今回レビューするのは、OneOdioさんのワイヤレスヘッドホン『A30』です。
それでは早速レビューを書いていきたいと思います。
目次
特徴
- 【ワイヤレス接続でもHi-Fi高音質】信号伝送の速度と安定性に優れ、先進的なQCC3003チップでノイズキャンセリング機能を実現しました。Hi-Fi高忠実度で高音も歪んでいないように確保で、音楽の詳細を聞くことができます。また、同時に2台の機器とBluetooth接続することが可能です。
- 【アクティブノイズキャンセリング】左側のANCボタンをONにすると、外部低周波ノイズを低減できます。このヘッドホンを着けると、日常な騒音に浸っても静かに仕事や音楽に楽しめます。
- 【Type-c急速充電】Type-c急速充電機能付き5分充電で2時間音楽再生可能です。500mAHのバッテリーを採用し、1回満充電すれば、25時間も音楽や映画鑑賞、通話を楽しめます。
- 【ハンズフリー通話可能】マイクが内蔵されており、CVC 8.0ノイズキャンセリング技術は周囲の雑音を削減でき、相手とクリアで快適に会話できます。
- 【装着感と折りたたみ設計】記憶素材を採用された低反発クッションとソフトなレザー製イヤーカップで、ヘッドバンドも伸縮できます。イヤーカップを前後90°、上下50°回転可能、収納や持ち運びも便利です。
長所と短所
- ○大きめのイヤーカップと肉厚のイヤーパッドで装着感が良い
- ○コンパクトに折りたためる
- ○操作が簡単
- ○アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能がある
- ○有線接続ができる
- ○音質、受信感度、音ズレ問題なし
- ◎バッテリーが音楽再生で33時間持つ
外観
パッケージ外観
セット内容
パッケージ内容は画像の物で全てになります。
ヘッドホン。
オーディオケーブル、オーディオケーブル変換アダプタ。
USB Type-Cケーブル。
収納袋。
説明書。日本語ページあり。
動画
スペック
梱包サイズ:16.6 x 14 x 9 cm; 420 g
ヘッドホン自体の重さ:278 g
イヤーパッドの大きさ:
- 縦(内側:55mm/外側:96mm)
- 横(内側:45mm/外側:86mm)
Bluetoothバージョン:V5.0
バッテリー容量:3.7V / 500mAH
Bluetoothチップ:QCC3003
充電時間:約2.5時間
- 最大15時間(Bluetooth使用かつノイズキャンセリングモード使用時)
- 最大25時間(Bluetooth使用時)
- 最大45時間(ノイズキャンセリングモード使用時)
Bluetoothプロファイル:HFP / HSP / A2DP / AVRCP
Bluetooth範囲:10m / 33ft
感度:100±3dB
ドライバー径:40mm
周波数応答:20Hz-20kHz
使用した感想
○大きめのイヤーカップと肉厚のイヤーパッドで装着感が良い
このイヤホンは、形状的にはオンイヤータイプです。オンイヤーとは、耳たぶの上にイヤーパッドが乗っかるタイプで、耳にフィットして安価で購入できることが特徴です。ただ、オンイヤーの中ではイヤーカップが大きめで、女性や子供など、耳が小さい方はイヤーカップの中にスッポリと耳たぶまで収まるかもしれません。男性でも耳たぶを少し指で内側に折りたためば、オーバーイヤー(耳たぶまでイヤーカップの中に収まるタイプ)のようになります。
イヤーカップのサイズは、実測で幅約4.5cm×高さ約5.5cmと、前述のようにオーバーイヤータイプとしては大きめです。また、イヤーパッドは厚さが2.5cmと肉厚。クッションも柔らかく、優しい装着感となっています。
イヤーカップの中には左右を占めるLRの文字が印字されています。パッと見で方向が分かるため装着が楽です。
アームのアジャスターはクリック感があるタイプで、任意の位置でしっかりと固定できます。また、伸縮幅は0~2.5cm。画像からもわかるように、アジャスターを伸ばすと0.5cm単位の目盛りが現れます。
実際に装着すると画像のようになります。イヤーカップはやや大きめですが、ヘッドホンらしいオーソドックスなシルエットとなっています。ヘッドパッドにもクッションが入っているので、頭へ硬い物が当たる感じもありません。
締め付け具合もちょうど良く、耳を圧迫する感じもそれほどありません。それでもあ圧迫感があるなら、アジャスターを少し多めに伸ばすと、イヤーパッドの締め付けも緩くなります。
○コンパクトに折りたためる
