目次
掲載情報
掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ 1982年5月30日号
アニメでは
時系列とでき事
- 1982年春 三鷹瞬、響子さんにポロポーズをしてお茶を濁される
この頃のでき事
- 5月8日 - F1・ベルギーGPでジル・ヴィルヌーヴが事故死。
- 5月10日 - 福岡市西区が城南区・早良区・西区に分区され、福岡市は現行の7区体制となる。
- 5月17日 - 関西本線の名古屋駅 - 亀山駅間が電化。
- 5月24日 - トヨタ自動車が「カローラII」を発売(「ターセル」・「コルサ」の姉妹車)。
- 5月28日 - ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がイギリスを訪問。カトリック教会とイングランド国教会が450年ぶりに和解。
- 5月30日 - メジャーリーグベースボールのメジャーリーガーカル・リプケンがこの日の試合から1998年9月20日まで2632試合連続出場の世界記録を成し遂げる。
あらすじ
三鷹さんと海へデートに行く響子さん。そこで三鷹さんは、前回通じなかった響子さんのプロポーズに再度挑戦。今回は確認したこともあり、プロポーズであることは伝わったのですが、響子さんは曖昧な返事をしてお茶を濁します。一方の五代君は自分の状況を考え3年、いや5年待ってと響子さんに伝えます。
みどころ
- 一刻館住人の冷や水の被せ方
はじめに
前回に続き三鷹さんは懲りずに響子さんにポロポーズをします。そして五代君は流されてこずえちゃんの家で食事をご馳走になったり、3年、いや5年待ってと、三鷹さんに比べて圧倒的に頼りがありません。時折出てくる、五代君と三鷹さんの比較話です。
三鷹さん2度目のプロポーズ
三鷹さんは本当にめげません。ハッキリプロポーズをして断られたりお茶を濁されても全くめげないんです。少しでもここでめげる性格があれば、もっと早く良い人を見付けていたのかも知れませんが…。最終的にはこの三鷹さんのめげない性格のおかげで、約7年響子さんを追い掛けてしまうことになります。
三鷹瞬
「ぼくが飼う犬は惣一郎さんだけです。」
今回はこれでプロポーズであることが伝わったのですが、これで伝わるのなら、前回のプロポーズもなんとなくプロポーズだろうなと伝わっていると思うので、前回もおそらく気付いてはいたものの遠回しに断ったんじゃないかなと思っています。
流される五代君
一方その頃五代君はどうしていたかと言うと、ただ飯に釣られてこずえちゃんの家でご飯をご馳走になっていました。異性の家で家族と夕食を一緒に食べるのは結構ハードル高いですし、家族公認のカップルだと思うんですけどね…。五代君はそんなことよりも生活費を浮かせるためのタダ飯のために釣られていました。
こういうことをしているからこずえちゃんもいつまでたっても五代君のことを諦められないんですよね。のちにこずえちゃんと響子さんでトラブルになるのですが、それもこういう行為を見ていれば自業自得なのかなと…。
こずえちゃんの女性としての魅力に釣られてフラフラするのではなく、タダ飯に釣られて…とかですからね。後者の方がもしかしたら酷いのかも知れません。
更にこの夕食の席では、こずえちゃんの両親の質問に、響子さんと家庭を築くことを妄想しながら答えてしまいます。これもめぞん一刻の勘違い黄金パターンの一つです。お互い思っていることが違うのに会話が成り立ってしまって誤解されるパターンです。こうやってどんどんこずえちゃんとの深みにはまってしまいます。何もしていないのにです。
3年待って
五代君は響子さんに自分が大学2年であることから、「(卒業するまで)3年待って」と言うのですが、四谷さんと朱美さんの冷や水のぶっかけ肩が面白いです。
六本木朱美「三年?あんたちょっと甘いんじゃない?」
四谷さん「三年たてばどうなるっていうんです。きみはまさか大学を卒業したら、バラ色の人生が開けるとでも思ってるんじゃないでしょうね。」
六本木朱美「だいたいあんた、本当に三年で卒業できんの?」
四谷さん「就職浪人するかもしれないし、大学出たてで家族を養えますかっ。」
六本木朱美「あんたにはビジョンてもんがないのよね。」
この畳みかけるような会話で希望溢れる五代君に冷や水をぶっ掛けます。
めぞん一刻を読み返すと、この頃このような畳みかけるような会話や展開が完成さたように思えます。
しかし四谷さん…鋭い。のちにこれ本当になりますからね。
総評
結局五代君はこの冷や水で3年待ってから5年待ってと変更し響子さんに伝えます。当然五代君の真意や昨晩の四谷さん達とのやり取りを知らない響子さんは、この五代君の言葉の意味は分かっていませんでした。
一応五代君なりに真剣に考えたからこそ、3年ではなく5年に変えたんです。それこそこの言葉が適当ならば、3年だろうが5年だろうがどうでもいいわけで、四谷さん達の冷や水があったとしても、いちいち生真面目に訂正しなくても良いのですから。これは五代君の生真面目さと、響子さんと結婚したい真剣さが見て取れる言動でもあります。
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