目次
長所と短所
- ◎キーボードとマウスのセットで安い
- ○打鍵音が静か
- ×EscキーとFキーが小さい
- ×電源オフができない
- ×チルトホイールに割り当てできない
- ×電源オフが謎仕様
初めてのマイクロソフトキーボード&マウス
今まではほとんどがロジクールのキーボードやマウスを使ってきて、マイクロソフトの物は使ったことがないので、今回初めてマイクロソフトのキーボードとマウスを購入しました。
安い
キーボードとマウスのセットで3000円弱です。非常に安いです。勿論エレコムやサンワサプライなどでもっと安いセットはあるのですが、今回は大手マイクロソフトのキーボードとマウスを使ってみたくてこの商品を購入しました。
まず驚くのがこの安さです。特にマウスはチルトホールがあり、サイドボタンが2つあります。安物のマウスだとチルトホイールが無いものも多く、サイドボタンなんてとてもとても…なのですが、この機種はセットで3000円弱なのに、マウスのボタンが合計7ボタンなのには驚きました。まあチルトホイールに好きなボタンを割り当てられないのでそこは減点なんですけどね。それについては後述します。
条件
今回購入するにあたり条件は以下の通り。
- QWERTY配列のキーボードであること
- USBの無線であること
- チルトホイール(左右スクロール)のあるマウスであること
理由を書いていくと、(1)はQWERTY配列に慣れ過ぎているため、特殊な配列ではもう打てない体になってしまったので、このオーソドックスな配列が良いんです。
(2)は昨今Bluetoothの無線も出てるのですが、Bluetoothの無線キーボードやマウスは、ドングルとの組み合わせによっては、まだ挙動がまちまちでいまいち信用ができないんです。
私の経験だと、省電力のため暫く操作がないとスリープになり、その後キーを押しても3,4秒何も文字が出ずタイムラグが発生する機種もありました。細かいことですがこれはかなり作業に影響が出ました。暫くマウス操作をしていて、いざキーボードを押しても3,4秒何も受け付けないんです。これはいつまでも馴染めなかったので、そう言った危険性のないUSBドングルでの無線を条件にしました。
(3)はチルトホイールがあるのとないのでは、いくらサブに使うマウスと言えど操作に雲泥の差があるからです。
例えば私の場合、ベッドに横になりながらパソコンに録画した映画などを見ることが頻繁にあるのですが、この時に登場するのがサブのマウスなのです。
今まではチルトホールの付いていない、1000円程度のどうでも良いマウスを使っていたのですが、やはりチルトホイールがある方が便利だと思うシーンが多々ありました。
例えば早送り巻き戻し、スキップなどです。チルトホイールにこの機能を割り当てておけば、わざわざ動画再生ソフトのボタンまで移動してクリックしなくてもいいんです。チルトホイールを左右にかちっと押せば、10秒スキップや30秒スキップが可能になるんです。これがしたくて左右チルトホイールのあるマウスを今回選びました。
キーボード
キーボードでまず触れなければいけないのは、他のレビュワーも言及しているように、EscキーとFキーが小さいことです。そんなことは些細なことだと思っていたのですが、これが結構影響が大きいんです。
日本語を使う私たちの場合、平仮名と片仮名の変換でF7を使う人も多いと思うのですが、Fキーが小さいことにより、これがやりづらいんです。また、Escキーもタイプミスや誤変換のキャンセルでよく使うキーなので、小さいと戸惑ってしまいます。慣れの問題ではありますが、ここはもう少し一般的な大きさにして欲しかったです。
良いところを挙げるとタイピングの音が静かなことです。音の好みは人それぞれなので、このタイピングの音が気に入らない場合もあるかと思いますが、単純に音の大きさで言えば静かな部類だと思います。
ロジクールのK270も持っているのですが、これよりも静かだと思います。K270はカチッ!カチッ!と、良くも悪くもキーボードらしいプラスチック同士が衝突する音がするのですが、このキーボードはスコン!スコン!とクッションに当たっているような柔らかい音がします。勿論高級なキーボードに比べれば音はするのですが、耳障りな音ではないですし、この価格帯のキーボードとしては静かだと思います。
大きさの比較のために、私がメインで使っているK800tと並べた画像がこちら。縦横共に大きさがほぼ同じなだけでなく、質感も似ています。とても安物のキーボードとは思えません。
