☆たくやとユーノは事象を遡る
  • ☆有馬広大は事象の間で恵子と再会できた
  • ☆最後の芽吹いた植物はブリンダーの木
  • ★ブリンダーの木にユーノはなんて名前を付けたの?

 

解説・考察

☆アーベルが現れた

事象の間に飲み込まれたアーベルが絵理子先生の前に現れました。乱れた事象素子に導かれたとか。

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原作だとアーベルは顔も姿も一切描写されることはありませんでした。たくやと龍造寺が対峙しているとき、突然龍造寺が苦しみはじめ、「アーベルか…」と独り言を言いながら悶絶。どうもアーベルが事象の間から現れて戦っているんだなと文章のみで分かる仕組みです。その後苦しんだ龍造寺は体から思念体を出してしまい、そこを絵理子先生の特殊な銃で退治される…との流れです。

 

アニメだと最後は龍造寺を抱きかかえたまま一緒に撃たれて霧散していたので、あのままアーベルも消滅したのでしょうね…。原作だと引っ張り出すだけで消滅まではしませんでした。まあ、事象の間を漂い続ける存在になってしまったので、存在しているのかいないのか微妙な立ち位置ではありましたが、こうもハッキリ消滅するとは思いませんでした。

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★次元の間が消えたのは何故?

龍造寺を取り囲む思念体を封じるバリアが壊れたと同時に、龍造寺が出した次元の間がスッと消えて無くなりました。何故でしょうか。アニオリなのでわかりません…。龍造寺が出したものなので、普通に考えると龍造寺が引っ込めたのでしょう。何故引っ込めたのかは分かりませんが…。

 

★事象衝突が起きると龍造寺はどうなるの?

前回、亜由美は事象衝突が起きると「龍造寺の中の思念体も消滅するわよ」と言っており、龍造寺も「私自身を人質にしたわけか」と感心していました。…が、これはアニオリで、原作では事象衝突が起きても龍造寺の中の思念体は消滅しません。龍造寺がただのキチ○イになってしまうので、アニメも多分そうだと思うのですが、この辺りの説明がスッポリ抜け落ちてしまっています。

 

龍造寺の思念体は永遠に近い時間を生きられます。事象衝突でも生きられます。まずこれが大前提です。これがないと龍造寺が事象衝突を躊躇わずに起こす理由がありません。アニメはこれをわかって変えたのか、わからず変えたのか…。もし意図的に変えたとしたら、龍造寺は事象衝突で死んでも良いという、自殺願望のあるキ○ガイになってしまいます。

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では本来原作ではどうだったのかと言うと、ここで事象が消滅しても龍造寺は永遠に生きられるので、また新たな世界がここにできるのを何億年でも何十億年でも待つつもりでした。実際、以前事象衝突させて他の事象を消滅させたときも、こうやって永遠とも思える時間をただ漂って待っていました。…と言う原作にあった龍造寺の自分語りがバッサリカット。龍造寺が何を思って事象衝突をさせているのか。事象衝突が起きると龍造寺はどうなるのか。この辺りは物語の核心部分だと思うのですが一切説明されませんでした。

 

☆龍造寺の中の思念体はマザーに物理攻撃する

前回もミニ思念体に物理攻撃が効いていましたが、なんと今回は龍造寺の中の思念体が出てきてマザーを物理攻撃していまいした。もっと簡単に言うとガンガンマザーを殴っていました。さらに、アーベルが龍造寺の思念体を捉えて当たりを暴れ回られてるとき、建物にぶつかってガリガリと崩れていました。つまり、本当に思念体は物とぶつかる、物理攻撃が効くんですね。それなら別に絵理子先生の特殊な銃でなくても龍造寺を倒せたのでは…。

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勿論、原作ではこんな描写はなく、思念体に物理攻撃は効かないからこそ、絵理子先生は龍造寺の中から引き釣りだそうとしていましたし、だからこそ特殊な銃が必要でした。

 

☆完全シンクロと限界半径突入時刻が一緒

完全シンクロまで何秒と前回からカウントダウンが始まりましたが、今回はそれとともに限界半径突入まで何秒とのカウントダウンも開始。前者はアニオリのカウントダウンで、後者は原作であったカウントダウンです。完全シンクロと限界半径突入がピッタリ御無っ時時間だったので、シンクロしてからコントロールする時間まで余裕がない、つまり避けられないとアニメではわかりやすく表現したかったようです。

