タンブラーってこんなに保冷力があるのか「SX-DC45-TA/象印」レビュー 評価はまだありません

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特徴

  • 飲み物の温度を長時間キープ

 

長所と短所

  • ○驚異の保冷力
  • ○保温力
  • ○結露しない(水滴が発生しない)
  • ○触っても冷たくない、熱くない
  • △中に接合部分がある
  • ×高い

 

はじめに

以前から気になっていたタンブラーを遂に購入しちゃいました。パソコンの前で作業することが多く、そのような場合は飲み物を用意し、コップに紅茶やジュースと氷を入れ作業するなんてことがよくあるのですが、この記事を書いている寒い時期でさえ、1時間もすると氷はほとんど溶けてしまいます。勿論、夏場なんかは更に顕著です。その場合、また冷蔵庫の場所へ行き氷を入れ直すのですが、これが結構面倒なんです。特に作業が捗っていてパソコンの前を離れたくないときは、行くタイミングがなくなってしまいます。

 

迷っていた理由はいくつかあるのですが、まず一つは高いからです。コップ一個に2000円近くですからね。そしてもう一つは高いお金を出してタンブラーを購入し、それだけの効果がきちんとあるのだろうかと疑問だったことです。ただ、最近真面目にタンブラーの効果や評判を調べたところ、効果はどうも間違いがないらしいとわかり、いつまでも買おうかどうか悩むなら、その悩んでいる時間やあれこれネットで調べる時間が勿体と思い、今回の購入に至りました。

 

 

2個購入

今回はこのタンブラーを一気に2個購入してしまいました。まずは1個購入して効果を確かめ、そして満足してから2個目を購入するのが確実なのですが、今回は思い切って2個を一気に購入です。2個で約4千円…。コップにこれだけのお金を出すのは中々勇気がいりました。

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なぜ2個かというと単に私の生活スタイルによるものです。非効率的なことや無駄な時間が嫌いなので、食器等の洗い物はまとめてすることにしています。毎食ごとに洗えば台所は綺麗になるのでしょうが、まとめて洗った方が労力も時間も節約できると思ってのことです。そうするとコップ1個では1日持ちません。朝食べて飲んで、そして台所の流しへ洗い物として出します。そうするとその後の間食だったり夜の食事の時どうなるかといえば、朝使ったコップは流しにあるので使えないんです。そうなると2個目が必要なんです。毎日2個のコップでぐるぐる回していくんです。これは何もコップに限ったことではなく食器類全てそうで、大抵の食器は2つずつあります。

 

そんなわけでお高い買い物になってしまいましたが、タンブラーだろうとなんだろうと、私の場合ローテーション用に食器は2組必要です。

 

サーモスか象印かそれが問題だ

タンブラーの世界ではサーモスが鉄板みいですね。私も購入するギリギリまでサーモスのタンブラーしか頭にありませんでした。しかし購入したのは象印でした。何故かといえばサーモスのタンブラーが製造終了していたからです。製造終了していたところで使用するユーザーには関係ないのですが、自作パソコンヲタ、家電ヲタの性なのか、製造終了品はサポート体制が縮小するので、製造終了品は躊躇する体になってしまいました。

 

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ではサーモス以外でなにか鉄板はあるのかと探すと、魔法瓶で定評のある象印があるじゃないですか。ということでサクッと象印に決定。正確には安価な山善のタンブラーもあったので少し揺れたのですが、レビューを見ると2,3ヶ月で結露発生なんてのも散見されたため、安物買いの銭失いになる予感がしたのでスルーしました。タンブラーは少なくとも頻繁に買い換える類いのものではなく、上手くすれば長く使うものだと思うので、差額の分は初期投資だと思い長く使うことを前提に購入しました。

 

色違いを購入

先ほども書いたように、私は食器やコップをローテーションで使うため全て2組購入しています。今回のタンブラーも2個購入したので、折角ですから色違いを購入しました。色違いで持っておけば、なにかで混ざったときに「こっちがさっき使ったもの」などと判別できますからね。あとは気分転換もあります。タンブラーはどのメーカーもほとんどがシルバーなので、色が綺麗付いているタンブラーは珍しいです。これも象印を選んだ一つの理由です。

