アニメ全話レビュー「機動戦士ガンダム 第27話「女スパイ潜入!」」

あらすじ

機動戦士ガンダム

艦を降りることを決意したカイは、前に基地で声をかけてきた少女ミハルの家に招かれた。ミハルを見て、彼女の事情を察知したカイは、それとなくホワイトベースに関する情報を流してやる。さっそくマッド・アングラー隊に連絡を取ったミハルにシャアは、攻撃による混乱に乗じてホワイトベースへ潜入するよう命じる。

 

見どころ

  • カイ脱走
  • ズゴック初登場

 

初登場人物

ジオン軍
  • カラハ
  • コノリー

 

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民間人
  • ジル・ラトキエ
  • ミリー・ラトキエ

 

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死亡登場人物

ジオン軍

 

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初登場メカ

連邦軍

 

 

ジオン軍

 

 

はじめに

今回はジオンのスパイ107号であるミハルがホワイトベースに潜り込む話です。また、その前にはカイも半舷上陸にかこつけて半ば脱走。このベルファストでのエピソードはカイとミハルの話です。

 

放送内容

カイ脱走

テレビ版では言われていませんでしたが、劇場版ではカイの上陸についてブライトがこう言っていました。

 

ブライト

「半舷上陸にかこつけて(上陸を)許可した」

 

カイ脱走とは書きましたが、このカイの上陸は正式に許可されたもので脱走ではないんです。

 

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半舷上陸とはなんぞやと調べてみると以下のようなシステムらしいです。

 

はんげん‐じょうりく【半舷上陸】 ‥ジヤウ‥
艦船が碇泊した時、乗組員の半数ずつを交代で上陸させること。

広辞苑 第六版 (C)2008  株式会社岩波書店

 

つまり船が停船しているときに、船が空っぽになるのは不味いものの、乗組員に休息を与えるため、半分ずつ交代で上陸(休息)させるやり方です。

 

カイはこの半舷上陸を利用し、正式に上陸許可を取っていたのです。しかしカイの言動から、もうホワイトベースに戻ってくる気がないことがわかります。船を下りることはこの半舷上陸で正式に許可されたものの、カイはその後も戻ってくるつもりはなかったってことですね。

 

正式な半舷上陸の許可を取った期間中は休息扱いなのですが、この期間が終わって戻らなければ脱走と言うことになるのでしょう。その場合、レビル将軍も以前言っていたように、ホワイトベースから降りたら最低禁固1年とのことなので、ククルス・ドアンのように脱走兵として連邦に追われていたでしょう。

 

ミハルの家

今回話に出てきましたが、ミハルが住んでいる家は空き家だそうです。つまり勝手に空き家に住んでいるんです。

 

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また、この時登場した弟のジルと妹のミリーですが、ミハル死亡後は小説「機動戦士Zガンダムフォウ・ストーリー―そして、戦士に…」によると、妹のミリーは誘拐されて行方不明、弟のジルはムラサメ研究所で強化人間の実験体にされたと言われています。

 

 

一方、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の外伝「アルテイシア 0083」では名前のみ登場し、アストライア財団で戦争孤児救援に従事するセイラの口から、孤児園に入らず家を守り続けるジルとミリーを財団が見守っていくとカイに語られていました。

 

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カイの思いやり

半舷上陸で陸に上がった行く当ての無いカイを、ミハルが2,3日泊めてあげると家に誘い、連邦の情報を聞き出そうとするのですが、ミハルの言動や銃を隠し持っていることなどから、ジオンのスパイをしていることを理解したカイは、ホワイトベースが右エンジンの修理に手間取っている情報を教えます。

 

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しかし皮肉なことにこの情報がシャアに伝わり、ならばスパイ107号のミハルをホワイトベースに潜入させようとなってしまいます。カイがホワイトベースの右エンジンの情報を親切心でミハルに教えなければ、ミハルはホワイトベースに潜入することもなく、また当然死ぬこともなかったんです。皮肉なもんです。

 

ちなみに豆知識ですが、このミハルはスパイなので「見張る」から名前を取っています。

 

ズゴック初登場

今回新MSとしてズゴックが登場しました。このズゴックは初めて見たとき衝撃的でした。なにせハッキリとした頭が無いのですから驚きます。

 

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カイ脱走せず

カイは結局半舷上陸以上のことはせず脱走しませんでした。

 

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ホワイトベースが攻撃されているところを見て、仲間の不甲斐ない戦いに居ても立っても居られず戻ってしまいました。ホワイトベースの思い出が走馬燈のように出てきていたので、なんだかんだで愛着が湧いてしまったのでしょう。しかし殴られた思い出ばかりのような…。

 

優秀なパイロットカイ

カイがいなかったことと、ガンタンクは修理中だったことで、ガンキャノンにはハヤトが乗り出撃したのですが…。ハヤトのガンキャノンは今までに見たことがないくらい直撃を食らいまくります。そしてハヤトのセリフ「うわああああああ」が盛りだくさん。今回はこのようなシーンが多く、カイとの能力差が如実に描かれていました。

 

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その後戻ってきたカイが乗ったガンタンクはと言うと、ハヤトのピンチを救いますし、ガンダムとのコンビネーションでズゴックを撃破しますし、ハヤトとのパイロット能力差は歴然です。ハヤトには可愛そうですが、このように如何にアムロやカイやセイラが優秀なパイロットであるかの比較対象として、弱いハヤトを出すことがままあります。

 

実際にはハヤトが弱いわけではなく普通なだけなんですけどね。このホワイトベースにはアムロやカイやセイラなどの優秀なパイロットが奇跡的に集まりすぎました。

 

ホワイトベースのセキュリティ

今回は民間人であるミハルがジオンのスパイとしてホワイトベースに侵入していましたが…相変わらずの連邦のガバガバセキュリティですよ。民間人が戦闘中に徒歩でホワイトベースに乗り込めてしまうってどうなんでしょう。

 

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またしてもシャアMSを失う

そしてシャアは今回、前回のゴッグ2機に続き、またしてもゴッグズゴックの2機を失ってしまいました。そして出た言葉は「まあそんなもんだろう」ですと…。シャアの部下には絶対になりたくないです。

 

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おわりに

このミハルのエピソードは完全にカイが主役です。

 

アムロはこのガンダムの主役なので当然として、今までリュウやセイラが主役となり、その脇役の背景を描く話がありましたが、今回はそれがカイなんです。ハヤトは一応この暫くあと宇宙に出てから、自分はアムロに追いつけなくて悔しいとのハヤト回もあるのですが、他の脇役に比べてスポットライトはあまり当たっていません。それに比べるとこのカイのエピソードは切なく悲しく非常に濃い話になっています。

 

実はこのミハル(カイ)のエピソードは、劇場版では時間の都合上カットされるところでした。カット派が富野さん、入れる派が安彦さんだったそうで、結果的に皆さんご存じのように入れて大正解でした。この辺りの裏話は、劇場版ガンダムのBD副音声に入っています。この副音声は裏話が満載で、それだけでお金を出す価値がある物でした。

 

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