上がWireless Desktop 3000、下がK800tです。ちなみにK800tのレビュー記事はこちらです。(光るキーボード「Wireless Illuminated Keyboard K800t/Logicool」レビュー)
マウス
マウスもちょっと癖があります。
まず一つは前述もしましたが、チルトホイールに好きなボタンを割り当てられないことです。これは厳密にはハードの問題ではなくソフトウェアの問題なので、マイクロソフトがやる気を出せば簡単にできるようになるんですけどね。しかし今のところ割り当てられません。個人的にはこれがもの凄く重要だっただけに残念でした。
私の場合、チルトホイールの左右に動画再生ソフトを操作する場合はスキップを、WEBブラウズなどの時はコピー&ペーストを割り当てていたので、これができなくて少しガッカリしました。
そして最も特殊なのは、マウス底面にUSBドングルをはめ込まないと、マウスの電源をオフにできない事です。マウスを動かさなければ消費電力はたかが知れているのでしょうが、サブのマウスとして暫く放置しておく場合、この仕様は気持ち的にモヤモヤします。
また、このUSBドングルは昨今のドングルに比べて4倍くらい大きいのも気になります。エレコムやサンワサプライでも小指のツメほどの大きさにできるのですから、天下のマイクロソフトができないわけはないのですが…。
もう一つは、ホイールのスクロールにクリック感が無く、スルスル回ることです。個人的にはクリック感があって1目盛りごとに動く方が細かい動作が可能なので好きです。しかしこれはソフトウェアで感度を設定できます。感度を鈍くすれば相当回しても1目盛り分に行かなくなるので、設定と慣れでどうとでもなると思います。
コストパフォーマンスは高い
目立つ短所を挙げてきたのですが、総じてコストパフォーマンスの高いキーボードとマウスセットです。特にサブとして用意しておく分には、セットでこの値段かつマウスもある程度多機能なのでお勧めです。
サブのキーボードやマウスの必要性に少し触れると、例えばキーボードが1台しかない場合、これが壊れたらパソコンを操作できなくなります。当たり前なんですけどね。1台しかないパソコンが壊れたらどうしようとか考える人はいても、1台しかないキーボードが壊れたらどうしようと考える人は少ない気がします。
実際私は以前、1台しかないキーボードが壊れてパソコン操作できなくなり、慌ててパソコンショップにキーボードを買いに行った経験があります。たまたま家の側にパソコンショップがあり、営業時間中だったので良かったものの、家の側にない場合や、夜中だったらどうしようもありませんでした。この経験をしてから、安物で良いのでサブのキーボードを用意しておくようになりました。
また、その場合USB接続のキーボードがお勧めです。何故かと言えば、USBキーボードの場合、BIOSでも操作を受け付けるからです。これが昨今流行のBluetoothだとできないんです。元々サブのキーボードを用意する理由が「トラブルがあったら」なので、どうせならもう一つトラブルを想定し、BIOSに入れるキーボードを選んだ方が無難です。ちなみに、USBはソフトウェアの機能ではなく、マザーボードの機能なので、無線でもUSBキーボードならBIOSに入れます。一方Bluetoothの場合、ドライバが必要なことからもわかるように、まだソフトウェアに依存しているので、基本的にBIOSでの操作はできません。
もしこのキーボードをメインとして使うなら、EscキーとFキーの小ささをどう感じるかですね。店頭で触ってみて違和感が無ければ十分メインにも成り得るキーボードだと思います。逆に言えばこのキーボード弱点は、このEscキーとFキーの小ささだけです。他はこの値段のキーボードとしてはあり得ないくらい良くできています。
マウスに関しても、この値段で7ボタン(チルトホイールを含めて)と多機能なので、コストパフォーマンスは抜群です。こちらはチルトホイールに好きなキーを割り当てられないこと、ホイールのスクロールに引っかかりがないこと。この2点が許容できるなら、こちらもこの値段ではあり得ないくらい良くできています。
正直に伝えるためにはどうしても短所は書かざるを得ないので、一見短所が目立ってしまうと思うのですが、これらの短所を些細なことと割り切れるなら、この値段でこのクオリティは中々ないと思います。
こんな人にお勧め
- サブのとキーボードとマウスが欲しい人
- オーソドックスなフルサイズキーボードが欲しい人
- チルトホイールのあるマウスが欲しい人
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