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短所は中身の接合か

タンブラーは綺麗に継ぎ目なくできているところが見た目美しく、そして高級感がある一因なのですが、この象印のタンブラーは中身の接合部分がはっきり見て取れます。実用上全く問題なく、見た目だけの問題なので、気にしなければそれで終わる話なのですが、もしかしたら気にする人は気にするかも知れません。

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大きさと重さ

このタンブラーの大きさは飲み口が直径8.3cm、底面の直径が6.6cm、高さが14.2cmでした。ちなみにこのタンブラーは重ねて収納はできないので、家族で複数個買った場合など、収納場所を取るかも知れません。また、重さは183gでした。一方、今回一般のコップの比較として使ったポリプロピレンのコップは85g。ポリプロピレンのコップは物凄く軽くてレンジにも使えたので重宝していました。タンブラーは持った感じ手に収まりが悪い大きさとは思いませんでしたし重いとも感じませんでした。

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表面はステンレスなのですが、マット仕様になっていて滑らず持ちやすく、また指紋も全く付かない加工がされています。タンブラーの特徴でもあるように、熱が完全に遮断されるので、持っても熱くも冷たくもなりません。

 

説明書の注意書き

当然日本語説明書が入っていますが、ちょっと不思議な点があったので書き留めておきます。

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まず一つは底面のシールを剥がすなというもの。このシールそんなに重要なんですかね。なんの秘密機能があるのでしょう…。家族と一緒に暮らしている人は、底のシール取らないでと言っておいた方が良いですね。母親なんかは親切で取っちゃいそうな気がします。

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もう一つはコップの使い方…というか飲み方を丁寧に大きく説明していたこと。これ以外の飲み方ってあるのでしょうか…。

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さあ実験だ

私は実験が好きです。パソコンや家電関連でもスペックや公称値の通りなのか、電池の持ちを実際に計ったり、色んな条件でどうなるのか見てみたり、そしてそれを数値化したり。パソコンの自作が好きなのと関係あるのかわかりませんが、本当にメーカーの言うとおりの性能を持っているのか確かめずにはいられない病です。そして今回も色々な条件下で本当にメーカーが言うような能力があるのか実験してみました。

 

保冷実験
冷えた水に氷を入れて6時間後どれだけ氷が残っているのか

室温27度で水道水200mlと一般的な製氷機の氷10個を、このタンブラーと今まで使っていた、西友で購入したポリプロピレンのコップに入れて行いました。

 

以下が実験開始の写真。

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【実験開始時の写真】

 

以下が実験開始から1時間後の写真。1時間で既に氷の大きさに明らかな違いがあるのがおわかりいただけるでしょうか。この少し前の40分から50分の時点で氷の大きさに違いが表れ始め、この実験開始から1時間後の時点ではそれが顕著になって現れています。また、この頃にはポリプロピレンのコップには結露がどっさり現れ、物凄い汗っかきのようになっています。

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【実験開始から1時間後の写真】

 

以下が実験開始から1時間48分後の写真。ポリプロピレンのコップの氷がなくなりました。ポリプロピレンの氷は1時間48分で完全消滅です。2時間持ちませんでした。しかし印象より結構持った感じです。それより気になるのは結露です。コップ本体とコップの下がビッシャリと濡れています。何か作業をしながらゆっくり飲むときはこの結露が結構邪魔なんです。

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【実験開始から1時間48分後の写真】

 

ポリプロピレンのコップが脱落しましたが当然タンブラーの実験は続けます。以下が実験開始か2時間後の写真。まだしっかりと氷が残っています。

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【実験開始から2時間後の写真】

 

以下が実験開始から3時間後の写真。氷がだいぶ小さくなってきましたがまだ氷の形は維持しています。

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【実験開始から3時間後の写真】

 

以下が実験開始から4時間後の写真。さすがに氷の大きさが心許なくなってきました。しかしこの時点で1時間48分で氷が溶けきったポリプロピレンのコップの2倍の時間を超えました。確実にタンブラーに強力な保冷機能があることがよくわかります。

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【実験開始から4時間後の写真】

 

ここからは少し細かく30分刻みで見ていきます。以下が実験開始から4時間30分後の写真。かなり氷の大きさが心許ないのですがまだ残っています。

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【実験開始から4時間30分後の写真】

 

