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漫画全話レビュー「めぞん一刻 第155話「今夜 待ってる」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1987年3月9日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1986年11月 五代裕作、いつまでたってもプロポーズ出来ず

 

この頃の出来事
  • 3月2日 – キヤノンが「EOS650」を発売。同じ日には旭光学工業が「ペンタックスSFX」を発売。
  • 3月3日 – 日立製作所が全自動洗濯機「静御前」を発売。
  • 3月3日 – 武田薬品工業が「アリナミンV-DRINK」を発売。アリナミンシリーズでは初の栄養ドリンク。
  • 3月5日 – 岩手靖国訴訟で、盛岡地裁は首相の靖国公式参拝合憲判決。
  • 3月9日 – トヨタ自動車や東京電力などの出資で日本移動通信(IDO)設立(現在のKDDIの前身)。
  • 3月13日 – 中国残留孤児の定期訪日調査終了。
  • 3月14日 – 日本の南極商業捕鯨終了。
  • 3月17日 – 朝日麦酒が日本初の辛口ビール「アサヒスーパードライ」を発売。
  • 3月18日 – 神戸市営地下鉄西神・山手線の学園都市駅 – 西神中央駅間が開業し全通。
  • 3月18日 – 舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口IC – 福知山IC間が開通(舞鶴若狭自動車道では最初の開通区間)。
  • 3月21日 – 中曽根内閣が佐藤内閣・吉田内閣に次ぐ戦後3位の長期政権へ。
  • 3月22日 – アップルコンピュータが「Macintosh II」と「Macintosh SE」を発表。
  • 3月23日 – 予讃線高松駅 – 坂出駅・多度津駅 – 観音寺駅間、土讃線多度津駅 – 琴平駅間が電化(四国では初の電化)。
  • 3月28日 – シャープがパーソナルワークステーション「X68000」を発売。
  • 3月30日 – 安田火災がゴッホの「ひまわり」を53億円で落札する。
  • 3月31日 – 三井物産マニラ支店長誘拐事件の被害者がフィリピン・ケソンで誘拐から137日ぶりに釈放される。
  • 3月31日 – 吉本興業の劇場・なんば花月(大阪市南区。現中央区)が閉館、4月から近隣に新築したなんばグランド花月にその役割を譲る。

 

あらすじ

保母試験に合格した五代君。保育園に就職するための就職活動へと勤しみます。そしてその合間になんとか時間を作って響子さんに会い、プロポーズをしようとするのですが…。

 

 

みどころ

  • 五代君と響子さんのイチャイチャ
  • 一刻館住人の宴会の恐ろしさ

 

はじめに

今回は作中唯一と言って良いと思いますが、五代君と響子さんがイチャイチャする話です。何故イチャイチャが今まで無いのか、デートすらろくにしていないのかについては後に譲るとして、この五代君と響子さんのイチャイチャエピソードは、めぞん一刻で唯一ここだけなので大変貴重です。

 

作中唯一のイチャイチャ

めぞん一刻はラブコメなのに非常に珍しく、主人公の五代君と響子さんがろくにデートすらしていません。唯一の正式なデートは、お婆ちゃんが一刻館を訪れ、無理に響子さんに頼んだあの1回だけです。なんとそれ以外に五代君と響子さんはデートをしていないんです。それなのにラブコメ、ラブストーリーとして成立し、そしてそのまま結婚まで行ってしまいました。この辺りもめぞん一刻がユニークな漫画である所以です。

 

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また、デートをしなかった、必要無かったことにも理由がありました。ほぼ下宿状態の一刻館で一つ屋根の下に暮らしていて、毎日顔を合わせるので、デートの必要すら無かったんです。これが実際に起こると良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが、毎日ただ過ごすだけで、五代君と響子さんの会う回数や会話はどうしたって出来るので、勝手に距離が縮まっていくんですよね。これがソリが合わない人の場合、ご近所トラブルになんてなってしまうのでしょうが…。

 

もっとこういう話を見たかった

五代君と響子さんは紆余曲折を経て、やっとのことで結ばれ恋人になりました。そして今までデートらしいデートは全くと言って良いほどしておらず、また今回のようなイチャイチャする話も無かったので、このような平和で幸せな話をあと3,4話見てみたかったです。折角苦労に苦労を重ねて恋人になったのですから、五代君と響子さんの幸せな話をもっと見せてくれと。まあストーリーには関係なくなってしまうので、下手をしたら中だるみと言われてしまうのかも知れませんが、散々五代君が苦労している話があったので、その見返りとして、もっと幸せな話を見たいなと。

 

また、この五代君と響子さんのイチャイチャは、アニメでは完全にカットされてしまいました。これは本当に残念です。前述もしたように、ストーリーには関係ないのでカットしやすいのは事実なんですけどね。今まで紆余曲折して苦労した分、こうやって平和で幸せな2人を見ると、なぜだか読んでいるこちらも「よっしゃあ」と思ってしまうんです。やっと報われたよと感涙しました。しかしアニメではカットです。まあ逆に漫画でしか味わえない達成感だと思います。

