漫画全話レビュー「めぞん一刻 第004話「暁に鐘は鳴る」」 5/5 (1)

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掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1981年02月号

 

アニメでは

 

時系列とでき事
  • 1981年1月9日 共通一次試験前日、一刻館の時計が一晩中鳴り響く
  • 1981年1月10日 共通一次試験

 

この頃のでき事
  • 2月5日 - 日本初の新交通システムが神戸市で営業開始(神戸新交通ポートアイランド線、通称「ポートライナー」)。3月16日には大阪市でも新交通システムが開業(大阪市交通局南港ポートタウン線、通称「ニュートラム」)。
  • 2月15日 - 日本劇場が閉館、48年の歴史に幕。
  • 2月18日 - レーガン米大統領が経済再建計画(レーガノミックス)を発表。
  • 2月23日 - 教皇ヨハネ・パウロ2世が来日( - 2月26日まで)
  • 2月27日 - トヨタ自動車が高級スポーツクーペ・「ソアラ」を発売、社会現象を巻き起こす。

 

あらすじ

共通一次試験を翌日に控えた五代君。さあ勉強するぞと構えてみても、一刻館で勉強になるはずもなく…。朱美さん、四谷さん、賢太郎に次々と邪魔をされてしまいます。なんとか住人の邪魔を抑えようと響子さんが奮闘し、やっと静かになったその夜、一刻館が停電してしまいます。この停電もなんとか響子さんが屋根裏部屋で修理して回復させることに成功するのですが、同時に一刻館の時計が鳴り響いてしまいます。

 

みどころ

  • 一刻館の勉強に向かない状況
  • 五代君を玩具にする住人

 

はじめに

響子さんが一刻館に来たのが10月か11月。そこからたったの4話で1月の共通一次まで来てしまいました。この頃は月間連載で、基本的に現実の時間通り進むのでサクサク時期が進むんです。

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途中から掲載誌のビックミックスピリッツが隔週連載、そして最終的には週刊連載へと移り変わっていきましたが、もしこのままビックコミックスピリッツが月間連載だったらどうなっていたんでしょうね。22ページで1ヶ月のでき事をやることになるので、めぞん一刻の話そのものが大きく変わっていたんじゃないでしょうか。

 

そう考えると、掲載していた雑誌が隔週になり週間になりとの変遷も、めぞん一刻という物語に大きく影響を与えたと言えます。ビックコミックスピリッツの週刊化が無ければ、めぞん一刻のこの物語も無かったんだと考えると、運命と言えば大袈裟ですが、なにか不思議な感じがします。

 

 

五代君はお馬鹿な浪人生

五代君は浪人生なので、勿論今の最終目標は大学に受かること。なのでこの受験イベントは欠かせません。

 

そんな大事な時期なのに、五代君は一刻館と言う劣悪な環境です。第1話で一刻館を出て行くと言ったのも、勉強に集中できないこの環境…と言うか住人のせいでした。ところが一目惚れした響子さん目当てで、ある意味受験より響子さんを取って一刻館に残ってしまったわけで…。こうなるのは必然です。

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真面目な響子さん

響子さんは何に対しても真面目です。今回もふざけている住人に対して、真面目に説得して回っていましたが、その真面目さを逆手に取り、住人は弄んでいました。

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そして五代君は屋根裏部屋で響子さんの肩に手を回そうとしたり迫ったりと、またしてもゲスぶりが。この頃の五代君は子供であり、欲望に忠実なゲスです。よくまあここから最終的に響子さんとくっつけましたね。

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総評

一刻館はどうやっても勉強ができる環境ではないのですが、これで結果的に大学に受かった五代君はある程度は凄いのかもしれません。しかし共通一次試験の前に五代君の邪魔をするとは、朱美さんも四谷さんも結構鬼のような…。朱美さんは裸でうろうろすることが結果的に五代君の邪魔をする事になるのですが、四谷さんは相変わらず自ら邪魔しに行きますからね。

 

一の瀬さんは五代君の受験を邪魔する気は全くなく、それどころか邪魔をする賢太郎に我慢しろと言っていたので、この辺は常識人なのかなと思います。受験失敗は人生にモロ影響を与えちゃいますからね。冗談ではすみません。ちなみに、まだ犬の惣一郎さんの意味に住人は気付いていません。

 

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