以下が実験開始から5時間後の写真。5分ほど撮影が遅れましたがそこはご容赦ください。氷の目に見えて小さくなってからは溶け方が緩やかだったのですが、遂に氷が風前の灯火になってきました。何故一時氷の溶け方が緩やかだったかといえば、氷の表面積が少なくなった分、水に熱を奪われづらくなったからでしょう。四角い氷より表面積が小さい丸い氷の方が溶けづらいといいますしね。

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【実験開始から5時間00分後の写真】

 

以下が実験開始から5時間30分後の写真。かろうじて氷が残っているだけになりました。もはや溶けきるまで時間の問題です。

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【実験開始から5時間30分後の写真】

 

以下が実験開始から6時間後の写真。8分遅れてしまいましたがわずかに棒状の氷の欠片が残っているのでもうすこしだけ実験を続行。

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【実験開始から6時間00分後の写真】

 

以下が実験開始から6時間14分後の写真。遂に氷が完全になくなりました。これにて保冷実験は終了です。

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【実験開始から6時間14分後の写真】

 

結果として水と氷を入れてから6時間14分氷が形を残していたことにます。一緒に比較として実験したポリプロピレンの実に3倍以上の時間氷が持つ驚異的な結果になりました。

 

保冷の実験結果からわかること

サーモスの公称値では6時間たってもガッツリ氷が残っていると書いていますが、そのサーモスと同程度の能力を持つこの象印のタンブラーでは、6時間後にそこまでしっかり氷の形を維持できなかったので、実験環境にもよりますがサーモスの発表は少し大袈裟かなと…。それでも他のコップに比べて段違いに保冷能力が高いのは間違いありません。氷が他のコップに比べて3倍以上の時間持つのは驚くべき能力といって差し支えないかと思います。世間がタンブラーを持ち上げるのも、メーカーがタンブラー凄いよというのも納得の性能です。

 

6時間以上氷が氷の形として形を留めているため、時間的にはほぼ一晩持つことになりますね。つまり深夜0時にこのタンブラーに氷とジュースを入れてなにか作業をしたりテレビをまったり見た場合、能力の上ではなんと翌朝6時過ぎまで氷の入れ替えなしに冷たい飲み物を飲むことができるんです。これはむちゃくちゃ便利です。ただこれはあくまでそのまま置いておいた場合の実験なので、実際に生活で使う場合、口を付けたりかき回したり、または飲み物をつぎ足したりするので、実際にやってみたら5時間持つってところでした。

 

今回の実験は氷と水の組み合わせで、熱伝導率の高い水に氷がガシガシ熱を奪われる状況での話なので、ここから当然さらに『保冷』力を発揮して、冷たい水は冷たいまま維持してくれるので、氷が溶けたからタンブラーの役割は終了なんてことはありません。寧ろここから氷がなくても冷たいまま保冷することこそ、タンブラー本来の目的かも知れません。と言うことで今度は水を冷蔵庫で十分に冷やした状態から、温度がどのように上がっていくのかの実験をしてみました。

 

氷のない冷水がどれくらい温度が上がらないのか

室温27度で水道水200mlを冷蔵庫で十分に冷やし、そこからの温度の上がり方を観察しました。要は冷えた水がどれくらい冷えたままであり続けるのかです。

 

開始 1時間 2時間 3時間 4時間 5時間 6時間
タンブラー 6.1度 7.7度 9.8度 13.1度 14.7度 15.5度 17.0度
ポリプロピレン 7.7度 16.2度 21.7度 23.9度 24.6度 25.1度 25.1度

 

以下、上から経過時間順に写真を載せておきます。一番上が開始時で、そこから1時間ごとに6時間までです。

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氷がいかに溶けないかは使う氷の大きさや形、質に左右され、写真でそれぞれ独断で判断するしかないのですが、このように数値でハッキリわかる冷水の温度変化の方が、保冷能力の実力はわかりやすいですかね。

 

ポリプロピレンのコップの温度は測定開始1時間でグンと温度が上がりました。また3時間たった時点で室温にだいぶ近付き、4時間後から室温に近付いたためほぼ温度が上がらなくなりました。物理的に室温より水温が上がることはあり得ませんからね。27度の室内では25度くらいが水温の上限のようです。一方、タンブラーは2時間まではゆるやかに温度が上がり、3時間目にグンと上がり、そこからまた緩やかな温度上昇になりました。

 