 

一刻館住人の宴会の威力

五代君は、響子さんと結ばれ、正式に恋人になり、保母試験にも合格したので、響子さんにプロポーズをしようとするのですが、一刻館住人の合格祝いがなんと1週間徹夜で続き、同じ屋根の下にいるにもかかわらず、響子さんと2人きりになる時間が取れません。また、一刻館住人の宴会以外でも、坂本が訪ねてきて合格祝いの体で飲みに付き合わされたりもしていました。

 

 

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そんな中なんとか宴会を抜け出して管理人室へ行くのですが、そこでもすぐに一刻館住人に見つかり、そして響子さんと結ばれたこともバレ、出来ちゃった記念にまたしても宴会が開かれると言う…。合格祝いで1週間連続徹夜の宴会。そして出来ちゃった記念で10日連続宴会を予告。おそろしい宴会パワーです…。結局理由は何でも良くて、酒を飲めれば良いんですね。

 

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また、ここではふくれっ面の響子さんが描かれていましたが、五代君と響子さんのイチャイチャもそうですが、これも珍しいです。めぞん一刻は現実に即したラブコメ、ラブストーリーなので、ここまで漫画チックにデフォルメされた響子さんはありませんでした。

 

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五代君と響子さんと一刻館住人の関係性は一旦区切り

今回のことで、一刻館住人全員が、五代君と響子さんが恋人になったと理解したので、これまでのこの2人と一刻館住人のめぞん一刻独特の関係はここで終わりです。今までは、五代君と響子さんがくっつこうがくっつくまいが、面白ければどうでも良い、だから邪魔する、応援する、茶化すとのスタンスでしたが、五代君と響子さんがくっついたことにより、これらの「イジる」要素が無くなったため、悲しいのですが、五代君と響子さんに対するこれまでの一刻館住人との関係性、イジりはここで終わりです。

 

これは、八神や三鷹さん、こずえちゃんのような登場人物の退場では無いものの、実はもっと大きなめぞん一刻の柱だった、「五代君をイジる一刻館住人」が、ここで終了なので、サラッとしていて気付きにくいのですが、ある意味めぞん一刻の終わりを最も強く感じる部分でもあると思います。

 

おわりに

今回は作中唯一、五代君と響子さんがなんの障害も無くイチャイチャする貴重な話でした。そしてそんな幸せな日々も、一刻館住人の宴会によってぶちこわされてしまいますが…。また、これまで大きな役割を担ってきた、一刻館住人の役割が終わった回でもあり、どんどん終わりが近づいているのがわかりますね。

 

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コメント

    • さとうた
    • 2015年 12月 18日

    恋人時代のお話をもっと読みたかったという意見には
    激しく同意です^^
    そう思っていたのは自分だけではなかったのですねー。
    それだけに、この回はふたりの幸せな感じが見られて
    とてもすきなお話です。

  1. はじめまして。

    イチャイチャがここでしか見られなかったのが残念だと言うこと。ホント同感です。
    個人的には『契り』と『桜の下で』の間にある6話はただの残務処理としか感じられなくて、もっとキツく言えば単行本化の時のためのページ数合わせに見えてしまって、(名シーンに挙げる人の多いプロポーズの場面すらも含めて)出来るなら描かずとばしてしまった方が野暮にならずに済んだのではないかと思ってたりするぐらいなのですが、このシーンだけは省くには惜しすぎる。
    八神の言った「恐怖と緊張と圧迫しか与えていない」ではない響子を描いた数少ないシーンですし、また響子の五代への極めてややこしい恋愛感情が響子の特殊な面だけではなくある面では「普通の若い女にとっての、普通の恋人としての五代」でもあるのだということを示したことの意義は大きいと思いますし。
    なお、あくまで「ある面では普通の恋人同士」であった二人の関係は『桜の下で』を経ることによって、そこから先はあらゆる面で本当に普通の恋人同士(夫婦)になったのだろうと自分は考えています。

    あと最後の住人たちの態度ですが、響子があんな形での一刻館からの家出をしてまた戻ってきて普通に過ごして居るという時点で、二人がもう恋人同士になっていることははっきりしている(住人たちから「五代が好きなのか」と訊かれた場合に響子が好きじゃないふりをすることはもう出来なくなっている)というのにそのことにはなんの興味も示さず、ここにきてから「できてんだろ? あんたら」とくるというのは…。「お前ら、『二人がもうヤってるのかヤってないのか』にしか興味無いんかい!」と私は思ってしまいました(笑)。

    • コメント有り難うございます。

      作品の性質上仕方ないのですが、『恋人になるまで』はたっぷり見られた反面、『恋人になった後』がほとんど見られなかったのは少し残念でしたね。別にマイナス要因ではなく、もっとあったらいいな的、読者目線の要望ですが、もう少し見たかったですね。

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