目次
掲載情報
掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ 1983年5月15日号
アニメでは
時系列とでき事
- 1983年4月中旬-5月 茶々丸チームと商店街チームで草野球対決
この頃のでき事
- 5月4日 - サラリーマン新党(代表・青木茂)結党。
- 5月9日 - ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が、地動説を支持したガリレオ・ガリレイに対する宗教裁判の誤りを認める。
- 5月10日 - カシオ計算機が電子手帳「データバンク」を発売。
- 5月11日 - IRAS・荒貴・オルコック彗星が地球から約466万kmのところを通過。
- 5月20日 - 泥酔者を死なせた警察官に、福島地方裁判所が戦後初の特別公務員暴行陵虐罪を適用し有罪判決。
- 5月21日 - 歌手の坂本スミ子が大麻取締法違反で書類送検。
- 5月23日 - 東京ディズニーランドに500万人目のゲストが来園。
- 5月23日 - ファッション雑誌の「ViVi」(講談社)と「LEE」(集英社)の2誌が創刊。
- 5月26日 - 日本海中部地震(M7.7)。
- 5月28日 - 第9回サミット開催。
あらすじ
ひょんなことから茶々丸と商店街で草野球対決をすることになり、茶々丸チームは一刻館のメンバーを中心に人を集めるのですが、まともな試合になるはずもなく…。
みどころ
- 一刻館住人による野球
はじめに
アニメでもこの回だけは、本来と随分離れた時期に放送されていたことからもわかるように、今回は完全に閑話休題で、普段の話からは完全に隔離されたお遊び回です。
無茶苦茶な草野球
まあ想像していた通りなのですが、一刻館住人が中心になって草野球をしてまともな試合になるはずもなく…。一の瀬さん、四谷さん、朱美さんはルールもろくに知らず、お酒を飲んだり傍観者になったりしてしまいます。また、五代君と三鷹さんは試合そっちのけで響子さんに良いところを見せようとしますし、発起人の茶々丸のマスターですら、勝ったら茶々丸で宴会をしてもらえるので欲に目がくらみ…。唯一まともなのは賢太郎くらいでしょうか…。
一刻館では五代君や響子さんが主役ですし、一応常識人の範疇なのですが、それでも他の住人に引き摺られて変なことをすることも少なくありません。賢太郎の父一の瀬氏も異常に影が薄いとの常識外れの面がありますし、もしかしたら一刻館で一番まともなのは賢太郎かも知れませんね。
茶々丸チームスタメン
- 1番 外中 一の瀬賢太郎
- 2番 一塁 音無響子
- 3番 投手 五代裕作
- 4番 三塁 三鷹瞬→5回裏音無郁子に交代
- 5番 二塁 四谷
- 6番 捕手 茶々丸のマスター
- 7番 外左 六本木朱美
- 8番 外右 一の瀬花江
- 9番 遊撃 坂本
楽しそう
途中で郁子ちゃんも参加しました。最初は観戦に来ただけだったのですが、途中で三鷹さんが相手を怪我させてしまい、9人ギリギリの商店街チームに戦力として取られ、その代わりとして茶々丸チームに郁子ちゃんが参戦。アニメでは活躍する場面があったのですが、この原作漫画では野球シーンはありませんでした。
草野球自体は無茶苦茶なのですが皆楽しそうでした。めぞん一刻の世界で私たち読者が見られるのはごく一部なわけで、おそらくこの世界ではこういう事がいっぱい起こっているんでしょうね。こういう話を見ると、この世界の中に入って過ごしてみたいとの欲求が沸沸と湧いてきます。このような欲求が湧いてくるような漫画やアニメはほとんど無いので、それだけはまっているってことですね。
総評
今回は閑話休題のお手本みたいな回でしたね。
普段の物語から外れ、登場人物をほとんど出し、それでいて起承転結を付けきちんと落とす。それらを全て1話でやるので、漫画によってクオリティの差が出ます。登場人物がほとんど出るので、キャラがどれだけ立っているか、どれだけ特徴付けされているかが、こういった閑話休題で丸わかりです。よくキャラが勝手に動くとの話がありますが、この手の閑話休題はまさにそれで、如何にキャラが勝手に動いてくれるかでしょうね。
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