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漫画全話レビュー「めぞん一刻 第112話「秋の罠」」

掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1985年10月15日号

 

アニメでは

 

時系列と出来事
  • 1985年9月28日 五代裕作、八神の家庭教師にになる

 

 

この頃の出来事
  • 10月1日 – 国勢調査。日本の総人口、約1億2100万人に。
  • 10月1日 – 花王石鹸、花王へ社名変更。
  • 10月1日 – 東京ガスが創業100周年を機にCI導入。
  • 10月1日 – テレビ東京系列が初めて東名阪地区以外を放送エリアとする、テレビせとうち(TSC。岡山県・香川県が放送エリア)開局(昭和最後の民放テレビ開局)。
  • 10月1日 – 東海道・山陽新幹線の新型車両100系がデビュー。0系以来21年ぶりの新型車両。
  • 10月2日 – 関越自動車道が全線開通(前橋IC – 湯沢IC)。
  • 10月3日 – 大阪・上六に都ホテル大阪と近鉄劇場がオープン。
  • 10月4日 – 東京に56年ぶりの震度5の地震が発生。鉄道網が大混乱し、帰省中だった1万2000人に影響を与えた。
  • 10月6日 – 毎日放送(MBS)制作の視聴者参加型クイズ番組『アップダウンクイズ』(NET系→TBS系)が、JAL123便事故の影響を受け、同日の放送を以て22年全1084回の歴史に幕。
  • 10月7日 – テレビ朝日、『ニュースステーション』(キャスター:久米宏)放送開始。
  • 10月7日 – キヤノンが同社初のVTR一体型ビデオカメラ「キヤノビジョン8」を発売。同年のグッドデザイン賞を受賞。
  • 10月11日 – 政府が1987年4月1日付での国鉄分割・民営化を正式決定。
  • 10月16日 – 阪神タイガースが21年ぶりのセ・リーグ優勝。
  • 10月16日 – テレビ朝日系ワイドショー番組『アフタヌーンショー』にて女子中学生のリンチ事件報道につき「やらせ」であることが発覚、同番組ディレクターが逮捕され、2日後の同月18日放送を以て番組は打ち切りとなる。
  • 10月18日 – 北米でNintendo Entertainment System(日本のファミリーコンピュータに相当)が発売される。
  • 10月20日 – 中核派など過激派が千葉県成田市三里塚交差点付近で、丸太、鉄パイプ、角材、火炎瓶などを武器に、機動隊と大規模衝突を起こす(10.20成田現地闘争)。
  • 10月20日 – 西鉄北九州線の門司駅 – 砂津駅間と同線の支線である戸畑線・枝光線の全線が廃止。
  • 10月24日 – 広島東洋カープ監督の古葉竹識が勇退し、後任に阿南準郎が昇格。
  • 10月24日 – 東急不動産の100%子会社として東急スポーツオアシス設立。
  • 10月25日 – 本田技研工業が「レジェンド」を発売し、高級セダン市場に参入。

 

あらすじ

五代君が桜ヶ丘女子高の教育実習に行ってからはや1年。半年ぶりに五代君の前に現れた八神は、五代君を騙して家庭教師をして貰おうとするのですが断られてしまいます。そこで考えた八神は、五代君を巧みに罠にはめ、家庭教師をして貰うことに成功します。

 

 

みどころ

  • 八神の策略

 

はじめに

今回は久々の八神登場でした。冒頭で語られていたように半年ぶりとのこと。随分ご無沙汰だったのですね。五代君を思い出した切っ掛けは、教育実習生が来たことだったようで、これが無ければもしかしたらそのままフェードアウトしていたかも知れません。

 

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また、前回まで五代君と響子さんは深刻な危機を迎え、金沢旅行で動き回っていて、前回も明確な仲直りはしていない終わり方だったのですが、今回はこれらのことが綺麗さっぱりなかったかのようになり、新しいエピソードが始まりました。一応これには理由があって、前回の金沢旅行最終日が7月27日。今回の八神の家庭教師になる話が9月28日。作中では約2ヶ月過ぎているので、五代君と響子さんの間に多かれ少なかれ、あの件に対して遣り取りがあり、そしてもうその話は終わったってことでしょうね。