このヘッドホンは画像のように折りたたむことができます。折りたたむ方法は2パターンあり、1つはイヤーカップを平らにして高さを低くすること。こうすると、背の低い引き出しの中にも入れることができます。また、イヤーカップを内側に折りたたんでコンパクトにすることもできます。持ち運ぶ際はこちらの方が便利です。
付属品でPUレザーの収納袋があります。これは品質も良くて、薄くてしっとりしていて高級感があります。前述のように、イヤーカップを内側に折りたたむと、ちょうどこの収納袋に収まるようなジャストサイズ。持ち運ぶ際に便利に使用できます。
イヤーカップが前後左右に幅広く動くため、耳へのフット艦は抜群に良いです。イヤーカップの可動部分、範囲が広いので、色々な頭や耳の形、角度、大きさに合ううように自動的に調整されます。
○操作が簡単
操作はオーソドックスなので簡単です。操作ボタンはほとんどが左側に集中しています。『マルチファンクションボタン』、『+ボタン』、『-ボタン』の3ボタンで、ボタン数や配置もオーソドックス。これらのボタンで、後述するように音量や曲の変更が簡単にできます。
ボタン以外にはオーディオポートがあり、Bluetooth接続以外に有線での接続もできるようになっています。LEDランプは現在の状況(接続中、ペアリング待機中など)を表します。
マルチファンクションボタン | +ボタン | -ボタン | ||
電源 |
電源オン | 長押し3秒 | ||
電源オフ | ||||
音楽再生 |
再生 | 短押し | ||
一時停止 | ||||
次の曲 | 長押し | |||
前の曲 | 長押し | |||
音量アップ | 短押し | |||
音量ダウン | 短押し | |||
電話 | 電話に出る | 短押し | ||
電話を切る | ||||
着信拒否 | 短押し2回 | |||
他 |
音声アシスタント起動 | 短押し2回 | ||
リセット | +と-ボタンを5秒長押し |
また、左のイヤーカップ上の方にはマイクもあります。そのため電話や通話ソフトの通話もヘッドホンをしたまま行えます。通話の音質も問題ありませんでした。
○アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能がある
右のイヤーカップにはアクティブのイズキャンセリング(ANC)のスライドスイッチがあります。このスライドのオンにすると、LEDランプが緑色に点灯。ANCが有効になります。
ANCとは簡単に書くと、周囲の雑音と同じような周波数の、人間には聞こえない音波(振動)をヘッドホン自ら(アクティブ)出します。これによって、周囲の雑音が打ち消される仕組みです。とは言っても、雑音が0になるわけではありません。あくまで雑音が低減される機能です。
感覚的な話をすると、2m先の車の音が、5mや10m先になったように聞こえる…といった感じです。また、ANCには得手不得手があり、低い音(車や電車の走行音、飛行機の音など)には良く効きますが、高音(女性アナウンスの声、金属の摩擦音など)にはそれほど効果は感じません。
また、ANCを有効にすると、音質は若干こもったような感じとなり、バッテリー消費も少し悪くなります。バッテリー持ちに関しては、もともと25時間ほど持つので気にする必要はありません。音質に関しては、好みではなければオフにすれば良いだけなので、ANCを使うかどうかの選択肢があることは良いことだだと思います。
○有線接続ができる
右のイヤーカップにオーディオポートがあるので、Bluetooth接続以外に有線接続もできます。また、有線接続の歳は電源をオンにしなくても使用できます。つまり、バッテリーを消費しないのでケーブルを繋げればずっと使い続けられます。ただ、ANCを使用したい場合は電源をオンにする必要があります。
オーディケーブルは付属しているのですが、短いのでちょっと横になってTVを見たりすると、足りないか、ギリギリで突っ張ってしまいます。有線接続でもよく使う場合、長めのオーディオケーブルを用意することをお勧めします。
有線接続だとバッテリーを消費しないこともメリットですが、Bluetooth非対応の機器でも使用できることもメリットです。例えば一般的なTVはBluetoothに対応していません。もしBluetoothで使用したい場合、他にBluetoothトランスミッターを用意しなければなりません。しかし、このようなBluetooth非対応機器でも、オーディオケーブル1本で繋げられるのは、活用の幅が広がるので便利です。
○音質、受信感度、音ズレ問題なし