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☆絵理子先生が元の次元に強制転移された

絵理子先生がたくやの目の前から突然消えてしまいました。絵理子先生のいた次元の次元監査局に、龍造寺を倒すミッションに成功したと判断されて強制的に転移されたとのこと。絵理子先生とはここで永遠の別れです。

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☆デラ=グラントの衝突は避けられないので8千年前の地球に落とした

地球時間西暦2000年のデラ=グラントと地球の最接近は、前述したように時間がなく、イベント値が高いため避けられないとか。イベント値とは最初の頃に1度出てきたワードですが要はフラグです。もうフラグが立ってしまったので避けられませんよ…と。そこでどうしたかと言うと、ユーノとマザーの最後の力を振り絞り、最悪の事象衝突(=2つの世界(宇宙)の消滅)だけは避け、8千年前の地球に衝突させていました。

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ただ、原作だとユーノやマザーが頑張ったからではなく、因果の渦に巻き込まれて偶然8千年前の地球に落下していました。

 

因果の渦と難しい言葉になっていますが、要はさまざまなこれまでのでき事によって結果が変わる…つまり、これまでたくやたちが色々やってきた因果(≓原因)の結果、8千年前の地球に落ちました…と言うことです。

 

なにか1つでもたくやたちがやってきたことがなかったら、もしくは余計なことをしていたら、また別の時代に落ちたり、事象衝突を起こしてしまったりしたのかもしれませんが、どの因果が理由でこうなったのかは誰にも分かりません。さまざまな因果(因果の渦)によって引き起こされた結果と言うことです。

 

☆今回はイベント値が高すぎるので巫女は事象オーダーを遡り始める

今回はこれまで行ってきた400年ごとの儀式とは違い、イベント値が大きすぎる(=フラグが立ちすぎている)ため、巫女もこれまでのように他の世界へ飛ばされたりするのではなく、事象オーダーを遡り始めるとか。つまり、これまででき上がってきた歴史を逆流して事象の始まりへと向かって飛んでいってしまい、その結果どうなるのかマザーにもわからないとのこと。

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ちなみに、前回400年前の儀式のときの巫女はたくやの母親である恵子ことケイティアでした。そして次元の間に放り出され、異世界である地球へ投げ出されました。ただ、だからと言って400歳と言うことではありません。アマンダが誤差50年で地球に放り出されたように、ケイティアもこのように何十年か何百年かの誤差で放り出されたと思われます。いつの時代に来たのかは謎ですけどね。

 

☆神奈に超念石を渡すことに成功する

異世界に行く目的が神奈を救うためとアニメでは改変されたため、最後に神奈の所へ行って、収容所で填められた首輪の中にあった超念石を渡すことに成功。神奈は死亡せずにすみました。

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原作だとおそらくカオスの矯正で三角山の洞窟に放り出されました。記憶がなくなっていることや、ユーノの見え方がフラッシュのように消えていく様からからも、おそらくカオスの矯正だったのだと思います。そして、そこから出てリフレクターデバイスを使いユーノの元へ…だったのですが、アニメでは衝突直前のあの逼迫した状態でリフレクターデバイスを押し、神奈の所へロードして表れたのでしょうか。異世界でもロードして現代に戻れるのですね…。しかも4年も5年も前に…。少なくともアニメではこのような設定になったみたいです。

 

★それぞれのキャラクターの描写はなに?

現代編に戻った後、亜由美、美月、香織、澪、結城、豊富の様子が映し出されていましたが、これはどういうことなのでしょうか。おそらく、こういう世界もあるよ…との提示だと思います。

 

亜由美は幸せそうに有馬広大の部屋で彼の本を愛でていました。その穏やかな表情からは豊富に騙されたり自殺するようには見えません。豊富は社内で女性にビンタされており、亜由美を出世欲のために陥れた頃と変わっていなさそうな演出。美月は龍造寺邸を出て行く様が描かれており、逃れられない死から抜け出せたのかも…と思わせられました。香織は笑顔でキャスターを続けており、逮捕された最後の世界線とが違うようです。澪は海外留学ではなく、国内のインターナショナルスクールへの転校に変更。結城は澪に告白。澪もまんざらではない様子でした。

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