スタート時点で温度が違うのは元々ステンレスが熱を持たない性質で、内側を触ると分かるのですがヒンヤリ冷たいので、これがちょっとした擬似的な氷の役割を果たして温度が低くなっているのだと思います。ポリプロピレンのコップはステンレスのように、本体自体がヒンヤリしておらず入れた水への冷却効果もありません。

 

氷がなくなった後の保冷力を想定して今回の氷なしの実験を行ったのですが、氷がなくなった後もガッチリ冷たさをキープしてくれるので、氷がなくなるまでの6時間+2,3時間は飲み物が冷たいままとなり、一晩は氷の入れ替えなく快適に飲めることになります。これは凄いです。

 

今回思ったのは、冷蔵庫に入れておいた水でも8度くらいなんだなということ。勿論冷蔵庫の設定温度によって変わりますけどね。そしてその後別の実験としてそれぞれの温度の水を飲んでみたのですが、13度程度でも人って冷たいと思って水を飲めるもんです。今回の実験でわかったちょっと意外な発見でした。こうなると氷で冷やした3,4度の水なんてキンキンに冷えていて「クゥ~」となるのがわかります。また、タンブラーならこういった水を氷を入れれば長い間ずっと13度以下に保ってくれるのですから、気持ちよく冷たい水を飲めるわけですね。

 

冷蔵庫で数時間冷やした水がだいたい9度くらから10度です。この実験の時は冷蔵庫で半日冷やした水だったので、最初の温度が7.7度でしたが、実際に水を口にすると13度くらいまでは『冷水』って感じで冷たい水と感じることができました。それ以上だと温さを感じます。一般的なコップの場合、冷蔵庫から出した冷水は1時間も冷水として保ってくれません。一方、タンブラーは3時間たっても13.1度なので、冷蔵庫から取り出した冷水を冷水として3時間も保ってくれることになります。やはり、タンブラーの保冷能力は一般的なコップとは次元が違います。氷を入れた冷水だった場合、氷が溶けるまで6時間超で、氷なしの冷水を冷水のまま保ってくれるのが3時間ですから、氷を入れた冷水だった場合、13度以下の冷水と感じられる時間はトータルで約10時間に迫る結果となりました。驚異的な保冷能力だと思います。

 

特に顕著なのが開始から2時間後で、一般的なコップの温度上昇率が約182%なのに対し、タンブラーの温度上昇率は約60%にとどまりました。氷の実験でも氷が持った時間がタンブラーは3倍以上でしたが、この冷水の実験でも約3倍以上となり、保冷効果は一般的なコップの3倍以上ってことで間違いないと思います。

 

保温実験
沸騰したお湯を入れて6時間後に何度になっているのか

室温27度。

 

開始 1時間 2時間 3時間 4時間 5時間 6時間
タンブラー 81.7度 44.6度 34.8度 30.3度 27.9度 27.2度 26.6度
ポリプロピレン 76.6度 35.2度 27.9度 26.6度 25.9度 25.9度 25.5度

 

以下、上から経過時間順に写真を載せておきます。一番上が開始時でそこから1時間ごとに6時間までです。

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開始の温度が違うのは、私が使ったクッキング温度計が正確な数値が出るまでに1,2分掛かるからで、その間に温度が下がってしまうからです。つまり一般的なコップは最初の1,2分でも急激に温度が下がることが分かります。思い起こせば当然で、熱々の紅茶を入れても2,3分待つと結構飲めるようになりますからね。それだけ熱湯の温度が下がるスピードは早いってことです。

 

保温の実験結果からわかること

保冷実験より保温実験の方が温度変化が激しいことからも、保温は保冷より難しいみたいです。一般的なコップはもとより、タンブラーでも保冷より明らかに温度変化が激しく、保温能力はそこまでではなくて正直ガッカリです。しかし1,2時間は温かい飲み物として飲めました。2時間を超えると体温の36,7度以下になってしまうので厳しいかと思います。一方普通のコップの場合、1時間で体温よりも低くなるので、これに比べれば勿論保温能力は抜群ではあります。ただ、保冷能力と同じように5,6時間持つと思うとガッカリするかも知れません。

 

結露が全くない便利さ

今回実験でも改めてわかったのですが、一般的なコップに氷を入れて飲み物をゆっくりと飲むと結露が凄いです。

 