 

 

切っ掛けf作りが上手い

八神は半年ご無沙汰だったわけですが、ここから突然八神が五代君に会いに来るのも変です。しかし八神が何故五代君を思い出し、そして会いに行ったのかがきちんと描かれていました。五代君が教育実習に来てから1年、新たな教育実習生が来たことにより思い出し、そして友人達との会話で、やはり教生は男が良いよね、去年は面白かったよねと語っているのです。めぞん一刻はこのように、何故その行動をするのかの理由をきちんと描くので、この世界観に説得力があります。ほんの数コマだったり1ページの描写なのですけどね。これが世界観を確立させたり、現実味を出すためには非常に大事なんです。

 

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五代君は優しいことを八神は知っている

突然五代君の職場であるしいの実保育園に現れた八神。五代君はびっくりして引いてしまうのですが、これに傷付いて(振り)立ち去ろうとした八神を、五代君は可愛そうに思い引き留めてしまいます。ここでこの一瞬の優しささえ見せなければ、八神との縁は切れていたのかも知れないのですけどね。それが五代君は出来ません。まあどのみち八神はそうなったらなったで、五代君と繋がろうとするのでしょうけどね。

 

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ここで五代君が家庭教師のバイトを探していることを知った八神は、ピコーンと来てなんとか五代君に家庭教師をして貰うべく策略を張り巡らせます。この八神の策略は、めぞん一刻と言うホンワカした物語で目立ちませんが、相当頭を使った感嘆するようなものでした。

 

八神の頭の良さ

    1. 五代君は高校3年生の家庭教師をする学力は無いので、小学生の生徒を希望していると聞く
    2. 友人に弟がいる事を思い出して借りる
    3. 友人に家庭教師希望の子供の母親の振りをしてもらい、五代君へ電話をして面会の予約を取る
    4. 面会の日に八神が友人の弟と現れる
    5. 五代「八神の弟じゃないだろうな?」→八神「友達のです」→友人の弟「母の代理です」
    6. 五代君はてっきり八神が男の子の母の代理だと思い込む
    7. 友人の弟の許可を貰う芝居をし(母の代理だと思い込ませているため)、男の子の家庭教師(と思い込んで)として契約成立
    8. 五代「あの子をダシに遊びに来るつもりじゃないだろうな?」→八神「遊びになんて来ません」
    9. 後日、八神が家庭教師をしてもらいに訪れる
    10. 五代「男の子の家庭教師のはずだが?」→八神「あれは”母の代理”です」
    11. めでたく家庭教師と教え子の関係に収まる

 

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この八神の頭を使った作戦には初めて読んだとき本当に感心して、そう来たかあとニヤニヤしてしまいました。

 

友人の弟が「母の代理」と言ったのは、実は友人の弟こそが八神の母の代理との意味だったのです。人間の思い込みを利用した上手い言い回しですねえ。字面だけ捉えれば、当然五代君のように「八神=母親の代理」と思うはず。この思い込みを利用した八神の作戦勝ちです。いやあ、しかしよくこんな面白い話思い付きますねえ。感心してしまいます。

 

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めぞん一刻は基本的にホームコメディ~ラブコメなのですが、まさかこんな頭の体操みたいな捻った話を、この作風で見られるとは思いませんでした。それでいてホンワカした楽しい雰囲気のめぞん一刻そのままですからね。作者の頭の回転と多彩さに驚きます。

 

めぞん一刻の魅力のひとつに、会話の応酬があることは何回か書いてきましたが、会話の遣り取りだけでここまで上手いこと話を展開するのは感心してしまいます。八神と五代君のそれまでの会話は、全てこうやって八神が家庭教師をして貰うための伏線になっていたのですね。

 

おわりに

半年ぶりの八神登場のさせ方、そして五代君との繋がりの出来方が非常に上手い回でした。基本的に五代君と八神の会話がほとんどで、動きのない回だったのですけどね。会話の遣り取りを見ているだけで引き込まれてしまいました。そして響子さんはやっぱりとの感じで呆れていました。

 

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