音質は高音質規格の代表的なapt-xには対応していませんが、ヘッドホンなのでイヤホンよりもずっと音質が良く、音の広がりもあります。また、しっかりと密着されて音漏れもほぼないので、外でも大音量で聴くことができます。
スマホで映画を観て、口と動きと声をじっくり観察しましたがが、音ズレも一切感じませんでした。実際は無線なので音ズレはあるはずですが、人間が感知できるものではないのでないと言って良いでしょう。動画も気持ち良く見ることができました。音ズレがあると致命的になり得るゲームのFPSでも問題なし。
音質 | 概要 | |
対応コーデック | HFP、HSP、A2DP、AVRCP | |
高音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
低音 | 割れたり歪んだりは感じず | |
音ズレ | スマホで映画を観て感じず | |
音質評価※1 | ||
★★★★☆ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
受信感度は素晴らしく、屋内で8m離れ、間に扉が2枚挟まっても全く音が途切れることはありませんでした。また、その状態で受信部分があるイヤーパッドを手で覆いましたが、それでも途切れることなし。日常生活で問題になることはあり得ません。
条件1 | 概要1 | 結果1 |
場所 | 屋内 | 音が途切れることなく聞こえる |
距離 | 8m | |
建造物 | 鉄骨 | |
障害物 | 間に木の扉2枚 | |
条件2 | 概要2(概要1に加えて) | 結果2 |
同上 | 受信部分を手で覆う | 音が途切れない |
条件3 | 概要3(概要2のあとに) | 結果3 |
同上 | 受診部分から手を離す | 音が途切れない |
受信感度評価※1 | ||
★★★★★ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
◎バッテリーが音楽再生で33時間持つ
バッテリー持ちは非常に良かったです。仕様上、無線接続での音楽再生で25時間となっていたので、実際に実験してみました。その結果、画像のように32時間45分持ちました。
経験上、ヘッドホンのバッテリー持ちは使用よりも大分長いことが多いです。こちらも仕様上25時間とはなっていたものの、33時間近くも持ちました。音量や音質、気温で若干前後しますが、音量も十分出しての実験でこれなので、30時間はどんな状況でも持つと思います。
また、5分充電すると2時間使用できる急速充電機能もあります。こちらもその通りなのか実験をしてみました。まずは5分充電して実験した証拠画像。
このあとに実際に使用してバッテリーが持った時間が、2時間52分となりました。5分の急速充電でも仕様の2時間より大幅にバッテリーが持ちました。
バッテリー持ちはかなり良いです。仕様は控えめに記載しているくらいです。5分の充電で3時間ほど持つので、朝充電を忘れていたなんて場合も、歯磨きと準備をしている間にちょっと充電すれば、通勤、通学で使用するくらいなら、往復でも余裕で持ちますね。
条件 | 仕様上 | 実験結果 |
無線接続 | 25時間 | ▲32時間45分 |
充電5分で | 2時間 | ▲2時間52分 |
充電 | 2.5時間 | ▼1時間30分 |
バッテリー評価※1 | ||
★★★★★ |
※1 同タイプの他の物と比較しての評価(相対的評価)
同じく、充電時間も計測したところ、仕様上2.5時間でしたが、実際には1時間30分掛かりました。こちらも仕様よりもずっと短かったです。バッテリー回りの性能は非常に優秀です。
バッテリー持ちや充電時間は、環境や個体差も多少あるので、参考までに見て置いてください。
総評
オーソドックスなタイプのヘッドホンです。特徴としては以下のようになると思います。
- オンイヤーながら大きめのイヤーカップで余裕のある優しい装着感
- オーソドックスな操作性でわかりやすい
- アクティブノイズキャンセリングで周囲の雑音を打ち消す機能がある
- 音楽再生での33時間のバッテリー持ち
- 有線接続では電力が不要
価格が5千円を切るリーズナブルな物のわりに、音質も良く機能も充実しているのでコスパは高いと思います。
こんな人にお勧め
- アクティブの椅子キャンセリング機能のあるヘッドホンが欲しい人
- 音楽再生でバッテリーが25時間持つヘッドホンが欲しい人
- 有線接続で電力が要らないヘッドホンが欲しい人
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