私はパソコンの作業しながら、3,4時間氷を入れたコップを目の前に置いてチビチビ飲むことが多いのですが、この飲み方だとびっくりするくらい結露が発生し、1,2時間後にはコップの表面は水滴で汗を掻き、コップの下はコップの形に軽い水溜まりなんて状況になってしまいます。

 

タンブラーは水滴が出ないことは事前の情報で知っていたのですが、今回タンブラーを買ってみたら本当に水滴がゼロで驚きました。水滴どころかしっとり湿ることすらなく、最初のサラサラの手触りのままでした。また、タンブラーを触っても冷たくなるなどの温度変化も一切なくどこを掴んでも安心です。

 

氷が溶けないということはジュースやお酒が薄まらない

氷が溶けないことに重点を当ててタンブラーが注目されていますが、実は本質は『氷が溶けないこと』ではありません。氷がどれくらい溶けるのか実験をしておいてアレなんですが…。

 

何故氷が溶けないと嬉しいのか。それは飲み物が冷えた状態で長く保つことも勿論あるのですが、『飲み物が氷の水分で薄まらない』ことこそが本質だと思います。私は長時間の作業中にコップに紅茶と氷を入れ、3,4時間掛けて飲むことがよくあるのですが、そうすると最後の方に肝心の紅茶がどうなっているのかといえば、溶けた氷の水分で薄い薄い紅茶になり、水とあまり変わらない紅茶がコップの中にでき上がってしまうんです。もはや最後の方はほぼ水状態です。

 

氷が溶けづらいということは、このように飲み物が氷の溶けた水分で薄まることを防いでくれるんです。飲み物が水で薄まらないので味が変わらないんです。このように、いつの間にか氷が溶けてジュースが物凄く薄くなってしまったなんて経験は、長い時間掛けてチビチビ飲む人には経験があるかと思います。今回の実験結果からもわかるように、氷が溶けきるまでに約6時間掛かるため、このような心配がなくなるんです。これは実際にタンブラーを使ってみて個人的には凄く有り難いことでした。

 

実際に使ってみてどうなのか

ここまで実験結果について多く書いてきましたが、実際の生活で使ったらどうなるのか気になるところだと思います。そこで今度はタンブラーを気兼ねなく普通の生活で使ってみました。氷を無理のないところまでいっぱい入れ、普段飲んでいる紅茶を入れて使ってみました。喉が渇けば飲み、少なくなれば継ぎ足し、時には飲み物を飲みきってほぼ中に紅茶が入っていない状況になったり。要は本当に日常生活で思うままに使ってみたんです。その結果、氷が残っていたのは約5時間でした。普通に使うと5時間程度氷の交換に行かなくて良さそうです。

 

私はゆっくり食事をするため、夕食なんかは2時間以上だらだら食べることが少なくないのですが、そうするとコップに入れた氷が小さくなりすぎて、氷の役割を果たさなくなるので、氷を新たに入れに行くことが毎回ありました。ところがこのタンブラーは普通に使って氷が5時間ほど持つので、どんなにゆっくり食事を採っても、その間氷を新たに入れに行かなくてよくなり、手間が掛からなくなりました。

 

総評

さて、今回の実験結果によりタンブラーが明確な保冷、保温能力を持っていることがおわかりいただけたと思います。これは普通のコップとは段違いで驚異的です。

 

なにかパソコンで作業をしながらゆっくり飲む人や、テレビをボーッと長いこと見て飲み物を飲む人、何時間も掛けてゆっくり食事をする人なんかは、これが1個あればかなり快適に作業やテレビ視聴や食事ができると思います。しかしいかんせんお高いのでその価値を見出せるかどうか…ですが、私は購入して良かったと思っています。また、いきなり自分が便利に感じるかどうか分からないと不安な人は、6,700円で買える山善のような安価なタンブラーを買ってみるのもありだと思います。それがそのままお気に入りとして使えればそれに越したことはありませんし、タンブラーって凄い便利なのでもっと良い物をと思えば、そこからサーモスや象印のタンブラーを購入すれば良いと思います。その場合、安いタンブラーに払ったお金は失敗しないためのお試し期間の料金だと思えば、6,700円くらいは安い物でしょう。

 

こんな人にお勧め

  • 長時間作業をしながら飲み物をゆっくり飲む人
  • テレビを見ながらゆっくり飲み物を飲む人
  • 2ちゃんねるやTwitterで実況しながら飲み物を飲む人

 

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