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やっぱり藤子・F・不二雄って凄い
アニメは昔見ていた記憶があるのですが、漫画の方を読んだことがなかったので、この機会に全部読んでみました。
コマ割りだったり、台詞回し、ひらがなの使い方なんてのが、非常に古さを感じますが、やはりり藤子不二雄の漫画って安定して面白いです。
段々と完成していく漫画
ドラえもんは1969年連載開始で、このパーマンの第2期が1983年連載開始なので、パーマンの方がだいぶ新しいのですが、この単行本の3巻途中までは、この第1期パーマンが収録されていて、作風やコマ割り、台詞回しがかなり古いのがわかりました。
途中から第2期パーマンになり、明らかに絵柄や話の構成が進化していて、そういった見比べも面白い部分でした。子供向けでありながら、いい話なんかが入るようになってきて、話としてもかなり面白くなりました。
夢のアイテム、コピーロボット
子供の頃は誰しもドラえもんの道具に憧れたものですが、このコピーロボットも憧れますね。
鼻を押せばその人になり、自分をコピーした場合、あとでおでこを合わせれば、それまでに経験したことを共有できるという夢機能。勉強は別の箇所をやれば効率2倍ですし、仕事なんかだと1日おきに出社すればいいんですもんね。未だに羨ましい道具です。
洗練されていく課程を見られる漫画
今発売されているパーマンの漫画は、第1期の1969年版と第2期の1983年版が混在していて両方楽しめるので、この14年の間にどれだけ藤子不二雄漫画が洗練され、漫画のスタイルが確立していったかを一目で見られる良いサンプルにもなっています。
1983年版なんかは絵が相当見やすく綺麗になり、話の運び方もスムーズで、1969年版とのクオリティの違いに驚いてしまいます。特に1983年版の後半なんかは、ストーリー的にもちょっと捻った話や感動するような話もあって、大人でも十分に楽しめる漫画になっています。
最終回は不覚にも感動してしまった
ネタバレになるので、知りたくない人はこの先を読まないで下さい。
パーマンの最終回は結構有名で、バードマンに見込まれたパーマン一号ことみつ夫が、バード星に留学に行くという話なのですが、コピーロボットを置いてくるとは言っても、そのみつ夫本人にとっては、いつ帰れるかもわからない家族や友人、パーマン仲間との長い別れな分けです。その描き方や最後の餞別として、パー子が星野スミレだと明かすシーンなんかは、不覚にも感動してしまいました。一話完結型の子供向け漫画なんですけどね…。こういうところが藤子不二雄は凄いんです。
こんな人にお勧め
- 藤子不二雄漫画が好き
安定の藤子不二雄漫画
藤子不二雄漫画って基本的に外れがないですよね。ドラえもんまで突き抜けた、国民的漫画になるまでのものはさすがに希有ですが、全てが佳作以上で安心して読めます。
特徴的なのは、藤子不二雄漫画は、アニメにするとより映えると言うことです。キテレツ大百科なんかはその最たる例で、漫画だと3巻の短命漫画なのですが、アニメだと300話以上の長寿アニメになりました。原作漫画を超えるアニメというのは中々難しいのですが、藤子不二雄漫画に限って言えば、アニメの方が面白い、見やすいってのが多いんです。
パーマンもこの例に違わず、漫画よりアニメの方が面白く見やすかったのですが、漫画も藤子不二雄だけあって面白かったです。
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